深度 、急速潜行~
[Life as a Half Drow]Darkness, your name is. Session #5 There is no royal road to learning.
▼クトゥルフキャンペーン「汝が名は暗黒 ~Darkness, your name is」第 5 回セッション「There is no royal road to learning (学問に王道なし)」マスターやってきました。
 今回の舞台は 2013 年 2 月上旬ぐらい。リアル時間連動は切ってますが、季節は一応、ある程度、反映? みたいな?
 前回は 2013.10.13。2 年以上のブランク、ってなぁ……。ヘヴィだぜ……。
 その間、別のクトゥルフや現代モノのマスターやったとかでもないので、感覚忘れてる度合いがもう大変なアレなわけですが、そこは度胸で!
 今回は予定プレイヤー人数が 4 名、うち 1 名急病欠席により 3 名、という事態であり、自由度全開を身上とするマイ現代モノにおいてはまぁ人数少ないのは、マスタリング難易度は下がる流れではあったんですが、人数もともと少なめということで全員に導入を個別に準備してた、かつ、その中でも最初に最優先で準備した、今回の着想のスタート地点にあたる PC がいない、ということにもなっており、どうなることやら……と思いつつも接続の書き出しをきちんとしてなかったこともあって事前に埋め方を充分に検討することもできずに見切り発車したところ、まぁプレイヤー側の動きが妙にまたそれを助長したところもあったにせよ、ある PC と他の PC との話が見事に接続不良を起こしてしまい、仕方なく NPC 扱いの当該欠席 PC を一時的に活性化するといった応急処置をすることになってしまったりもしたのでした。まぁしょうがねぇ。なお、その出番を終えたところで、けっこう強引に「欠席 PC がログアウトしました」とか云って退場させたのは、戦力云々とかの話ではもちろん全然なくて、戦闘を伴う最終局面に向けて、NPC もう 1 体コントロールする余力と、もう 1 体分の行動処理時間(リアルの)を取るだけのプレイ時間の余裕がなかったことが理由ですので、そこはひとつ、よろしく、ということで。
 つうか、今回は時間余るかなーと思って(ま、思わなくてもですが)序盤ゆるゆるに運用してたら、またしても時間ギリギリという結果に……。うむ、まぁ、しばらくクトゥルフもちょっと気合入れてプレイしたいなーと思ってるところなので、感覚取り戻していきたいところです。感覚あってもいつもギリギリって云うなー。
 しかし、二次会で、OTTO 先生も実は直前「発熱と下痢」で寝込んでたらしいという事態が判明してマジ仰天でした。まったく直近では会ってもいねぇのに、このプレイグループのメンバーで、わたしと、artemis と、OTTO と、3 人もがこの同じ週で胃腸炎で寝込んでたってどういうことよ! 神話的陰謀を感じるよ!
 以下、簡単に水面下に。
 参加者は以下の通り。
各務麻美(DISK):18歳女性、大学生
 「読み切り」から続投。データ的には再構築しており、高校から大学に進学。バイト戦士。
ガイゲルシュタイン(OTTO):年齢不詳男性、医師
 「読み切り」の最後に発生した事態でキャンペーンの主役に。データは再構築。左目に眼帯をしている。フルネームは「ガイゲルシュタインじょう」のはずだが、「じょう」部分のスペルは未定! 揺籃学園大学医学部客員教授。
安室烈(Wao):36歳男性、フリー SE
 カンで動く技術者。

 今回はプレイのほうの時系列ではなく、背景含めた事件全体の時系列をメモっておきます。
 ずっと昔、関東うみなし県の現「牛名市」のあたりでは、某グレート・オールド・ワンの信仰が行われておりました。その祭儀の中心的舞台だったのが、「波裏沼(なみうらぬま。この名前は結局調査線上に上らずでした)」の付近で、そこには巨大な九本の石柱が V 字状に並べて建てられていました。その後、その土地ではその信仰は打ち棄てられ、石柱も引き倒されて埋まるに任せられていたのですが、今回、その土地に新たに大きな建築物を建てることになり、その基礎工事の最中にこれら石柱が発見され、新築建築物にその石柱がまた V 字型に並べられることになります。
 ……なんてな話が断片で出たら、その瞬間「おわぁ、今回のネタはあの神か!」となるようなプレイグループで、昔は遊んでたんでねぇ……。このネタはあんまり早くにネタが割れすぎるのでずっと封印してたんですが、もしかして今のメンバーだと、案外これ、すぐにはバレずにいけそう? とちょっと思って今回この神ネタにした次第。まったく最後までバレてなかった模様。つうか、毎度プレイ時間が不足がちになるペースになりがちなあたりも考えると、ネタも描写も直球直球を意識していったほうがいいのかもなぁ、とかちょっと思った次第。いやこの段落は余談ですが。
 で、その後、町民は当時とはほぼ全取っ換えの勢いで入れ代わり、わずかに残った人々のうち、旧来の信仰を打ち棄てるに際して中心的な役割を果たした一族が、その頃の祭儀に関わる知識や記録を、町立中央図書館に寄贈し、図書館はそれらを地下の、「古の印」が刻まれた上げ蓋の奥の保管庫に収蔵し、それらの存在はずっと忘れられていました。その一族の現在の苗字は榎本、今回はその末裔として NPC 「榎本星来(えのもと・せいら)」が登場したわけですが、この名前も直球ながら特段バレた様子もなし。うむ。
 そして、その町立図書館も老朽化し、近年に至ります。
 それとは別のところで、ある建築家が頭角を現しつつありました。名前は「座間春人(ざま・はると)」、デザイン画等に「HaZa」とサインすることから「ハザ」とも呼ばれ、まるで軟体動物のような印象を与える曲線的デザインを特徴とする人物。「いや 2013 年にそれは早いよ!」とか云われましたが気にしない! つうかザハ先生はとっくに実績上げてた時期だよ! あと今調べたら、2020 五輪会場デザイン案がコンペで勝ったのは 2012 年 11 月だったとのこと。むしろ時代あってるし!
