深度 、急速潜行~
[Life as a Half Drow]Death and Raise
無名キャンペーン第三回
 前回の冒険で村(仮に A とします)を防衛した我々は、村の防衛を、援軍にやってきた軍隊に任せて、この軍隊の拠点である都市(B とします)に移動しておりました。B 都市で装備を整えたりしていたところ、都市の領主(この一帯の統治責任者?)から依頼が来るところから今回ははじまりました。依頼内容はだいたい以下のような按配。
 A 村から徒歩で 2 日の位置に、前回村を襲撃してきた連中の拠点が発見された。現在、後退する敵を追跡したドルイドとレンジャーがその拠点の洞窟の近くで見張りについている。この拠点洞窟は位置が国境に近く、大規模な軍事行動は隣国に無用の刺激を与えるリスクがあるため、少人数の PC 隊でこの洞窟を叩いて欲しい。敵はある程度の頻度で A 村へと襲撃に出る。したがって、PC 隊は事前に洞窟付近に移動して潜伏しておき、襲撃部隊が出払ってカラになった洞窟に侵入してもらいたい。襲撃部隊が A 村に到達するまでに 2 日、A 村から戻るのに 2 日。従って、洞窟探索の時間的猶予は、洞窟付近をベースキャンプとすれば 4 日。A 村に戻る猶予はない。
 とりあえず前金で 1,000 Gp という大盤振る舞い(と思うけど、DnD 界の金銭感覚は相変わらず謎であり、依頼の相場も謎なので、これはまぁなんともいえませんが)を受け、我々(ファイター 5、ウォーメイジ 5、クレリック 2、わたしのレンジャー/ファイター 5)は洞窟に向かいました。
 まぁ、だいたい事前の予定通りに進行し、洞窟に突入。当座はまぁ、無難に進んでゆきました。前回のシビアな村防衛戦と、その直後の Game Day で経験した「マトモなバランス」の冒険を見比べていろいろ考えたというマスターの言葉を聞いてたので、そのあたりがうまく反映されてるなぁという印象。といっても、危機感というほどのものはないまでもリソースはちゃくちゃくと削れますし、ひとり低レベルのクレリックは幾度も危機的な状況に陥ったりしてましたが。そりゃパーティーレベル 4 に合わせたモンスに、一度でも攻撃される位置に立てばそれだけで大ピンチだしね。なわりに相変わらずズンズン前に出るので……。
 そして、今回は仕事で来れないという話だった、スピリットシャーマン/ドラゴンシャーマン 4 のプレイヤーが途中参加できることが判明し、合流。ここで、特例としてクレリックの経験値をレベルアップに反映させることとなり、クレリック 3 にして、再突撃。この時点で、敵襲撃部隊の出撃から 1 日が経過し、2 日目になっている計算です。
 その部屋は、何故か妙に暗く、その奥に一体のアンデッドが待ち構えていました。見えている敵は一体にもかかわらず、マスターは敵用にイニシアチブを 2 度振ります。ってことは他にもなんかいる? いるんだろうけど、見えないものを見る手段はうちのパーティーにはなく、プレイヤーはマスターが 2 度イニシアチブを振ってるのを知ってますが、キャラクターは知らないわけなので、疑問に思いつつも戦闘開始。
 ファイターが敵アンデッドに向かって突撃。
 クレリックがファイターの背中に向かって突進。(なんかこのファイターにひたすら尽くすキャラクタープレイらしいです)
 見えていなかった敵が上空から降下してきて触手攻撃→つかみ強化で 2 人捕獲。
 ギャー。
