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   深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]190227 ~故郷、メンゾベランザン~
▼R. A. サルバトーレ「ダークエルフ物語」第 1 巻「故郷、メンゾベランザン」読了。電書で。というか電書の合本版で。
 今さら云うまでもアレという感じですが、オレはそれなりにドロウ大好きっ子ではありまして、TRPG 関連の Blog カテゴリ名に「Life as A Half Drow」とかつける程度には思い入れております。が、おそらくドロウ社会の描写という意味で基本オヴ基本と思われるこれは実のところ初読でした。
 文庫で読みたかったんじゃよー。本の安い高いじゃなくて、置き場をどんだけ取るかという意味で、あるいは、持ち運びの負担がどうか(基本読書は出先、とくに仕事帰りという習慣なので)という意味で、でかい本は敬遠しちゃうんじゃよー。
 てことで、紙で再版されたとしても文庫サイズでなければ手は出さなかったでしょうが、電書ってことでようやく現実的になって、値段はそりゃあまとめ買いだから支払い金額は高いですが、そんなことはもともと主要な問題ではないわけであり、速攻確保、読み始めたらあとは速かった、ぜ。
 正直なところ、初読ではアイスウィンド・サーガは当時そこまで感銘受けなかったんですが、大満足でございました。ま、予想とはけっこう違う味わいではありましたけど。
 以下一応ネタバレは水面下に。古典と云ってすらよさそうな程度には初出から時間たってるものではあるけどねー。
 で、それはそれとして!
 この 1 巻で最も邪悪な登場人物は! 「安田均」だーっ! 断じて!
 いやあとがきにひどいネタバレがありまして……。そんな云わんでもいいことわざわざ云わんでよ……まさに云わんでもいいことわざわざ云って相手を抉ろうとするドロウのごとき発言でございました……。
 ここからネタバレ水面下。
 えー、ドロウ社会は想像してたほどの陰険さはなかった感じですた。もっと陰湿じめじめ陰険陰謀コミュニティかと思ってたよ! というか、あいつら結局パワー種族で、全個体がそれぞれに(相対的にはともかく)絶対的には強者なので、「弱者の武器」としての陰謀の陰険さを最後まで貫徹できないというか、みんな最終的に自分の手を汚したくてしょうがないので、どっかしら湿度が軽減されて乾性、陽性の行動に見えるということのよう。
 ドラゴンランスやらアイスウィンド(はそこまで覚えてないんだけど)やらで、秩序で善のヒューマンどもが、たぶん実際善であり、またそう自任するからこそという感じで自分の手を汚せず、それゆえにという感じでより陰険陰湿な陰謀に走ってる(個人の過去の印象です)のと対照的にというか。
 で、ドロウども、自らを「悪」として自任してるわけではないっぽいんだけど、自分らの性質というか方針をお互い充分に理解し受け入れてるので、裏切られようが陥れられようが、「まーそーするよねーその立場なら俺もそーする」って感じで平然と受け止めちゃうので、善人が善人の善意で陥れられて絶望、みたいな陰謀湿度があまり感じられなかったというか。いやまぁ平然ではないにしても。相手の倫理を責めたりとかそういう思考がそもそもねぇからな、あいつら。ドリッズトにしたところで、自分はすまいとはしていても、されても「まーそーするよねー」ってとこまでは同じように受け止めてるし。裏切りを責めるときも倫理的道義的とかじゃなくて、「それお前も不利になるじゃんか、なんでやるかなぁ!」だしな。もうひとりの異端者なザクはあれはあれで覚悟完了してるし。
 つーことで、思ってたより陽性で乾性なドロウ社会の魅力が鮮やかに描かれた 1 冊であったことだなぁと思った次第です。どんだけ陰険で陰湿だと予想してたんだ、わし、というアレかもですが。
 で、今巻で強いて萌え大賞を選ぶなら、ヴィエーナ姉ちゃんということで。まぁ、今後出番があるならろくなことにはならんじゃろうが。
2019/02/27 (Wed)
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