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   深度 、急速潜行~
近年稀に見るバカさ
 品位とか以前に INT と WIS が足らなすぎ。

▼ナルニア観てきたー。
 以下ネタバレ伏字。
 とにかく悪の軍勢の美しさと善の軍勢の醜さに尽きますな、これは。てか悪の軍勢がカッコよすぎ。どいつもこいつも。ちゅーかあんだけ兵力おるのに女王の城にはろくに部下もいないのも凄いですが。
 最初に空襲を避けて疎開したガキどもが、ナルニアでの戦争においては「自分らが空襲&火計する」という展開が容赦なくてひどい。
 女王はべらぼうにカッケェ。というか主役ですな、明らかに。《二刀の守り》+《攻防一体強化》で鉄壁。まぁそのぶん攻撃もなかなか当たらないけど! で、キャスターを倒すにはダイア動物で組み付きという基本を押さえたやられっぷり。ひでぇ。
 あのライオンは本当のクソ野郎ですな。てか、「高貴なる行ないの書」*1 なんかもそうですが、ああも一方的に善であることが単純な有利さに直結するという世界観はどうなのか。そんな世界で誰が敢えて悪を行おうなどと考えようか。そんな状況の中で敢えて己の力のみを頼りに悪の華を目指すというのは実に美しい行為なわけで、作品の構成としては邪悪礼賛的なモノになってしまってるわけですが、それでいいのかねぇ?
 ライオンは、ちゃんとあれで死んでれば悪くないキャラだったんだけどねぇ。復活するとわかってて死んで見せるなんてのはもう最悪のクソ野郎ですな*2。絵的にはせめて毛を剃られた状態での復活だったらまだそれでも許容範囲だったかなぁと思いますが。んで、「やれやれ、毛が剃られて台無しだ。まぁまた生えてはくるが……覚えてろよ……」とか云う*3、と。うへぇカッケェ。
 序盤のガキども側の主役は明らかに次男エドマンドですが、こいつもしょぼい。「裏切った? 俺が? 甘ったれるな! お前は俺を王にすると云った! 菓子もくれると云った! だがお前は菓子すらくれなかったではないか! 先に裏切ったのはお前だ。契約を履行しなかったのはお前だ。他人に責任を押しつけるなッ!」ぐらい云え。いやまぁ云っちゃマズいけど。
 せめて、あのヤケクソに強力なヒールポーションで回復した後に女王の死骸にひとこと挨拶しに行けばカッコついたのにねぇ。
 あとは、せっかく女王の牢獄でサテュロスに「そこの次男が同胞を売ったのだ」とか云ってみたりしてるのに、戴冠式に至るまでその伏線がまったく回収されてないのがしょぼすぎ。尺はないだろうが一言云ってやれサテュロス。
 そしてその次男がよりにもよって「正義王」ってのはギャグなのか。当然ギャグなんだろうなぁ。
 展開の御都合主義っぷりはまぁ、クソライオン野郎が計算づくでやらかしたデキレースと考えればアリなんでしょうが、川が融けるシーンで主役連中の乗った氷板が都合よく岸に流れ着くのだけはちょっと度が過ぎると思った。やれやれ。
 ってことで、悪役連中(二刀流ケンタウロスレンジャーごときにあっさりやられてしょんぼりですが将軍とかもやたらカッケェ)
に萌え萌えする映画としては上出来だったんじゃないでしょうか。
 なお、あの女王を演じた人は「素でエルリックが演じられる」って意見には大いに賛同するものであります。
 あと、原作については現時点でノータッチなので、あくまで映画に対する感想ということでひとつ。

 *1 TRPG Dungeons and Dragons の追加ルールブックで、DnD 世界における善のありかた等について書かれているが、正直、ただの「善と名がつくもの」に対するえこひいきルールにしか見えないというか、単純に強いだけでイマイチつまらない。これと対称的な位置づけの「不浄なる暗黒の書」は、おぞましくも味わい深い悪の世界を描き出した名著だったのだが(マスターの立場から見てもあまり実用的とはいえなかったにせよ)
 *2 上述のリンク先のコメントによると「原作者はライオンのアスランをキリストの顕れとして描いている」だそうだ。ギャース! いや、復活すること自体はべつにアリだと思うんだけど、「最初っから復活するとわかってて」ってあたりの計算ずくの行為を「自己犠牲」なんぞと称するのは八百長すぎると思う。
 *3 ルーンマスカー(出渕裕)に登場するスレイプニールの台詞「まったく、髪が燃えてだいなしだ……/まぁまた生えてはくるが……しかし/……度が過ぎる!」がモトネタ。っと、雑誌連載のときは「おぼえてろよ」って云ってたので、そっちがモトネタか。
2006/03/12 (Sun)
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