 しかしながら、座間は少しずつスランプに陥り、偶然か必然か、どこかで宇宙的存在から詩想と着想を得るようになっていきます。やがて、座間は「名状し難い誓約」を行い、琉璃江異本だか何かを得、そこから得た着想もおそらくは反映して建築デザインを続けました。(って、すでにある座間建築がいろいろマズいって話になっちまうのかこれ? まぁ、できた建築自体に神話的問題はもう残ってない、ということでひとつ)
 またそれとは別のところで、ある彫刻家が一世を風靡し、スキャンダルが起こり、零落していきました。名前は「内村康佐(うちむら・こうすけ)」、盲目の彫刻家として名を馳せたものの、実際にはちゃんと見えていた、という人物。これも「いや 2013 年にそれは早いよ!」とか云われましたが気にしない! まぁこれは実際早すぎたな……。(実際の当該騒ぎは 2014 年の 2 月のよう)
 このふたりはもともと旧知だったのか、それとも最近出会ったのかは知りませんが、再起の道を模索する内村は座間の詩想と着想の出所に興味を持ち、接近を試みます。座間もまたかれ自身の思惑により、内村の接近を許容しました。
 さて、またそれとは別のところで、ある当大卒総務省所属公務員が、辞職後、牛名市長に立候補します。畜産と養蜂を主産業としていた、市町村合併により市となったもののあまりぱっとしないと云わざるをえない状態にあった牛名市において、この「佐渡健夫(さわたし・たけお)」は見事当選を果たし、公約通り、旧町立中央図書館を集客力のある私立中央図書館として改築する事業を開始します。このときに誘致されたのがシアトル系コーヒーの有名店「津束バリスタカンパニー」と、レンタルビデオ屋を前身とし、書店経営も行いつつさらなる成長を目指す「大岡山須田屋書店」で、これら企業の協力を得て、図書館改装計画は順調に進展していきました。これらはもちろん佐賀武雄図書館問題に着想を得たもので、シナリオの最初の着想時点では、この図書館問題(T ポイント問題等も)を前面に置くというものだったのですが、組んでるうちに、むしろ(後の海老名図書館問題で表面化した)選書問題や、郷土資料破棄問題を軸にしたほうがいいかなー、となると個人情報問題とかまで盛り込むと話が散漫としすぎるなー、ということでそちらはオミットすることとしました。
 佐渡市長がこれら企業との提携を行うに際しては(現実の CCC 図書館周辺がそうであるように)いろいろとアレな行為も恐らく行われたと思われますが、それも今回はオミット。で、同様に、その経緯に後ろ暗いところがあったかどうかは不明ながら、この新築図書館のデザインは座間が担当することとなりました。
 図書館の改築に当たり、旧図書館は解体され、基礎から再工事となりますが、この途中で、地下からいろいろとアレな古文書や、九本の石柱が発見されたことが、今回の事件の直接の出発点となりました。座間はこれらの古文書の中から、一連の「黄帝異記」なる書物を発見し、その中の実際の儀式に言及した 1 巻を盗み出し、その記載も参照しつつ、発掘された九本の石柱を新図書館の中央ホールに V 字型に配置し、内装のデザイン上の目玉とすることを決意します。そうして図書館の建築は滞りなく進んでいきました。
 これら九本の石柱に神話的な意味を確実に与えるべく、座間はいくつかの事前準備儀式を進めていきます。それら儀式のために、座間は POW 供給源として内村を利用しました。
 箱としての図書館は完成し、蔵書の整理やら分類やら配架やらにはまだまだ完了には時間がかかりそうながらも、開館式の日取りも間近に迫った頃、座間はさらなる神話的行為のためにビヤーキーを召喚して手下とし、POW の絞りかすとなった内村はこのビヤーキーの食料として吸血して投げ捨てられることになります。この死体にガイゲルシュタインが関わることが、ガイゲルシュタインの導入。また、蔵書の整理や分類には、須田屋書店主導による「長いビデオレンタル業の経験と書店経営の経験を活かしたまったく新しい図書分類法」が目玉とされましたが、その開発も順調に遅れつつあり、そこに戦力として投入されている、というのが安室の導入。
