深度 、急速潜行~
[Life as a Half Drow]Darkness, your name is. Session #6 That's a terribly inefficient way to do it.
▼クトゥルフキャンペーン「汝が名は暗黒 ~Darkness, your name is」第 6 回セッション「That's a terribly inefficient way to do it (二階から目薬)」マスターやってきました。
 今回の舞台は 2013 年 4 月上旬ぐらい。リアル時間連動は切ってますが、季節は一応、ある程度、反映? みたいな?
 あ、年度がわりめいたタイミングではありますが、そのへんはガン無視で。「るるいえ」シリーズ時空的な。
 前回からちょっと意識してたこととして、あんまし神話的な言及等をほのめかしや間接的なものにしようとは、せずに、上段直球で突っ込んでみるぐらいのほうが現在の環境等思うと、よくねぇ? というのがありまして、今回はそれをさらに加速してみた感じ。てゆか、今回にそなえてちょっと「クトゥルー」の某巻などを飛ばし飛ばしながら読んだりしてたのですが、実際原作系でも、アメリカの某田舎の狭いどこぞで発生した神話的事件、とかにも平然とネクロノミコン級の書物を参照しに行ったり写しを取り寄せたりしてるし、一地方でちょっと騒ぎの事件にでも平然と旧支配者御自らがご降臨なさってたりするわけで、そんくらいの勢いでビッグネームをガンガン投入していいんじゃないか実際、つうことも改めて感じたので。
 あとはまぁ、これまでいろいろとほのめかしや外堀レベルで出してきた神話系書物やら何やらを、そろそろきちんと PC たち側の知識として還元し、パワーとしても活用していただこう、ということで。
 そのあたりを軸に、今回は、語られる話や入ってくる情報はハデだけど、実際に今回の事件として起こることはしょんぼり系、というあたりに落とすつもりで最初から作ってたわけですが、軸となる事件がないといったいどうやって PC らを一箇所にまとめりゃいいのよ? というところが問題に……。まぁ、事件がハデだろうと地味だろうと、毎回毎回「どうやってまとめよう」でセッション時間の半分とか持っていかれるのはそろそろやめにできんかね、という意図での地ならしの一環ってのも今回の目的なわけで、今回じたいに関してはまったくまとまらずに終わってもよかったっちゃよかったんだけどねー。それじゃいくらなんでも、と、やってるうちにやっぱり思われてきたので、一応まとまらせる流れにしてみた次第です。ま、事件じたいは実際地味だったけどね!
 以下簡単に水面下に。
 参加者は以下の通り。
アーサ・ナイト(artemis):21 歳女性、大学生(民俗学専攻)
 外見は Zero セイバー。
荒俣宏美(BOSS):26歳女性、TV 番組ディレクター
 「読み切り」で死亡した荒俣宏子の妹。
各務麻美(DISK):18歳女性、大学生
 「読み切り」から続投。データ的には再構築しており、高校から大学に進学。バイト戦士。
ガイゲルシュタイン(OTTO):年齢不詳男性、医師
 「読み切り」の最後に発生した事態でキャンペーンの主役に。データは再構築。左目に眼帯をしている。フルネームは「ガイゲルシュタインじょう」のはずだが、「じょう」部分のスペルは未定! 揺籃学園大学医学部客員教授。

 今回、シナリオとして書き出したのは、ほぼ、登場する NPC のデータ、登場する物品や書物のデータ、呪文のデータ、そして NPC らと NPC や PC との相関図(つーか縦軸横軸に NPC 名や PC 名等を書き出した表)「だけ」という有様でした……。まぁ、こんぐらいのほうが運用じたいは、わたし的にはしやすいんだけどねぇ……。後日、読み返しても、実際そのセッションがどんな流れになったかの参考にまったくならない、という問題点がありまして。毎度ってわけにはいかんよなぁ。
 まずは、それぞれの PC の「ちょっと前の話」をやるとこから開始。
 前回不参加の荒俣は、ちょっと前(Session #2)に手に入れて画像解析を依頼してそれっきりになってた神話的文書「《波間の囁き秘密教団》聖典・断章、画像および画像解析 OCR データ」を読み込むところから。といってもこれは、現代のカルトが自分たちに必要と思われる部分のみを書き出した写本が、さらに水没によって侵食され、それをさらに画像化したもの、ということで、資料の状態としてはかなりひどい状態であり、成功率をやたら低めに設定してあったため、あまり得られた情報はないという結果となりました。
 前回参加して負傷した各務は、入院中に「平機織音(ひらはたおりね)」なる人物の来訪を受けます。この人物は、ベテルギウス聖団の一員を名乗り、自分たちが「旧き神のエージェントとして旧支配者の勢力に対抗する活動を行っている」と云い、幾度かの神話的事件にかかわり、生き残った各務に、彼女らの宇宙観を語って聞かせ、助力を申し出にやってきたのでした。つうか今にして思えば、「ベテルギウス聖団に勧誘する」までやっちゃってもよかったかな。さらに、「ガイゲルシュタインが「這い寄る混沌」の化身またはエージェントなのではないかと疑っている」とも発言。さすがに各務はまともに取り合わない感じでしたが、入院中どうせヒマということもあり、何か呪文でも教えてあげようという申し出を受けて「肉体の保護」を習得。「ゲーム中に」PC が習得した呪文、ってもしかしてこれが最初……?
