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   深度 、急速潜行~
んー……これねぇ。
 まず「ガンダム世界」というのがどの時代を指すかは大問題ですが、一年戦争だとすると、これ、異なる解釈が多すぎて厳しいよなぁ……と、今回狗のほうを見て思ったわけですが。つまり、ファーストガンダムの画面だけ見てると、連邦側にモビルスーツが出てくるのはジャブローが最初なわけでして、オデッサ戦もベルファスト戦もレビルという大物のお膝元で行われた戦いにもかかわらず、ホワイトベース隊以外のモビルスーツなんて一機も画面に映ってねぇのですよ。(あれ? だよな?) っつーことは、そりゃあ「一年戦争時、しかも前半におけるザクという存在はさらに微妙なものじゃないかと思われる。なにしろ、敵にMSがないのだからな。(中略)だから、歩兵vsMSの戦いは存在した。というか、連邦軍側からしてみれば、そうするしかなかったはずなんだよ」っつーことになりますわな。それで連邦側が地球上でザクを一機でも撃破できてたのかどうかはファーストの段階では不明ですが、たとえばオデッサ戦で勝ってる以上は、「MS なしで MS ザクを撃破できた」か「MS なしで敵の MS ザクを撃破する必要なく勝てた」かどっちかっつーことにならざるを得ないわけですな。つまり MS 微妙。まぁ、ジオンはもともと数が足りてないので、飽和攻撃されると以上っつー話はありますが、それだとそれで充分「MSなんかほっとけ、このゲームは歩兵の勝負だ」になり得てしまう(MS が撃破できなくても、「撃破する必要がない」可能性がある。こっちの歩兵が数万人殺されても、補給してる間に敵拠点の歩兵をこっちの歩兵で皆殺しじゃー!)んだよにゃー。
 つーか、ファーストガンダムがああいう物語として成立し得るのは、開戦当初に全人口の半分が死んじまったような世界で、いかに物量で勝る連邦といえども「歩兵一個小隊とMS一機の交換なら歩兵側の「負け」」……とまではいかないにせよ、勝ちとは云い切れないぐらいに双方人間が足りなくなっちまってる(ように見えてる)からなんじゃないでしょうかね。ということは、やられたらコンティニューあるいは再ログインのできる対戦型ネトゲーには向かない……ってか、「戦争型ネトゲーというもの自体がまずい」とオレは思ってる*わけですけど。
 しかし、どの解釈においても、そもそも最初のモビルスーツであるザクの陸戦は「宇宙生まれの宇宙用兵器をむりやり地上に持ってきて運用してみますた!」的なブツであるということはコンセンサスなんじゃないでしょうかね? 違う? いや、オレもガノタとしちゃあつくづく薄いなぁ、と、こういう話をしてると思うのですが。ここすっとばすと「兵器としての MS」っつー話はそもそも成立しねぇべさ。開戦前のジオンには地球上の領土はなかったはずなんだし、最初に地球にザクを降ろした時点で、ジオン側には本当の意味での重力下でのモビルスーツの運用メソッドはカケラもなかったハズだべさ? 連邦側にはそもそもモビルスーツの概念じたいがなかったはずだし。何もかもが試作段階みたいなモンだからな。
 宇宙における MS の立ち位置は、戦車でも戦闘機でもなく「歩兵」であったはずでありましょう。そして、歩兵がなんであんなブ厚い装甲を着なければならなかったかは宇宙であること自体で説明可能でしょう。気密を維持して運動性を得るにはブクブクのノーマルスーツではアレだし、うすっぺらいモノ(劇中のパイロットスーツのような)で長時間宇宙にいたら、太陽その他からブンブン飛んでくる危険な線(あれ、これってミノフスキー粒子で止まらないのかな?)にやられちまうし、腕や足のない飛行機型のモノでは小回りがきかないし、ボールはそりゃ理想的だけど、いくら宇宙に慣れてるジオンの民といえどもオールドタイプにとってはヒトガタをしてるほうが直観的に振り回しやすいし……そうだ、巨大ロボットを作ろう! ってそういうのでどうだ? 「わかった、お前はガンダムがわかってない」って云われて終わりそうですな。イエッヒー! ガノタ卒業だぜィエ!
