深度 、急速潜行~
[Life as a Half Drow]Time is Destructive
▼うちのサークルの現役最長不倒キャンペーン「EoW」マスターしてきました。
 今回はちょいと変わった舞台設定。で、ちょいと変わった大ピンチがパーティーを襲うことに……。
 ちょいとややこしいのでちょいと説明。
 行き先は「擬似的な未来」です。特定の通路を通るとものすごい勢いで歳をとり、そのまま進むと老衰死。ただし、前々回にゲットしたロウソクを灯しておけば、そのロウソクから 30 フィートまでの範囲ではとくに悪影響なし、30 フィートを超えても 60 フィートまでなら 1 年 / 1 ラウンドのペースで歳をとる(ついでに、呪文の持続時間も消費されるため、持続時間のある呪文は全部効果が終了する)それ以上はなれると 10 年 / 1 ラウンドのペースで加齢。ロウソクの灯りが完全に届かない状態(隙間なしの完全遮蔽など)になれば 100 年 / 1 ラウンド。ただし、実際に PC が試して確認してあるのは 30 フィート以上 60 フィートまでの場合のみ。舞台のドンジョンは通路を通過することでしか到達できないタワーで、タワー内も同様。
 この条件で、まずは小手調べ。ハーフフィーンド・ミネラルのテンプレートをつけた HD 23 トレント 2 体と対決。この戦闘のテーマは「高 HD にハーフフィーンドつけてブラスフェミィでガツン」だったんですが、うまい具合に多数をブラスフェミィの範囲に入れることができず、まぁ、大した戦果も挙げられずに突破。とはいえ、前衛が分散して別々の相手と戦うことになったのもあり、動き回った PC は事前にかけておいた呪文が消えてしまう事態に。
 第二の遭遇は、まずは 2 体のヘズロウ(CR 11 デーモン) これを倒すと、順に、戦場にいるデーモンの数が 2 体になるように増援が来るという設定。まぁ、あれだ。「連ジ」のシリーズのノリです。来る増援の順番は以下の通り。ヘズロウ→ヘズロウ→ナルフェシュネ→ナルフェシュネ→ナルフェシュネ。ここまで増援が着いた時点でいったん増援は終了、最後のナルフェシュネまで撃破したところで本命が登場、という段取り。
 一般に「戦力の逐次投入は愚策」というのが戦闘の基本とされますが、DnD については、今やってる感触ではこれは違う印象で、扉を蹴る前にいろいろと仕込んでおいた呪文が戦闘中で途切れたり、増援が来る段階で隊列が乱れてたり、範囲呪文一発でまとめて吹き飛ばすことができない、などといった点から、むしろ順番に投入されるほうがプレイヤーとしては苦戦する印象。とくにこのパーティーにはフレンジードバーサーカーがおり、これが見えている敵にまっすぐ突っ込んでしまうため、戦列が伸び切ってからの敵増援がツラい模様。
 前の遭遇でウィザードを除く全パーティーメンバーが 30 フィート縛りのために持続的支援を剥がされているうえに、逐次投入される敵に順次火力を投入していった結果、最後のナルフェシュネーが一匹で残った段階でかなり呪文リソースを消耗し尽くしているという状態に。さらに、ナルフェシュネーが一匹で残ったことから、「これで最後だろう」という判断が働くことに。
 ナルフェシュネーが倒れた時点で、マリリスが 3 機登場。「マリリス隊の力、見せてあげるわッ!」
 ……うん、我ながら阿呆だ。がまぁ、一部の「連ザ」プレイヤーにはわかってもらえたのでヨシということで!
 このマリリス隊、モンスターマニュアルまんまの非常にヌルい構成(せめて軽業 1 ランクぐらいつけておけばなぁ……)であり、あっさり倒されるかと思ってたんですが、30 フィート縛りにブレイドバリアー敷きまくりで移動範囲を制限し、さらに PC の呪文リソースが尽きかけていたことで予想以上に善戦しました。まず、イニシアチブ管理者がちょっとしたミスをし、ローグ/デルウィシュ(実際には他にもいろいろ山ほどマルチ)がマリリス隊の後の手番だったにもかかわらず、先に動かしてしまうという手違いが。これはいったんロールバックしてマリリスの行動→デルウィシュの行動(踊りフルアタックの判定結果は手違い時の値をそのまま使用)としたのですが、ここでデルウィシュの移動後位置がマリリスの 5 フィートステップ→フルアタック圏内になってしまう事態に。立ち止まって殴られるのには耐えられないデルウィシュはあっさり死亡→デスパクト発動。ここで DM がちょっとルールミスというか、わかってて流した問題がひとつありまして、デスパクト発動せずにフルアタックを喰らった場合のデルウィシュの残 HP は -60 ぐらいだった模様。ということは、途中でデスパクトは発動し、ラウンド終了時で 50 ぐらいのダメージを食らってたはずなんですが、これはなかったという裁定にしてしまいました。これが後でよくない影響をもたらしたかも。とりあえず叫んでおく。「あたしってすごいかもー!!
