深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]170203 ~49 対 41 または逆転~
▼「トランプ米大統領による中東・アフリカ7カ国からの一時入国禁止や難民受け入れ停止をした大統領令の是非に関し、ロイター通信が全米50州で実施した世論調査で49%の人が賛成し、反対の41%を上回っている」(記事は朝日)という調査にはまぁ、うーむ、と思ったわけですが。
 同時期に行われた調査について、「米ギャラップ社は2日、難民、移民の入国規制やメキシコ国境の壁建設などトランプ米大統領が出した大統領令の賛否を問う世論調査結果をまとめた。いずれも過半数が反対した」(こちらも記事は朝日)との報も。
 となりゃあ、そりゃああ調査の手段や質問の仕方が気になるよねー常識的に考えて。
 さすがにちゃんと書いてありました。「調査は1月30、31日に電話で全米50州と首都ワシントンに住む1018人の成人に対して行われた。同時期にインターネットを通じて行ったロイター通信の調査では賛成多数の結果が出ていた」とのことで、逆だったらうおおおおおとなったところかと思いますが、まぁ、だよね、という感じの答え。
 そりゃあお前、一般論として、「自分とこに電話かかってきた=こっちの電話番号も名前もバレてる調査(もちろん秘匿はしますよー)」と「本気で捜査されれば特定されうるとはいっても基本的には無記名のインターネット調査」で、どっちが本心に近い(無記名投票を行ったときに出る結果に近い)答えを得られそうか、と云ったら、そりゃあ……って話でして。口ではトランプ支持など決して云わなかったけど、本心ではトランプ支持で、実際の投票行動でもトランプに投票した、という人々が大量にいたぜ(半分には ~300 万ほど足りなかったにしても)という事態が今日の状況を招いた(という理解は程度には議論がありうるにしても、全体として覆ってはいないよね?)ということを踏まえると……ねぇ……。
 支持側はどうでもいいので、不支持側には、インターネット調査のほうが実状に近いとわきまえて戦略考えてもらいたいところだよなぁ、と思う次第です。オレ自身は、合衆国在住の合衆国民だったら不支持でしょうが、日本在住の日本人としては、支持不支持はどうでもいいので、「うまく対処せよ。少なくとも対米戦争の愚だけは繰り返すな」ぐらいのアレで。
 で、ふたつの調査の見比べについては以上として。
 電話調査のほうは、もうちょっと詳しいデータもあって、まず、「「シリア難民の無期限受け入れ停止」は賛成が36%で、反対が58%(中略)「中東・アフリカ7カ国からの一時入国禁止」には賛成が42%に対し、反対が55%」というこれが、けっこうオレ的には衝撃でした。
 難民はカンベンしてくれ、でも、べつに難民でもない者の(居着く予定の者も、ちょっと訪れる予定の者も、すでに永住権をもつ者もいっしょくたにして)入国禁止はおかしくねぇ? という方向性なら、気持ちは、うーん、わかる、気がする。でも逆かぁ……。難民は受け入れてもいいけど、それ以外の入国は禁止、と考える差分が、ざっくりと、6% ぐらいいそう、という話なのか……。難民のほうは「無期限」、入国禁止は「一時的」の部分がむしろ意見を分けたのかなぁ?
 で、同じデータから、「「シリア難民の無期限受け入れ停止」は(中略)共和党支持層では71%が賛成(中略)「中東・アフリカ7カ国からの一時入国禁止」には(中略)共和党支持層では、83%が賛成」というのも、おお、と。
 共和党支持者ってそうなのね、と。
 共和党支持だけれどトランプはなぁ、という人も多かった、という読みを選挙の頃にはよく見た印象があるんですが、このへんの極端な政策に対しても、これだけ賛成があるんだなぁ……と。
 もちろん、「共和党支持を公言しているわしが、電話調査という電話番号も名前もバレてる調査で、トランプ不支持を云うわけにはいかん」という側の補正がかかった可能性もありうるだろうけどねー。
2017/02/03 (Fri)
■ Comment
・コメントを投稿する
URL
Comment
Pass
 
■ Trackback
この記事のトラックバックURL
・この記事へのトラックバック
* Top *