深度 、急速潜行~
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▼クトゥルフのキーパーしてきました。
 いやもう、クトゥルフじたいが八年ぶり、社会人モノとしてはそれ以上のブランク(八年前にやったのは学園モノだったので)という久々ップリで、こんなんでやれるんかよ、と正直かなりビクビクだったんですが……まぁ、それなりにはなんとかなった、のかな?
 ま、初めてのトキだってあったんだし、それに比べりゃ気楽なモン、ともいえるかもですが。
 とりあえず、3~4 回のキャンペーンを予定しております。タイトルは「Tokyo Millenium(仮)」……としておりましたが、もういいよね。正タイトルもとっくに決まっておりまして、「Tokyo Underdark」でございます。第一回サブタイは「OUTCAST」
 今回は、わたしが最初にクトゥルフのキーパーをやったときのスタイルでシナリオを作りました。すなわち、「話のおおざっぱなスジを考える→NPC を作る→実際の展開は当日アドリブで」
 ……字面だけ見るとひどいね。しかし、これは非常に強力なテでした。
 スジってのは要するに「今回のネタはコレ(深きもの/ビヤーキー/ツァトゥグァ/たまにはクトゥルフ神話無関係のホラー、など)にしよう」というのと、そのキーアイテム的なもの(深きものの話なら石像だったり)を考えておく、ということ。NPC データは、それぞれについて立場(神話生物を呼び出そうとしている、とか、PC にこんなふうな動機で依頼を持ち込む、とか)を簡単に決めておく、ということ。これだけを軸に、あとは PC の行動に対応して「この状況ではこの NPC はこの行動指針ならこう動くだろう」というふうに、それぞれの NPC(の中で主として表舞台に登場するもの)の行動をその場で考えて決めて運用する、という手法です。フルアドリブと云えば云えるとも思いますし、NPC の組み方しだいでは案外かっちりしたモノにもなるかなぁといったところ。
 昔はほんとうにおおざっぱでした。「シナリオ」と称するメモの規模は B5 レポート用紙一枚とかそういう勢いで、そこに 5~6 人程度の NPC のデータ(戦闘などのためのデータと、動機や立場についての数行のメモ)を書き込んで、それで遊んでおりました。で、まぁ、自分的にはけっこううまく回ってたと思います。
 ただ、このスタイルにはひとつ致命的な問題があります。
 キャンペーンとして考えた場合、次回以降、「前はどんな話だったっけなー」というのを思い出すのに、明文化されたものが非常に少なく、あやふやになりがちで苦労する、ということです。
 子供(中学生)の頃は問題ありませんでした。セッション頻度が高く、脳のリソースも多くを遊びに振り向けられるから忘れにくく、プレイヤーもおおらかなので多少前回と整合しないようなコトがあったりしても流してた(と思うけど、これはあんま大声で云えないかな?)
 大人になってからはなぁ。なかなかそうもいかないものですよ。
 ということで、いちばん最近にやったクトゥルフのキャンペーン「揺籃学園の冒険」では、そうした「スジ」「NPC」のほかに、セッションで処理する期間のスケジュール表とか作って運用してたわけです。
 今回もそのつもりでした。
 んが、それぞれが勝手な動機を持った 28 名の NPC が織り成すアレやコレを、考えるのは、NPC を設定し終えた時点で、もうどう見てもムリそうなわけで……。
 っつーか、NPC 多すぎだろ!