 さらに、バーサーカーがフルアタックで 209 ダメージ「けっこーイケるじゃん、あたしたち」を喰らい、「だめだ、もたん、逃げるぞ!」と主張。ここで、とても 1 ラウンド以内におさまりそうもない作戦会議が開かれた気もしますが、まぁそれはそれ。ウィザードがもう一発だけかけたい呪文がある、と主張したこと、および広がりすぎた陣形などから、ワード・オヴ・リコール一発で帰るのは困難っぽいとのことになり、いったん別の場所――別のタワー――にディメンジョンドアなりの手段でバラバラに移動した後に撤収、という方針が決定。
 あーあ。
 この「時代」に存在しない場所――つまりこのタワーの外――へのテレポート系での移動はマズいんだけどなぁ……。
 まぁ、そういう撤退が企図されること自体は想定しており、それほどヤバい事態にはならないようにしてあったんですが、事態は想定外の方向に。
 まずバーサーカーを連れてクレリックがディメンジョンドアで移動。残された 3 人がマリリス隊に対して撤収前に最後のあがきを入れて行こう、ということで行動開始。しかし、この時点で DM はもう主戦場なんてまるで眼中になくなっていたのでした。
 この「時代」に存在しない場所への瞬間移動は、すべてこのタワー内のある閉鎖空間に転送されるっつーことにしてあったのです。これを「具体的に」プレイヤーに予期しろというのは無理な話ですが、擬似的なとはいえ別の「時代」で、その「時代」にどうなっているかわからない場所へ瞬間移動することが「漠然と」リスキーだということは想定し得るよなぁ……? どうだろう?
 で、このタワー内の、主戦場とは違う空間に瞬間移動すればどうなるかというと、物凄い勢いでトシを取りはじめるわけでございます。
 そんな DM の心配をよそに主戦場は妙に楽勝ムードに。ひとつには、もう役目は果たしたと思ったマリリスを DM が適当に運用したせいもあるんですが、あっさり一体のマリリスが倒され、次ラウンドで二体目もあっさり撃破ムードに。いや、次ラウンドって。先に逃げた部隊が 200 年ほどトシ食ってしまうんですが!?
 やっべーぇー。
 DM 大慌てで先行撤収部隊にメモを回します。
 君たちは、目的の場所に出現できなかったことに気がついた。
 そう――「この時代にその場所は存在しない」ッ!!
  ――1 ラウンドにつき 100 年の時間が君たちの上に流れる。

 受け取ったクレリックのプレイヤーが爆笑。いや、笑うしかねぇだろうというか、「行った先で襲撃されてるぐらいは考えてた」って云ってたっけか? デルウィシュのプレイヤーがそれを云ってたのは覚えてるんですが。
 しかし主戦場はそんなこととは露知らず、そのまま敵一掃の勢いに。
 もうどうしようもないので、DM は先行撤収部隊を室外に連れ出して相談。事態に気づいたらディメンジョンドアで戻るんじゃないか? との提案もありましたが、目的地の景色とかでなく現在位置との相対位置を指定するディメンジョンドアでは、目的地の座標がわからない現状、戻れそうもない、ということで、直後のラウンド、100 年が過ぎ去るわずかの間に遠隔通信呪文で味方に状況を知らせ、とにかくロウソクを持って合流してもらうという方針に。
 ということで、主戦場は先行撤収部隊がディメンジョンドアを使った直後のラウンドまでロールバック。主戦場で頑張ってたウィザードとファイターはすでに楽勝ムードになっており、不満爆発。(デルウィシュは先行撤収部隊がなんかヤバいことになってるだろうナーという漠然とした不安はあった模様) いや、まぁ、わからんでもない。ただな。その楽勝ムードは、DM が心理的には主戦場をすでに放棄していたことも影響してるんですが! ゲーム内の言葉でいうなら、マリリス隊はすでに戦略的な目的を達成してしまい、あとは消化試合気分になってたというあたりで。
 あれだ。
 「相手が勝ち誇った時、すでにそいつは敗北している!」
 ということでひとつ。お互いにな。
 ここで主戦場が楽勝ムードになってしまったのには、もうひとつ、さきほどのデルウィシュの残 HP に関する裁定も関与してたと思われます。実際、デルウィシュは AoO にビクビクしながら走り回ってた(というのは、攻撃対象以外からの AoO は一撃離脱で回避できず、軽業移動の距離だけではもう一体のマリリスからの AoO を全行程では回避しきれなくなっていたので)わけで、すでに HP が大幅に削れてる状態からだとまた感覚も違ったことでありましょう。で、デルウィシュは自分が逃げ出すのにロウソクを残していくという決断を即座に下すほどグッドじゃない(アライメントはケイオティックニュートラル)わけでして……。
