深度 、急速潜行~
▼DM してきますた。
 今回はアンダーダーク編第二回、マインドフレイヤの縄張りでマインドフレイヤ大暴れの回。
 ……ま、シナリオ書いててちょいと弱気な発言かましたりもしましたが、今回はやろうと思ったコトだいたいやれて満足という感触で。
 構成は概ね以下のような按配。

1) 生イリシッド 2 体+奴隷集団による襲撃。セレスチャルブリリアンス全開で戦ってくれたので、長長距離から偵察して PC パーティーが脅威であることをイリシッドたちに確認させる。
2) ラストモンスターによる襲撃。まぁこれは伏線。
3) 奴隷集団(ディスガイズセルフポーションでイリシッドに化けた個体を含む)+グレーターインヴィジブル&ハイドしたクラス持ちの今回のボスイリシッドによる襲撃。イリシッドに化けた個体が「マインドブラストの動作」を取ると同時に隠れたイリシッドがマインドブラストを投射。セーブを通した PC は真意看破でマインドブラストの投射がなんかおかしかったことに気づく。パーティーを肉眼で確認したボスイリシッドはさっさとサドゥンサイレント乗せディメンジョンドアで撤退。
4) 夜営のタイミングを例によって長長距離からの奴隷の偵察部隊で把握し、スクライ(このために PC を直接観察しておいた) 一番意志セーブの弱そうなバーバリアンを狙って。ただ、この日はセーブでナチュラル 20 を出されたのでしのがれる。
5) 以降、夜営をスクライしておいて襲撃(主に生イリシッド+奴隷集団)を何度か繰り返し、対応を見る。
6) 本命の夜襲。全員グレイターインヴィジブルの生イリシッド 2 体+ボスイリシッド 1 体で、見張りが手薄、かつ、パーマネントなアーケインサイトでインヴィジブルな対象の位置を見るウィザードおよび重装の戦士とクレリックが寝ている(鎧を脱いでいる)タイミングを見計らって襲撃し、見張りのローグ/Dervish の視認でだいたいの位置と数を見抜かれるも、ボスは脱いで置いてあった戦士の鎧(前夜の夜襲時に「そういや鎧って脱いでるよねぇ? どうしてるの?」とマスター―プレイヤー 間で話して、とくに防護策を講じていないことを確認してあった。ちと性格は悪いなぁ)をひっつかんでディメンジョンドアでグッバイ。
7) さすがに、スクライされていることに PC が感づく。ただ、ウィザードは「攻撃呪文と防御呪文しかねぇよ!」と豪語する Evoker なこともあり、即座に対策はできず、翌朝クレリックが呪文を取り直す際に対策を講じる、とかそういう話に。スクライの持続時間は短いのでこの会話が聞こえているわけではないが、当初からこの日のうちに決着はつけるつもりでシナリオ書いてあったので、そこから波状攻撃。錬金術アイテムの雷石を持った奴隷を約 30 分おきに送り込んで、死亡覚悟で大音響を起こし、ウィザードの安眠妨害を繰り返す。
8) PC は安眠妨害に来た奴隷を捕獲することに成功し、スクロールからコンプリヘンドランゲージとタンズを発動して尋問を行う。奴隷はイリシッドに対する忠誠心なんぞないということでベラベラいろいろ喋る。敵の本拠地が近いことなどがわかり、一行は休息を諦めて、先にやっつけてしまうべく進軍を開始。予定通り。
9) オルターセルフのポーションでスカムに化けたラストモンスター(イリシッドががんばって飲ませた)にグレイターインヴィジビリティも乗せて襲撃。ま、これは半分冗談だったんだけど、読み切ったクレリックプレイヤーに感嘆したということでここに記載。
10) イリシッド 8 匹の一列横隊による襲撃を繰り返す。まぁさすがに手の内はバレてきている。実は内一匹のみ本物で、残りはディスガイズセルフのポーションで化けた奴隷。範囲呪文で一掃されることを繰り返す。「おいウィザード! 範囲呪文使い切っちゃって大丈夫か!?」「うるせぇー! 俺は Evoker なんだよ!」潔くてよろしい。よろしいのだが……いいのか?(笑) なお、DM 的には「これにもタコが一匹だけ? やるなブライト」のつもりだったのだが、プレイヤー的にはヴァーミリオンのラインハルト艦隊だった模様。
11) ボスイリシッド 2 体、にディスガイズセルフで化けた上でグレイターインヴィジビリティをまとったウィザード 1 レベルのイリシッド 2 体による襲撃。見るからにエラそうな服装(というかまぁそこまでさんざん出てきたヒラの連中とは明らかに違うという程度だが)をトゥルーシーイングで見たクレリックは、ここぞとディストラクションを発動。イリシッドは死亡し、その死体は消滅する。と同時に、そのまとっていたエラそうな服がヒラの連中と大差ない服になって落下する。「……ん? おかしいぞ?」 もう一体もまぁ大過なく撃破される。なお、こいつらにキャスターレベルつけた理由は単純で、ディメンジョンドアのスクロールを読ませるため。