 まぁともかく宇宙では生身の歩兵がふらふら泳いでるわけにいかない理由は山ほどあるので、そこに「生身じゃない、巨大な」歩兵をふらふら泳がせてみようというのはわかりやすいんじゃないでしょうか。
 で、劇中ではジオンはビーム兵器の小型化になかなか成功せず、連邦も何故か地球上では(宇宙に比べると)あんましビーム砲を撃ってない(ガンダムとガンキャノンを除く)のですが、ともかく宇宙ではジオンも連邦も艦載砲ではバカスカとメガ粒子砲を撃ちあってる。で、一部の小説とかでの描写だと、このメガ粒子がちょいとビームの光束からはずれてふよふよ降ってきたりする(ってことが有り得るんだろうかね?)と、その一粒で人間とか余裕で蒸発しちゃうのよねー。となりゃあ宇宙でビーム砲をバカスカ撃ち合ってる中に、「ちょっとふよふよ粒子が降ってきたぐらいじゃあ死なない」歩兵を投入するならそれが巨大ロボットになるのはまぁわかる話なんじゃないでしょうか。
 で、話を地上に戻すとだ。
 一年戦争の段階では、地球上でまともなモビルスーツ戦がどれだけ行われた(つーか行われるだけの MS 戦力が双方にある状態がどれだけあった)かが作品によってバラバラだけど、とにかく地上では旧来の生歩兵戦車航空機その他による戦闘の記憶は充分に新鮮であり、また敵味方がビーム砲をバカスカ撃ち合うような事態が発生していないことから、歩兵が歩いてることは「時代的にギリギリ許される」ということになり得るのかなぁ?
 しかし、根本的に、MS 技術力の格差(ジオン>>>>連邦)と物量の格差(ジオン<<<<連邦)があれほど極端な状態で総力戦的な戦争をやってしまった一年戦争、のとくに地上戦ってのは、対照であるべき対戦ゲームを作るにはまるで向かない設定だと思うんだけどねぇ。ソロモン以降の宇宙戦ならともかく。より以降の戦争では基本的に地上で総力戦的な戦争が行われた例がなく(V まで行くと巨大なバイクが走り回ってて、これはこれで別の考察が必要になりそうですが)お互いに「一個小隊もなくしたら全滅同然だよ!」的な方向に移行し、かつ、双方がビームをバカスカ撃ち合うことにより戦場を歩兵が歩けなくなり、ゲーム的には有り得る方向にシフトするのかもしれませんが、売れなそう。「地上を生身で歩いている時間に比例して突然死の可能性が!」ってなぁ。
 個人的にはゲームにして一番面白い戦力(というかワンプレイヤーあたりの戦闘性能)拮抗具合になるのは逆襲のシャアあたりだと思うのですが、これは地上戦がないし。
 つーか、ガンダムじたい、「地球の重力から離れて人の革新を迎えようではないか」的なブツなのにゲームがどいつもこいつも陸戦をかなり重視してるのがプアですな。
 ガンダムが今に至るまでネタとして生き続けている点で我々はガンダムに魂を引かれた愚かな人間たちですが、そのガンダムの中でもさらに地上に縛りつけられているという意味ではまったく救いようのない話で。これでは人に革新を求めるなど絶望的だな。
 ……まぁ、なんもない、あるいは岩塊がちらばってる程度の宇宙で何ステージも戦っても景色に飽きるってのはあるけどさ。いや、それに飽きないのがニュータイプ?

* だいたい後半半分ぐらい。前半は TRPG の話とかしてます。後半もまぁ、「戦争ゲームならいいじゃん」とか云っちゃってまして論旨がずれますが、同じネタで書き直すのも面倒なので適当に汲んでくれるとありがたい。
2007/02/20 (Tue)
突入任務 * Top * 070221
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