 ……翌ラウンドに撤収した主戦場部隊は、飛び先で老衰死していたものの、トゥルーリザレクションが可能な年限以内にはおさまってたバーサーカーと、老衰死後、デスパクトで復活してまた歳をとりはじめてたクレリックと合流することになりました。
 本来老衰死にはいかなる復活呪文も作用しないんですが、今回は特殊事情ということで。
 その場所からはテレポートでタワー内の見覚えのある場所に移動し、歩いてもとの時代に戻ってからワードオヴリコールで撤収。
 いやもう。
 DM 的には冷や汗だったぜ……。
 全滅ならいい。一部メンバーが再生可能な死に方をするのもいい。でも、一部メンバーが再生不可能な死に方をするってのは、な……。困るわ……。
 このへん、まぁ、「擬似的な未来」における時間経過による被害の扱いをちゃんと決めておくべきだったと云えば云えるんですが、長いキャンペーンのわずか一度のセッションのために、あらゆる状況を想定した厳密な設定をしとくってのはできねぇっすよ、労力的に。老衰死からの復活は許可だけど、死後の経過時間の制限については適用ってのは……微妙なセンではあるなぁと後から思えば思うわけですが、まぁ、こういうことにしといてください。ひー。
 とりあえず、そういう形で、デルウィシュを一回殺し、バーサーカーとクレリックを老衰で一回ずつ殺して前半戦終了。バーサーカーはレベルアップ直前かつ残りセッション回数が限られているこのタイミングで 1 レベルダウンはカンベンということでトゥルーリザレクションでの復活を選択、今度は準備万端整えてリベンジ。マリリス隊はあっさり退けます。
 さて、このマリリス隊との戦闘を行った部屋ですが、出口にはプリズマティックウォールが張られておりました。これがなければ敵を無視して先へ進むなどの選択肢もあったわけですが。このウォールを破るための呪文も二度目の出撃では準備してきてあったわけですが、マリリス隊を全滅させたところでウォールは消滅します。
 で、その奥には上への階段が。階段には上のフロアから水が流れ落ちて来ており、その水は現在のフロアで外壁の石組みの隙間に吸い込まれて行っており、上のフロアは床が薄く水に浸っている状態。なお外壁の石組みの隙間から、ひっきりなしに降り続ける雨が流れ込んできている状態。
 何の問題もなくこのフロアは踏破されましたが、実は以下のような展開を予期した仕掛けになっておりました。
 マリリス隊を最初の戦闘で撃破→ウォール消える→リソースは消耗してるがとりあえず次の部屋は見ておこうということで進軍→次のフロアはとりあえず安全ということを確認して撤退→再挑戦→ウォールは張りなおされている→突破の手段が揃ってない→ディメンジョンドアで次のフロアに移動しとこうかい→実はウォールの向こうで階段の上は閉ざされており、上のフロアは水没している→ディメンジョンドアの飛び先でロウソクが水没して消え、老衰。
 ……まぁ、そのさらに上のフロアは水没してるわけじゃないので、そっちまで進んで様子を見てから撤退してれば問題にならない仕掛けなんですが、出直しの仕方によってはヤバいことになってましたよー、というネタバラシということで。
 浅く水に浸ってるフロアの次のフロアには床に謎の魔法陣が描かれておりましたが、これは、「アストラル経由でこのフロアに到着した場合はナルフェシュネ 4 匹がここから現れる」という仕掛けでございました。これも撤退後、再挑戦時にテレポ系の手段で一気に移動した場合にひっかけるための仕掛け。こんなんばっかだ。
 その後、いくつか何もないフロアを踏破し、最上階でバロールと対決。
 最上階はロウソクと同じ種類の灯りが各所に灯されており、移動制限はなし。壁には一面にこれまでの各フロアの景色が(監視カメラの管理室みたく)映されており、パーティーのここまでの戦術をボスが監視していたことを示してあります。(ついでに、このフロアに待機していたデーモン隊が順次グレイターテレポートで戦場に出撃していったことの裏づけでもあります)