 ええと、そりゃ上を見るという宣言はしてませんが、隠れてたわけでもなく、また、隠れてたのだとしても視認判定の余地もなく突然頭上に出現というのはさすがにどうなのか、と思わなくもないのですがどうか。まぁ、突入前に気づくチャンスがないってのはアリだと思いますけど、ファイターが突っ込んで、部屋内の移動が終了した後なら受動視認アリな気もするがなぁ……。
 まぁ、不注意は不注意でした。天井の高さを確認してないし、暗い範囲の確認もしていない(確認していればダークネス呪文ではなさそうだという判断が有り得た)し。でもまぁ、ふだんのキャスターなときならともかく、INT 6 レンジャーの今回、わたしがそれを指摘するのは反則な気もするしなぁ……。というか、弓手は上空の敵が怖くない(というか上空だからといって一方的にやられるわけではない)ので天井の高さをあんま気にしてないのは事実でして……。
 奥にいた敵が突っ込んでくるのに対しては、楽勝でこそないものの、まぁ無難に対処しましたが、その間に、つかまった 2 人は、引っ張り上げる→離す→落下中に AoO のアームループ状態に陥り、クレリックは死亡、ファイターは落下してネガティブ→安定化せず死亡。この場面、ファイターは最後の安定化チャンスで 00 を振り、「00 ならまぁしゃあねぇか」と苦笑しておりましたが、まぁ、うーん、00 ならしゃあねえっちゃしゃあねぇな。でもレッサーヴィゴーのワンドがあったのに、かかってなかったというそれ以前の問題点もあったような気もしなくもないですが……。
 で、あいかわらずこのパーティーは組みつきに対して猛烈に弱いことが判明。火力が遠隔攻撃ロールするものと範囲メインなため、組みつき状態に対して的確な攻撃を入れるのが困難です。しかもローグがいないことで、敵は DEX ボーナスを失うことを恐れずに組みつける、という要素もあり(ただ、これまでのところ組みついてくるのがアンデッドなため、スニークはどっちみち通りませんが、今後スニークの可能なグラップラーが出てきた場合は弱点として重いでしょう)
 組みつく敵は特殊な攻撃パターンを指定されているモノという設定、とのことで、地上の敵を潰した後はアーチャーとウォーメイジの遠隔攻撃で撃墜はしますが、死体をふたつ抱えて途方に暮れる我々。復活のために村に移動していては時間が足りない。それ以前にまず復活資金がない。ミッション失敗は失敗として、どうすんだこれ……?
 洞窟の入口でドルイドが助け舟を出してくれました。アニマルメッセンジャーで村からクレリックを呼び、クレリックにレイズのスクロールを二枚持ってきてもらおう、とのこと。そのレイズ代金がいったいどこから出るのかという疑問はとりあえず押し殺して、その策を取ります。2 日目の、まぁ午前中ぐらいでしょうか。この時点でアニマルメッセンジャーを飛ばし、まさに襲撃を迎撃中と思われる村でクレリック(以前はパーティーに同行したこともある NPC)がそれを受け取り、襲撃後、撤収する敵に先んじて洞窟まで移動し、起こして作戦再開。……って、時間的に不可能な気がしますが、マスターからの提案なので、ここは乗っておく方向性で。
 その後、いくつかの安定した遭遇を経て決戦。
 MM 3 収載の妙なテンプレートをつけたらしいエティンと、そのエティンに指令を出しつついろいろ強化呪文をかけたりする青のハーフドラゴン。
 遭遇開始時の口上や、その強化呪文を入れる行動などから、わたしは、「こいつはエティンの仕込みが完了したらテレポかなんかで逃げる敵の黒幕顔見せだろう」と勝手に判断しておりました。
 ファイターが突撃し、クレリックが少し慎重に、味方を盾にしながら前進開始。結果、四人が直線状に並ぶ状態に。「……うーん、そこまで直線に並んでくれるのか……」とか云いつつハーフドラゴンがブレス一発。ってお前戦うのかよ!