 アーサには、急遽欠席となった前回用に予定していた導入をちょっといじって、前回 PC たちによって回収され、揺籃学園大学(ガイゲルシュタインらが所属)に収蔵されることとなった「黄帝異記」の調査のために来日する、というミスカトニック大学のマートル・クレープ(Myrtle Crape)教授(ビジュアルイメージとして提示させていただいたのは「マーサ・ビスト・カーバイン」)に、仲介等の依頼をされるところから。また、Session #4 で入手していた「毘武之里の祭祀用古文書およびその現代語抄訳ノート」の調査を開始。もう一度その件で登場したグレート・オールド・ワンが登場しでもしなければ使いどころがなさそうな呪文を習得。まぁ、クトゥルフで PC 側が手に入れて使いどころがありそうな呪文というのも限られますので、これはこれでトロフィーとしては面白いブツだよねぇと思うところ。また、アーサはマートル・クレープの来日に先立って、黄帝異記の調査も開始しました。(余談ですが、この「黄帝異記」という書名、「書いてる」ときにはまったく思いつかなかったのですが、発声してみると「(ユンケル)黄帝液」まんまで、今次キャンペーンではそれなりに重要な役割を与える予定の魔道書が栄養ドリンクみたいな響きになってしまったのはギャフンでした。ううーむ)
 ガイゲルシュタインは、自身の後輩で左目の主治医をしてもらっている「吉野君恵」に、近々来日予定の米国の製薬会社「ローランド・サイエンシズ」の研究者「ガリスン・ダーチェイン」に診てもらってはどうか、という提案を受けます。ローランド・サイエンシズは最近、熱帯の寄生虫性失明症の点眼特効薬を開発しており、(先進国では)希少な眼病についても有用な意見が得られるのではないか、という意図。その人物は、ローランド・サイエンシズ社の最近のふたつの重要な業績、「広域に効果を発揮し安全性の高い抗蛇毒血清」と「熱帯地方で失明の主要な原因となっている寄生虫症の点眼特効薬」に重要な位置で関わった人物で、ガイゲルシュタインはこのオファーを受けることとなりました。なお、このあたりのネーミングは言葉遊びです。最初のインスピレーションは、HCV 特効薬で話題となった「ギリアド・サイエンシズ社」で、そこから「ガンスリンガー、ギリアドのローランド・デスチェイン」に連想が派生した次第。先進国ではあまり省みられることのない熱帯の感染症の特効薬、という話はもちろんノーベル賞のあれも念頭に置きつつ。
 以上を(ちょっと)過去篇として助走をつけ、ここから「現在」分をスタート。
 まず、シリーズの重要 NPC(の予定ながら、今のところちゃんとした出番なし)の「四賀楓」の現在の保護者、「大須久絵」が一時帰国するというので、羽成国際空港にその迎えに出たガイゲルシュタイン(飛行機が遅れて大須は未合流)と、マートル・クレープ教授の出迎えで同空港に来たアーサ(マートルと合流済)が、空港でアルバイト中の各務のいるレストランに偶然集まるという事件が発生。いや発生といっても何もここでは起こらないのですが。一応「今回の事件」に関わることとしては、外国人男性二人連れを目撃する、という描写はしましたが、この時点では誰ともわからないそんな景色に深入りする理由もなく。この 2 人が、ローランド・サイエンシズ社のガリスン・ダーチェイン博士と事務方のゾンボルト・ウィンカーでした。むしろ事件らしい事件めいた事態としては、ガイゲルシュタインが店を出る間際に、「各務に向かってウィンクします」「いやあんた眼帯なんだから、それただのまばたきと見分けつかないんでは?」なんてことになったことのほうだった気も……。
 空港を出際に、駐車場付近で、ガイゲルシュタインは、携帯電話に向かって片言の英語と日本語でターゲットがどうしたこうしたという話をしている日本人のチンピラっぽい男とすれ違いますが、この時点では何もなし。
 その頃、各務は「米国中西部の黄金の七都市」についての取材のオファーを受けて、調査を開始。これは次回以降で主に効いてくる予定のネタってことで、ここでは具体的にどうこうということにはならないのですが、まずは動き出しました、ということで。
 で、以降は調査等の流れとなります。楓と大須の登場については今回も特に意味はなしということに、終わってみれば、なるのですが、これは実際ガイゲルシュタインが危惧した通り、「物騒な連中に楓のことが感づかれると面倒なことになるよー」という仕込みであり、そのへんしっかり切り離して守ったガイゲルシュタインの判断が当たった「成果」であった、ということを申し上げておきます。
 以降の流れについては、裏側の真相を記しながらざっくりと。