 んまぁ、少ない回数でキャンペーンを仕上げようと思った結果、今回よりむしろ次回以降で重要な役割を担ってもらう予定の勢力とか NPC とかも(伏線的に登場させるべく)設定した結果なんですが。
 で、実際の展開はアドリブでやりました。さすがに以前と違って各 NPC の設定、動機づけ、行動方針なんかもそれなりに練ってもあり書き込んでもあるわけですが、展開は白紙。あと、今回はオリジナルの日本語魔道書「穢土拾遺物語」を登場させるということでその設定だけ準備。
 ……まぁ、おおむね回ったんじゃないかと思います。
 んが、フロシキを広げすぎたせいか、思いっきり時間が厳しいことになり、終盤は駆け足になった上に展開も想定したところまでは到達できず、ブランクの長さその他に起因するそのへんの組み立ての甘さを痛感。申し訳ない限り。というか、次回までに展開忘れそうでヤベェ。

 舞台は 1999 年 9 月の東京。なんでこの時期にしたかはそろそろバレつつあるんじゃないかと思いますが、まぁ、こっちから言明するのは避けておこう。
 御参加いただいたプレイヤーは 4 人。
 まず、artemis 選手。PC は 18 歳学生の月島和穂。名前が微妙なラインで周辺も多少混乱したようですが男性です。当初は「売れない作家とかでいこうかなぁ」とのことで、いったいどう話に絡んでもらおうかと参り気味だったんですが、ダイス振って能力値決めたところ、EDU が 12。ということは高卒。高卒ということは大学生もアリか、ってんで大学生に。さらに収入をダイスで決めたところ、この目がすさまじく、なんと年収 50 万ドルという結果に。計算を簡略化するために 1 ドル = 100 円で運用することにしたので、年収 5,000 万円。ギャー。年収五千万の大学生ってナニモノだよ! 少なくとも売れない作家(志望)ってレベルじゃねーぞ! ということで急遽変更、経済学専攻の、「後のホリエモン」系ということに。荒川区に住み、三田の大学に BMW で通う大学一年生となりました。
 つづいて OTTO 選手。PC は 36 歳医師(接骨院を開業)の月山富田ジョー。苗字が「月山富田」だそうです。先日ナイトメアでは高天神ジョーなるこれまた接骨院を開業した医師をやっており、なんか接骨院が気に入ってしまった模様。しかし、旧版のルールブックに「部族的戦士」を発見してしまい「これにすればよかった! まさにバーバリアン!」とか意味不明なコトを口走っておりました。診療所は新宿歌舞伎町。うへぇ。
 BOSS 選手は予定通りの古物商。どんな系統にしようか迷ってたようですが、親の遺産を食いつぶしたりもしつつ、贋作なんかも売りつけたりしつつの(設定考えてる段階で「ギャラリーフェイク」なんて単語も出てました)骨董屋ということに。立地は池袋あたり。名前は朝倉夏彦。以前の学園キャンペーン「揺籃学園の冒険」で使用した PC、朝倉夏樹の兄とのことで、「な、なんで同じ世界ってバレたんだ!?」とキーパーが微妙にビビったり。こちらも年収で激しい目を出したのですが、「そんなに儲かってるハズがねぇ!」との本人の意思によりリロール。年収 250 万円という、なかなか厳しい数字に。親の遺産はあるということで、収入とは別に資産を決めようということでさらにリロールして財産は豊富めということになりました。
 DISK 選手は予定通り教師の藤咲初音。「たぶん女性キャラ足りないと思う」との予測通り、まわりがみんな男性になったので、こちらも予定通り女性で。神保町あたりに住み、巣鴨あたりの高校で働くという、なんだかうちらの活動圏が反映されてるようなされてないような設定になったのですが、これまた収入のロールが恐ろしいことに。20 代の高校教師がなんだってそんな金額を!? と目を剥くような数字になりました。
 ……っていうか、今回の PC 全員、けっこうな収入があるんですが……。
 さすが、日本よりも圧倒的に進行した格差社会の米国産ゲームだけのことはあるぜ。収入の幅が極端だ……。
 職業によって差をつけるような指針もなく、そのあたりも豪快でいい塩梅ですな。
 前回のキャンペーンは学園だったのでこのあたりはかなり適当に流してましたし、それ以前も多くは 1920 年代アメリカとかでやってたのでまた条件が違い、今回は収入の設定がかなり印象的でありました。