 さすがに Ref +8 あるレンジャーは余裕で半減しますが、まともに喰らったウォーメイジが昏倒、レベル 2 に下がってるクレリック即死。
 即死。
 スタジオ騒然。
 そりゃまぁ……死ぬよなぁ……普通に……。
 レンジャーは大慌てでウォーメイジにキュアワンドを振り、0 まで回復させます。ウォーメイジはレッサーヴィゴーのポーションを飲み、この行動で -1 に(このシーンはギャグですな、さすがに)
 ファイターは必死の防御的戦闘でエティンと対峙するも、ナチュラル 20 連発されてガリガリ削られます。ただし、この間、倒れる前にウォーメイジが置いておいたフレイミングスフィアが、移動しないエティンをガリガリ削り、前線は消耗戦に。
 ハーフドラゴンはグリースをバラ撒いてこちらの中衛を足止め。レンジャーも何度か踏みとどまるものの、一度は転倒。シャーマンも転倒し、ファイターも確か昏倒まで行ったと思いますが、今回はレッサーヴィゴーが事前にかかっていたおかげで生残し、立て直したウォーメイジの火力などもあってエティンは撃破。ハーフドラゴンは逃走を開始しますが、ここまで来て逃がしてたまるか、ということでウォーメイジとレンジャーが追撃を開始。
 レンジャーとしては、「なぁ、降伏して目ぼしい戦利品と情報を渡せば逃がしてやる、って取引持ちかけようかと思うんだがどうよ?」ってあたりの相談をウォーメイジに持ちかけますが、返事はやっぱり見逃せん、とのこと。ダンジョン裏口まで追撃し、地上を逃げる敵を後背から矢と呪文の雨で打ち倒し、ボロボロになりながらミッション完遂となりました。(ここでのマスターとレンジャーの会話。「弓の射程ってどのくらい?」「1,000 フィートぐらいじゃん?」ってこれもひどいっちゃひどい話ですな)
 帰還し、成功報酬と戦利品の売却益で代金を出してクレリックを蘇生(特例により 2 レベルアップを許可とし、レベル 3 に復帰)し、終了。メンバーのレベルは 6、6、5、5、3。
 いやもうなんつーか、反省点は多いですな……。
 グラップリングはもうどうしようもないです。フリーダムオヴムーヴメントが人数分飛ぶレベルは遠いし、クレリックはひとりレベルが低いのでなお遠いし。あとは、ウォーメイジにマジックミサイル(自動命中なので)でも持たせて消耗戦を耐え切る覚悟をするぐらいしか残らないのかなぁ。あとは、エネルギー耐性を瞬間的に与える手段+範囲魔法でガツン、というテがあるかもですが、これは火力役のほかのもうひとりのキャスターの役割で、そのキャスターがクレリックだとするとやっぱりレベルが不足なことと、「クレリック自身が最初につかまる位置取り」の問題を考えるとどうにも。今回も、「味方はマイナスで生存することを期待」で範囲火力で叩くのが、結果的にはベストだったってことなのかなぁ……。
 決戦については、生残した側としてはさほどの危機感がなかったし、生残したメンツについてはさほど危険だと思わなかった(ナチュラル 20 をあれだけ連発されてもまだ死なないですんでるわけですから)んですが、あとから遭遇レベルを聞いて唖然。脅威度 7 と 8 て。8 のほうは呪文の選定に手心があったということで実質脅威度 7 ぐらいの遭遇レベルと見積もっても、遭遇レベルは 9。こちらは 5、5、4、4、2 で、ルール通りの計算ならパーティーレベル 4、一部で提唱されている、「合計レベル / 4」の計算式でも 5。ということは、パーティーレベル +4 であり、普通に考えて相当にヘヴィなわけですが、中に 2 レベルがひとり混じってるコト考えるとこれはまぁ、なんつーか、死ぬわな。
 マスターの責任に帰するのが正解なのかというと、しかし、これまた難しいところで、全員 3 からはじめるレギュレーションでひとり 1 ではじめ、かつ第一回終了後にキャラ変更をし、第一回のレベルを引き継いで変更ならまだしも、再度 1 から開始という選択をプレイヤー自らがしているのでなぁ……。