 ここはやたら天井の高い空間で、空中に、こちらは大幅にカスタマイズしたバロールが待ち受けているという寸法。回数無制限のグレーターディスペルマジックで PC の支援呪文をはがしつつ、寄ってきた殴りキャラは鞭で捕獲→引き寄せてヴォーパルソードで AoO →ナチュラル 20 を狙うぜェ! という作戦。ついでに、グレイターディスペルマジックは高速化して使用し(ハッタリでアクションを消費したように見せかけ)レディで軽業なり一撃離脱なりで突進してくるデルウィシュに鞭を繰り出して捕獲するぜェ! という仕込みも。PC からのグレイターディスペルマジックはカウンタースペルリングとスペルブレードをかけた鞭で防ぐ、という、まぁ、PC 側の仕込みに対応しつつ、あとはヴォーパルソードのダイス目勝負、というひどい戦法でありました。
 まず、前衛部隊がとりあえずフライポーションを服用してくれないとディスペルしてもしょうがないということで、ウィザードあたりを適当にディスペルしつつ最初の数ラウンドは経過。クレリックに飛ばしたグレイターディスペルマジックはクレリックのスペルブレード武器に吸収されます。っていうかスペルブレード武器って今後のキャンペーンでは何があっても禁止するしかない壊れ具合だよなぁ……。
 で、前衛部隊がフライかかって、さぁこれからだ……というところでデルウィシュが強烈な一発を。
「ファイターとバーサーカー連れてディメンジョンドアで接敵」
 ギャー!
 いきなりバロール大ピンチ!
 とはいえそれでも腐っても AC 52、それなりに回避しますが、レイジフレンジー下のバーサーカーのフルアタックは 2 発命中し、一気に HP 半減。
 軽業で距離を取りつつ、アクションを消費したかのように見せかけた高速ディスペルでとりあえずバーサーカーのフライを解除。クレリックがスペルブレード武器から投射したグレーターディスペルマジックをスペルブレード鞭で吸収します。突っ込んできたデルウィシュを待ってました! とレディで殴るものの、残りセッション数が見えたことで消耗品を使い切る勢いになったデルウィシュがかけていたブリンクでこれが空振り。トゥルーシーイングでミスチャンスは潰したつもりでいましたが、ブリンクじゃあなぁ。しかし、ブリンク下で強引に狙ってきたスニークは、バロールのフォーティフィケーション防具で阻止。いや、お互いそのあたりはぬかりないということですな。
 その後、前衛を順次ディスペルで地上に叩き落すものの、頼みの SR をアセイレジスタンスで抜くクレリックと、威力はしょぼいながらも SR のないものを並べたウィザードの火力にガリガリ削られていきます。っつーか、これまで高 SR でさんざん暴れてきたので、プレイヤー側も SR 対策は万全というわけです。ううむ。
 残り HP 50 を切ったところで、あとは自爆に望みを託すということで、地上(ってかまぁ床だけど)にテレポート。突進してくるバーサーカーを AoO で捕らえ、引きつけ、次の自分の手番のフルアタックでついにナチュラル 20 ! しかしこれはオルターフォーチューンで阻止されます。それでも次ラウンドまで生存しますが、次のフルアタックにパワーアタックを乗せた直後、デルウィシュがヒロイックスで取得した《武器落とし強化》でヴォーパルソードを奪取。最後はクレリックの猛悪呪文「ブラッド・トゥ・ウォーター」で削り切られて終了。自爆はそれなりに効きはしましたが、戦闘が終わってしまえば回復リソースは充分なわけで、このレベル帯の HP になるともう悪あがきにもならないですな。
 そんなこんなで、それなりに殺せるような機会もけっこう訪れた回でしたが、やはりサプリメントの呪文の強いこと強いこと。つーかデスパクトはいくらなんでも有り得ねぇ。トゥルーリザレクションが物質要素コストわずか 1,000 Gp でかかるって何よそれ。能力値コストなんてミラクルが使えるレベルなら気にならないわけで、参るね……。オルターフォーチュンはまぁ一発は用意しとくものだし、経験値コストもそれなりだし、アリだと思いますが。
 まぁ、このレベルになってまだダンジョンハックとかやってるスタイルの問題なのかもしれませんけど……。

 そして、微妙に今回予定分の話が残ってしまったり! なんてことだ、あと 2 回で終われない気がしてきた……。
2007/04/15 (Sun)
070413 * Top * 070416
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