12) その様子を本命のボスイリシッド 2 体はスクライしてたわけで、鎧のなくなっている戦士にメイジアーマーがワンドからキャストされたことを呪文学判定で看破し、効果の切れる一時間後を待つ。後にローグ/Dervish はこう語った「レベル 2 キャスティングのワンドにしとけばよかったか?」
13) 本命による襲撃。これもグレイターインヴィジビリティに加えてフライもかけた状態。先ほどの襲撃で「これもニセモノじゃねぇの?」と最初は疑われる。イエー作戦通り! ということで、その心理的間隙を突いて(ってわけでもないけど)前後から挟み込む形で出現し、マインドブラストを投射。こいつらはクラス持ちで能力値をカスタマイズしてる上にクロークオブカリズマやイーグルズスプレンダーでカリスマを高めてあり、セーブの難度が段違い。で、ウィザードを除く全員をとりあえずスタンさせる。連れてきた奴隷部隊(通常のインヴィジビリティ状態)がダッシュで取り落とした武器をごっそり回収。これも以前の襲撃で幾度かマインドブラストが決まったときに「えーと武器落とすけど、何持ってる?」としつこく聞いたのが伏線だけど、対策は結局講じられておらず、まずバーサーカーの +1 ヴィシャスグレートアックス、クレリックの +1 ホーリースペルストアリングモーニングスター、ファイターの +4 フィーンドベインバスタードソードをゲット。大収穫ですよ! ローグ/Dervish の武装はアダマンタイン製の(詳細は忘れた)グレートソードなのだが、これは抜いてなかったために回収できず。このキャラ、もすぬごいキャスターマルチのため、最初のラウンドはワンド抜いて振って自己ブーストとかが基本なために抜刀してないのである。ち。ボスイリシッド隊は喜んで脳を吸いにかかる。が、今回は「なんとかしてマインドブラストをキメる」ところまでしか考えてなかったため、この段階の組み方は甘かったようで、触手攻撃はビシバシ当たるものの組みつき対抗判定が通せない。(朦朧状態は無防備状態ではないので組みつきには抵抗できるよね?) 結局、スタンした連中を順に触手で撫でるもまるで吸えず、一匹はスタンしてないウィザードに組みつくことに方針を変更。ウィザードのプレイヤーはイリシッドの「脳みそちゅるりん」攻撃を知らなかったらしく、数本の触手にからみつかれてもなんだか平然としてたが、クレリックプレイヤーの「次のラウンドでオマエ死ぬぞ?」のひとことで初めて事態に気づき、大慌てでディメンジョンドアをキャスト(精神集中目標値 24、ロール結果 24 ジャスト)していったん逃亡する。その間、残ったメンバーを吸うことを繰り返し試みるが、結局一本巻きつかせることすらできずにスタンが解けはじめる。いったん逃亡したウィザードは戻ってくる途中でバーサーカーの斧を持って様子を見ている奴隷を発見し、これをスコーチングレイで焼き殺す。PC はスタンが解けるも武器がなかったり透明を視る視力がなかったりで一気に形勢逆転とはいかない。とりあえずボスイリシッドの片方をウォールオブストーンで閉じ込めるが、イリシッドはこれを逆手に取ってこの石の壁の中でグレーターインヴィジビリティ(時間切れで切れてた)をかけなおしてディメンジョンドアで脱出。パーティーはマインドブラストの範囲をバラけさせるために分かれていたので、これをソリッドフォッグで分断し、再度マインドブラストを放つ。が、さすがにクレリックの高い意志セーブを破ることはもはやできず、クレリックはディスペル一発でソリッドフォッグを破る。予備武器のランサーを抜いて突進したファイターが、武器の大幅弱体化をパワーアタックでカバーする攻撃で 2 ラウンドほどで片方のボスイリシッドを撃破。もう一体は戻ってきたウィザードを四本の触手でつかんで、次のラウンド最初にちゅるん殺せる態勢だったのだが、クレリックがフリーダムオヴムーブメントをキャストして脱出され、こりゃもう殺し切れん、ということで撤退。戦闘は終了した。

 とまぁそんなこんなで、プレイヤーからは「今回は死の恐怖はなかった」とか云われましたが、イリシッド側は全滅は免れた上に金銭的には大戦果!