 実際にガイゲルシュタインの診察に訪れたのは、空港で目撃されたガリスン・ダーチェインとは別人の「(自称)ガリスン・ダーチェイン」でした。この人物はもとローランド研究員で、「研究者として evil なことをした」ために追放された本名ダスク・グリンプス博士。真ガリスンの出張手配等を行ったローランド事務方のゾンボルトとなんらかのつながりがあり、ゾンボルト経由でガイゲルシュタインの左目のことを知ったのですが、最期に「イア・オスィエグ」と云い残すことになる、そういったバックグラウンドからガイゲルシュタインの左目を「自分の目で確認しなければならない」こととなり、強引な方法で真ガリスンと入れ替わってやって来ました。しかしながら、実際にはガイゲルシュタインの左目にかれが見出したものは、かれが求めていたものとは別ものでした。
 アーサとマートルは揺籃学園大学の図書館で黄帝異記の調査に邁進し、ガイゲルシュタインは同大学所属ということでここで遭遇、英語の本職といえるアーサらとの会話等もあって(まぁ実際にはさらにいろいろあったのですが)自称ガリスンが「マサチューセッツ出身なのに西海岸の訛りでしゃべる」というような食い違いに気づき、ガリスンまわりの調査を開始。ここで助っ人として、調査ごとに長けた荒俣に声がかかったりし、どうやら今ガリスンとして行動しているのは別人らしいという結論に到達。(英語の訛りの違い、というのをネタにしようと思ったのは、今にして思えばヘイトフル・エイトを観たおかげのような気も)
 その頃、各務は羽成空港近くで、頚動脈から血を流しながら歩いている男に遭遇します。男はまもなく落命、これが空港でガイゲルシュタインがすれ違ったチンピラで、ゾンボルトの依頼を受けて真ガリスンを拉致監禁した実行犯だったのですが、ガリスンが持っていた抗蛇毒血清に関連する薬品の原液を誤って使用してしまい、激烈な蛇毒症めいた症状を呈して死亡した、というもの。(英語のコミュニケーションがまともにできなかったため、ガリスンが持っていた「Drug」を、チンピラ的に普段の生活で用いる「Drug」の意味と勘違いして間違った使い方をしてしまった、というオチなのですが、さすがに「これだけですべてが語り切られたわけではないよー」ということは一応云っておこうかとは思います) このとき、各務は車で走り去る真ガリスンを目撃。(このチンピラの死にっぷりは例の監禁事件の犯人(容疑者)が発見された状況からヒントを得た時事ネタでもあります)
 報告を受けたガイゲルシュタインは各務を回収し、全員を集合させて、真ガリスンと偽ガリスン等の周辺で何かが発生する可能性を考え(ということだと理解してますが、これでいいよね?)現在の偽ガリスンの所在を調べ、某製薬会社の接待で中華料理店の個室で会食中という情報を得ます。このへんの時間の流れはかなり粗く処理しましたが、なんせ「まとまらせ方」を考えずに作ったシナリオなんで、そこはカンベンしてくださいの方向性で。
 中華料理店にて、ガリスン、ゾンボルト、ダスク(偽ガリスン)、PC たちが集合し、ガリスンとダスクの舌戦等に続いて、「俺はどうしてもその男の左目を調べる必要があったんだー」的な告白から、ダスクの身体に異変が生じ、正気度ロール(といっても、これ自体は小さなもの。今回は正気度ロールによる正気度の減少は微々たるものでした。そのぶん、というべきか、回復正気度も少なく、書物の研究等での減少が大きかった分、全体的に正気度収支はマイナス寄りだった模様)、さらにダスクが銃を抜いたことから銃撃戦に発展、ガイゲルシュタインの銃撃と各務の木刀により打ち倒したところ、その体は異様な変化を起こして、銃創だのなんだのも有耶無耶になり、日本国内で銃撃戦やらかしたガイゲルシュタインに捜査の手が及ぶことは今回もなく(翌日、吉野からガイゲルシュタインに「昨夜は一緒に飲んでましたよね、先輩。そういうことにしときます。ひとつ貸しですよふふふ」てな感じの電話が)、ゾンボルトとガリスンから、かれらの把握している限りの今回の真相を聞き、ゾンボルトはローランド日本法人に委ね、ガリスンとガイゲルシュタインの間にコネらしきものが生まれ、またアーサ(とガイゲルシュタインも、ある程度?)とマートルの間にもコネらしきものが生まれ、来日組はそれぞれに米国にと帰ってゆき、今回は幕。
 まー、まったくまとまることを考えずに組んだわりには、(時間の流れなどを粗く運用したおかげってのもおおいにありますが)らしくまとまったんじゃないかなぁ、と思います。いろいろと、ちょっと先まで持ってける伏流のネタも仕込んだので、次回はなんとか念願の米国編! といきたいところですが、そのへんの段取りはまぁ、いろいろ考えないとかなぁ……。
 またしばらく、それなりの頻度でクトゥルフには力入れていこうと思いますので、関係各位におかれましては、今後とも是非よろしくお願いする次第です。
2016/04/10 (Sun)
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