 あとはまぁ、MM 3 のモンスは脅威度に比して相当ヤケクソに強いと思われます。というか、コアのモンスでパーティーレベルと同じ遭遇レベルのモンスではけっこうヌルくなりがちですが、MM 3 だと、パーティーレベルと同じ遭遇レベルで、推奨されてるのと同等にキツさになってる印象。コアのモンスがヌルいと感じる理由のひとつは、PC 側はその後の多くのサプリでバリバリ強まってるのにモンスのほうはそうではない(従って、コアのモンスでも、フィート等をバリバリカスタマイズすれば充分強くなる)という点にあるわけで、出た時期が遅いというだけでも MM 3 のモンスは充分強いことが予想されるわけです。それで、「コアモンスだけでパーティーレベル +3 の遭遇レベルでボス戦となると若干ヌルい気もする」という感触をそのまま持ち込んで「MM 3 のモンスでパーティーレベル +3 を超える遭遇」をやると、けっこうなオーバーキルになる、ということでしょう。
 っつーか、以前のキャンペーンで相当ひどいバランシングをしたわたしですが、それでも遭遇レベルがパーティーレベルを +4 を超えて上回るようなモンをバリバリ出すようになったのは異次元界に突入してからであり、そういうのを初めて投入してドキドキしてた(わりにはあっさりやられた)のは、パーティーレベル 12 に対して投入したアストラルドレッドノート CR 17 だったわけでして、パーティーレベル 4 とかの、選択肢が乏しい段階で +5 はやっぱキツいぜよー。ピットフィーンド戦(3 版時代)はアストラルドレッドノートより以前ですが、あれは「キャンペーン前半戦最終決戦」という大イベントだったし別格つーことで。ってことで、実はあのキャンペーンでも、ボス戦はパーティーレベル +3 ぐらい、それ以外は +1 から、せいぜい +2 ぐらい、というあたりでかなり長いことやってたのでございますが、どうよ?
 といいつつも、全員のレベルが同じぐらいであれば、この遭遇レベルはアリだったんじゃまいか、という実感もあるんですけど!!
 以下、DM に私信。
>結構簡単に生き返るシステム
>これだけレイズデット代つかってても、PCの財産が潤っている
 これは違う気がする。蘇生のコストが虚空から生まれてると確かにそうかもですが、実際には恐ろしい額のコストがかかってます。前金 1,000 Gp、成功報酬 2,000 Gp を 5 人全員に、ということで、報酬額は 15,000 Gp ですが、今回虚空から湧いて出たレイズデッドのスクロール代は、2 枚分で 12,250 Gp。恐ろしい金額になってます。これをもって簡単と云えるかどうかは難しいところだと思うんですがどうか。
 最後の一発は報酬から払ってますが、スクロール二枚分とあわせると 17,700 Gp のコストになり、体感では相当に厳しい数字になっていたと思われます。具体的には、別のレベルが合うクレリックを探し、見つかるまでは冒険はしない、かつ、二度とこの依頼者からのミッションは受けない、というあたりになるんじゃないかと。
 でなければ、自分の稼ぎはガマンしてクレリックのレベルに合う冒険を探す、とか。
 確かに、虚空からレイズデッドが湧いてくることも計算に入れれば財産は潤っているのですが、「虚空からレイズデッドが湧いてくる」というのは「簡単には生き返らないシステムだが、実際には何かしら理由をつけて生き返らせてもらってる」というのと同じことだとわたしは感じます。
 ということで、このあたり、マスターのせいにしたくはないので、プレイヤーとして考えると、「そのミッションを受けたのが間違いだった」というのが結論になりますが、ううむ。
 アリニスからは、「次はこのクレリックにあわせたレベルの冒険をしよう」と強く主張しておきます。あれが死ぬだけでいろいろ赤字になりかねん。
 うーん、成功を請け負えないから前金は受け取れない、と云っておくべきだったな、今回は……。そうすりゃヤベェと思った時点で逃げれたのに……ってまぁ、逃げれない位置にわざわざズンズン行くヤツがいるんだけどね。
2007/11/18 (Sun)
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