 奪った装備は以下の三つ。+4 ミスラルフルプレートアーマー、+4 フィーンドベインバスタードソード、+1 ホーリースペルストアリングモーニングスター。これ金銭的価値を計算すると物凄いことになりますよ? さらに、すべてパーティーのクレリックがクラフトしたものなわけで、クレリックの経験値もごっそり奪ったようなモンでもあります。イエー!
 今回は、ある意味で、ずいぶん前から勉強してたネタをまとめて投入した回でした。
 参考文献そのいちは、こちらのダンジョン四方山話。基本的には旧 ADnD のルールに準拠した小説仕立てのアンダーダークサバイバルの手引きで、小説部分も燃えます。いや、燃えるっていうか、あれだ。陰鬱でイカす系。ルール的には旧版準拠ですが、広いダンジョン内での心得みたいな部分は新版のルールに仕立て直すことももちろん可能です。同じ系統のルールだしね。んーまぁドラウの性能は大幅に低下している(主に半径 5' ダークネスという便利能力が失われたこととか睡眠毒の ST の DC が激しく低まったこととか)わけですが。コレ読んで、明かりをつけてアンダーダークを行軍とかアリエネェ! と心底思ったワタクシでしたとさ。
 そのにはこちらの DM ONLY のページ。夜襲を繰り返してパーティーの対応を確認したりウィザードの安眠を妨害する、などの戦術はこちらをヒントにしました。あくまでヒントですが。あと、Tactics のページ内の「Teleport の有効活用」の項目は別の意味で参考にしました。今回は長距離のテレポートそのものは禁止した(単にシナリオの設定です)のですが、スクライ対策をすることとこちらからスクライを仕掛ける可能性等の考え方についてはやはり重要だと思われます。一応注意点としては、この記事は 3 版準拠であり、3.5 版ではいくつかのルールが異なってるので、そこは確認が必要ですが。テレポはトランスじゃなくコンジュレーションに移籍してますし、リデュースはリデュースパーソンになり対象が限定されました。そのかわりパラディンのスペシャルマウントは毎回召喚になって連れ歩く手間は大幅に軽減。で、当時はサプリメントで追加される呪文だったモルデンカイネンズプライヴェートサンクタムは基本ルール収載呪文になってます。
 まぁ正直、DM がえげつない仕掛け方をするとプレイヤーサイドは事実上対応不能になるわけで、やりすぎ感はないわけではないのですが、そこを自分に納得させ、プレイヤーにも納得してもらうための手順として序盤の威力偵察の繰り返しを行ったわけでしたが、どうだったかねぇ? 一応イリシッドとその奴隷ということで、偵察部隊が壊滅することを「屁とも思わないボス」という設定的なエクスキューズも入れて。
 正直、自分がプレイヤーサイドだったら、これだけ手順を踏まれて対応できる自信はまったくありません。ないからこそ、対応するのではなく予防手段を講じておくという思想に走るわけで、わたしが組んでるウィザードの呪文選択にはそのあたりが如実にあらわれてる気はします。スクライ、ディテクトスクライをかなり優先順位の高い呪文にしてあるあたり。(といってもアーケインスペルのスクライは焦点具が面倒なので、それはクレリックに任せるつもりではいますが)あとマスダークヴィジョン。今回は明かりが潰された場合や、戦線がバラけて明かりの範囲から出て行動するハメになった場合の保険として PC 側は考えてたようです(だよね? 普段の行軍ではセレスチャルブリリアンスを使ってたし)が、わたしがプレイヤー側なら二発準備して常時ダークヴィジョン視界での行軍を基本とし、とくに必要と感じた場合のみデイライトという戦術を取るかなぁ。ま、これは好みのレベルなのかもしれませんが。自分がプレイヤーなキャンペーンは地上のワイルダネスアドベンチャーが多いのでシャドウウォークとレオムンズヒドゥンロッジを軸にしてますが、アンダーダークを本気で考えるならモルデンカイネンのマンションは取ってるんじゃないかなぁ、とも。ま、そのキャンペーンの DM は搦め手が嫌いっぽいので、これはこれでほぼ取り越し苦労になってたりもするんですけど。
 さて、次回はどうすっかなー。
 ドラウをメインのネタにしようということはだいたい決めてあるんですが、さて。
 あ、今回奪取してしまったブツどもについてはこちらから奪回の可能性を提示するつもりはありません、と、これは云っておこう。うまいやり方をプレイヤーサイドから提示されればあるいは? ですけど。
2006/05/16 (Tue)
GO! * Top * 060517
■ Comment
・コメントを投稿する
URL
Comment
Pass
 
■ Trackback
この記事のトラックバックURL
・この記事へのトラックバック
* Top *