 さて、今回は全員バラバラからのスタート。互いに面識もナシ。さっさと集めてしまって事件に当たらせるというテもありますが、今回は、それぞれが身近で起こっているちょっとした出来事を追っかけてるうちに話がつながってゆき、出会う、というような方向性で。まぁ、なかなか難しい方向性ですな。個別対応をしつつ、他のプレイヤーの動きなんかもメタで見つつ、それぞれにある程度の推理をしてかないと、ヒマな時間が長くてなかなか全貌が見えないという事態になりがちなやり方です。がまぁ、すまん、そういうの好きなんでなぁ。マスターでもプレイヤーでも。
 まず教師。教え子がひとり、夏休み中にちょいと繁華街で問題を起こしかけたらしいとの報告を受け、対応してもらうところから開始。これはちょっと厳しい展開になってしまい、プレイヤー様には申し訳ないことをしてしまったなぁという感触に。いやでも、反省してみても、他にどうなりようもなかったっちゃなかったんですが。この男子高校生については追加情報として、どうも煙草の火によるものらしい火傷の跡あり、とのこと。このあたりの情報を受けて、教師は生徒の親に連絡を入れます。両親は別れており、父親との二人暮らしということで父親に。ところが、実はこの生徒、父親が暴力親父で家にいたくないために遅くまで遊び歩いており、火傷の跡も犯人は親父だったのです。このため、親父に連絡が行ったことで生徒は本格的な不登校&不帰宅状態に容態悪化。しばらくの間、これを探したりに追われることになってしまいました。
 続いて接骨院。こちらには、ふだんからの顧客で、一度定年を迎えてから警備員をやっている人物が受診するシーンからスタート。その後、「場所柄、裏社会の患者とかもいるんじゃね?」との提案を受け、用意してあったヤクザ NPC を登場させ、歌舞伎町で一杯。ここで、「新宿の女王」と呼ばれる謎の存在についての情報が出るのですが、医者が暴走します。「なに!? 伝説の風俗嬢!?」 ちげーって! しかしその後しばらくかれは伝説の風俗嬢の情報を求めて歌舞伎町を駆け回ることになるのでした。何をやっとるんだ、こいつは。
 学生は、唯一キャラの立ち位置を事前に教えてもらっておらず、事前に導入を準備できなかったのですが、そのあたりは本人も気を使ってくれまして、「愛車の BMW でいろいろな店をめぐって投資の可能性とかを検討する――ついでに通りがかった骨董屋に入ってみます!」と、物凄い勢いで古物商に合流。これはありがたかったです。強引に合流系のアクションはやりすぎるとアレですが、今回この方面はつなげ方を迷ってたとこだったんで助かりました。(なお、このとき古物商に怪しげな骨董品を売りつけられておりました)
 古物商自身はというと、お得意さんの近所のご隠居の来訪を受けます。「どうですかこのミロのビーナス! のレプリカ! 実はこのレプリカは腰巻き部分が取り外し可能になってましてね……」とか猛烈に怪しげなセールスをしたり。このご隠居、その日は何も買い物をしませんが、帰り際に、手に持っていた「週刊アダルトジャンプ」(より低年齢層向けにヤングジャンプ、ジュヴナイルジャンプが、高年齢向けにワームジャンプ、グレートワームジャンプが!)からはらりと一枚の紙片が落下します。見てみると、やたら古い紙に、手書きでなにやら文字(漢字とひらがな)が書かれた紙片。ご隠居は近くでホームレスの中古雑誌販売者からこの雑誌を買ったとのことで、古物商としての興味から、紙片を少し調べさせてくれと云い、預かることにします。
 ……といった按配で開始。古物商は学生のツテをたどって大学教授(準備してなかった NPC)に紙片の調査を依頼します。大学教授は第一段階の調査をし、さらに深い調査をするならと、揺籃学園大学の教授(準備してあった NPC)に話を振ります。この流れで、この紙片が、江戸氏と太田道灌によって主に編纂された、江戸先住民族(教授によると半人半魚の偉大な民族の末裔であるとのこと)から集められた神話、伝説の類の記録「穢土拾遺物語」の一部であることが判明します。
 大学教授のアポイントを取る合間などに同時進行で出所についても調査をすすめ、ホームレスは都営地下鉄十二号線の工事をしていた作業員からその雑誌を買い取ったこと、作業員は休憩時間に地下でこれを眺めていて、そこらに落ちていた紙片を、同僚の誰かが落としたものだと思い込んでしおりがわりに使い、そのままそれを忘れてホームレスに売ってしまったことが判明します。
