深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]170628 ~オービタル・クラウド~
▼藤井太洋「オービタル・クラウド」読了。電書で。
 やー、いい感じにノンストップでした。なんか読むモンねぇかー、と kindle 屋をぼけーっと眺めてて、amazon 様にオススメされて、まぁ読んどくかービッグデータ・コネクトは面白かったしー、という感じで読み始めたわけですが、期待を超えてきました。うむ、よし。
 序盤は順当にシェッツィングの LIMIT っぽいかなーとか思いながら読んでたわけですが、だんだん福井晴敏テイストというか「お前…… DAIS だな……!?」な感じの強化人間が出てきたりして、終盤の感触に至ってはシン・ゴジラ感すら出てきておりました。つうかまぁ、わざわざ話を脱線させて発生する必要のない問題を発生させるヤツという必要のない要素を省いてる感じがいいなぁ、というような。
 後半はなんだかそういう味わいは薄れてたようにも思いますが、前半はとくに意識している感じに翻訳調な感じを演出してるのも楽しかったです。っていうか日本人がその舞台に登場してこない段階の非日本人場面で意識的に使ってた、のかも? というような気も。まぁこれは見当違いかなぁ?
 んが、「皆さん、よろしくお願いします!」は、「ちくしょう、これは原語も併記しとけよな!」と思ってしまったわけで……原語は日本語だよ!
 って感じで以下ネタバレ水面下。
 ここからネタバレ水面下。
 瞬間的に福井晴敏風味も感じたりもしたところではあったわけですが、進んでいくにつれて、そのあたりの差異もはっきりしてきたというか、こう、一度似た印象を抱いて、それが意識のどこかにひっかかってる状態で読んでるから差異を際立って感じてくるとでも云ったほうが妥当かとも思いますが。
 全体通して「邪悪さ」が薄いのが、いいな、というか、この読後感の爽快感につながってるな、というか。
 いや、どっちがいいという話ではなくて、あっちの邪悪さもあれはあれで大好物ですけど! 後味の悪さとかも!
 そういう邪悪さが底にある世界観を、どこかで先入観的に想定して読んでたのか、悪役配置の人物も、なんというか、驚くほどに邪悪じゃなくて。というか、邪悪だけれどわかる、とかでもなくて、そもそも邪悪じゃない感じというか。
 ……ネタバレといいつつ濁すのも往生際悪いけどねー。
 チャンスがなー。
 うわ、そういう扱いにするのか、と。
 ある意味感動した、というか、そういう感じになった次第です。というか、そのあたりも含めてシン・ゴジラ的な感触というか。
 満喫いたしました。
 まぁ、多作ってほど大量に既刊があるわけでもないので、すぐ買い漁るのはやめとこう……がまんがまん。
2017/06/28 (Wed)
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