 さらに、大学生(18 歳)と知り合った直後、親交を深めるために飲みに行った居酒屋でちらりと「都市伝説」なるものを小耳にはさんでいた(ふたりとも聞き耳に失敗したため内容は不明)のですが、そのときその話をしていた連中が地下鉄工事の現場警備員(接骨院の顧客)と工事会社の現場監督、そして営団地下鉄の駅員だったということを、上述の出所調査の途中で知ることになります。
 そのころ、接骨院は飲み歩いて「伝説の風俗嬢」について調査を続けていましたが、はかばかしい進展はありません。武術家でもあるかれは、自分の武術の鍛錬をすることにし、その流派を口走ります。「高野山に伝わる云々……」 これにキーパーびっくり。ここまで、他の PC が幾度か目撃していた墨染めの衣の僧がいたのですが、それの設定が「高野山から派遣された僧侶で、現在は高輪の高野山東京別院に滞在中」なのです。ヤクザもそうでしたが、ちょうど都合のいい NPC がいる以上はつなげっちまえ、ということでとりあえず登場させておきました。(今回はそれ以上の進展なし)
 そんな中、雑誌販売ホームレスが未成年二人組みに襲撃される事件が発生します。場所は古物商の店の近くで、教師はちょうど付近をパトロール中、事件を起こしたのは、不登校不帰宅状態になっていた例の高校生と、そのツレでした。高校生とツレは逃げ出しますが、ここでようやく教師と古物商が合流します。
 雑誌の出所と紙片のだいたいの意味を理解した古物商と学生は、工事現場で、「都市伝説」について話していた連中を発見し、話しかけてみますが、ちょっとここで言葉の選び方が不自然かなぁと思ったので、話しかけた相手――警備員は「今日はちょっと予定がありまして……」とか言葉を濁しながら逃げてしまいました。逃げ込んだ先は PC の接骨院。ここで、古物商が接骨院に接触し、PC が全員合流。
 接骨院は、警備員、工事会社の現場監督、営団職員の飲み会にちょっとばかり強引に参加し、都市伝説について聞き出します。「地下鉄で人身事故が起こる→応急的な処理だけしておいて運行再開し、ときには続きは翌日やろう、という話になることがある→そんなとき、かたづいていなかったはずのものが、朝にはきれいさっぱり片づいてしまっていることがある」というもの。
 このあたりで時間もかなり押してきておりました。これは地下に何かあるに違いない。地下に潜入してみよう! ということになり、教師も呼び出し PC 全員で地下鉄駅に侵入→「隠れる」で終電終了後まで潜伏→「忍び歩き」で保線員の目をかいくぐりながら工事現場方面へ侵入、という手順で、紙片が発見された工事現場のほうへと移動を開始。そこへ、ひたひたと聞こえてくる謎の足音! 慌てて懐中電灯を消して身を潜める! 足音も聞こえなくなる。
 ……行ったか?
 ということで懐中電灯をオン!
 そこで目にしたものは! 「正気度ロールどうぞ!」
 ……といった感じで(ま、実際にはもちょい進み、その食屍鬼たちと対決しなくてすむ状態になりましたが)第一回終了となりました。
 その他、高野山の僧が調査している「《触手の三角》秘密教団」とか、謎の「特定非営利活動法人都市地磁気研究保全協会」なる組織とかが伏線っぽく登場し、不登校不帰宅の高校生の役割とかも不明なまま、次回に続く、という状態に。
 ……なかなかうまいぐあいに転がってくれた、とは思うんだけどなぁ。
 次回までに、お互いに忘れそうなのが怖いです。
 ホームレスとかヤクザとか、あんまし詳しくない種類の人々を多数登場させ、しかもけっこうな中心人物として表現しなければならなかったのでちょいとビクビクでしたが、そのあたりもとくに激しい違和感の表明はなかったので、まぁまぁ無難に踏破できた模様。フー。
 いやまぁでもなんですな。
 やっぱクトゥルフ楽しいわ!
 判定が単純で素早いのがなんといってもラクです。「ここで心理学」「んじゃ聞き耳よろしく」とキーパーからの指示もラクだし、プレイヤーはプレイヤーで「心理学振っていい?」とかガンガンいけるのがテンポよくてイイ感じです。つーか、基本個別行動なため、個別対応してる時間が長くなるわけで、そのへんのテンポ悪いと勢いがなくなりがちなんでねぇ。
 d20 クトゥルフというのもありますが、基本が対抗判定なので、その点は不利かなぁ、と思います。
 ……プレイヤーもやりたいなぁ、やっぱり。誰かキーパーやってくれんかねぇ。諏訪とか諏訪とか諏訪とか……?
2007/09/09 (Sun)
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