 さて、榎本家の末裔、榎本星来は揺籃学園大学仏文科に進学し、教養部の授業でガイゲルシュタインの講義を聞いたこともあったりしていましたが、故郷で、自分の祖先が寄贈した書物が、新図書館には置き場がなく廃棄されようとしているらしいと知り、真相を確かめ、可能ならば回収してしかるべき筋に新たに保管を依頼するべきなのではないかと考え、帰省を決意します。このとき、同じバイトで榎本星来の急遽帰省の話を知るのが各務の導入。
 ガイゲルシュタインは、牛名で第二の死体が発見されるのを機に牛名に向かってくれれば、と思ってたのですが、持ち前の先回り行動力で図書館に勝手に突撃、日を同じくして(このへんはセッションの都合だけどねー)図書整理の人員として短期バイトに各務、遠隔での開発がそろそろ限界になってきたということで現地対応せよという形で安室が牛名入り。なのですが、ここで、「この 3 人が揃ってしまうとまたろくでもないことが起こるに違いない!」というんで、各務等(のプレイヤー)がなんとかしてガイゲルシュタインに「出会ってしまう」のを避けるような動きをしたことが、いろいろつながるのが遅くなった要因のひとつ。でもこういうグダグダは楽しいんだよねー。ちょっとやれやれと思いつつも、楽しいからしょうがねぇよなー、とも思うところではありました。
 さて、さらに別件で、カレーショップ「ヒア・ファースト」が廃棄したカツが産廃業者に横流しされていたという、これまた時事ネタ由来の事情があって、廃棄予定の郷土資料等の持ち出しはちょっと見逃してはもらえなそう、ということで、星来の行動はなかなか進展せず、開館式前日が訪れます。
 情報集約等を済ませた PC たちと星来らは、図書館裏手の作業用プレハブに積まれていた古文書の回収、を目的とした事前調査を開始しますが、急な天候悪化(吹雪!)等もあって、とりあえず少しばかり解読しておこうか、という流れに。当時のことは忘れた一族とはいえ、多少なりとも素養のある星来が、重要っぽい部分の解読に着手したあたりで、タイヤチェーンの音を響かせながら 1 台の車が図書館正面に乗りつけたのに気づいた PC たちは、怠慢により施錠されていなかった裏側通用口から図書館に侵入、表に到着した車を降りた座間(とその連れのビヤーキー)は表玄関を開錠して侵入。開館式典にあわせて閲覧卓等も撤去され、九本の石柱が立ち並び、それを天井まである巨大書架群が囲む中央ホールで対面し、戦闘コミの最終局面に。
 この戦闘は時間が本格的に切迫していたので、いろいろと描写のみにしてしまって処理はオミットしましたが、ネタは書き出しておきます。
 座間はひたすらハスターを称える呪文の詠唱を行います。紫外線で本が焼けると一部の批判を買っていた大きな窓からは煌々と輝くアルデバランの光が射し込み、召喚はまぁ無理にしても、これにより、どこからともなく湧き出た水が流れ込んで、「九本の柱と書架が立ち並ぶ湖面」のような様相を現出させるわけですが、この湖面は、もちろんそのまんまのものではありえないとはいえ、「ハリ湖の湖水」を表すものでした。湖水は宇宙的な冷たさで、セッション中に「蜂蜜酒」を飲む描写のあった PC はその害をは受けないものの、そうでない PC は避ける必要があり、どんどん増す水位から逃れるためには「書架の上のほうの本を取る用の脚立を使う」という仕掛けにしてあったり。なお、今回蜂蜜酒を飲んでたのはガイゲルシュタインだけでした。
 ここには星来も同行して全員で来る予定だったんですが、そのあたりは行動タイミングがバラバラになったりするのはもう、クトゥルフやってればしょうがないところで、その後の展開はいろいろ現場の判断で順番を入れ替えたりあれしたり。
 ビヤーキーを打ち倒すタイミングをトリガーに、到着した星来の反対詠唱(「ハスターの歌」をヒントにした独自要素)により湖水の増水は食い止められ、座間の身には「名状し難い誓約」の応報反応が発生、変容していく座間は、湖水から生えてきた(おそらくはハスターの落とし子の)触手によって絡め取られ、湖水に水没、そのまま湖水の水位は低下し、やがて(座間らともども)あとかたもなく消滅し、図書館はもとの静謐を取り戻す、という結果となりました。
 ビヤーキーは、1 体で、一応対抗できる武装があれば、とくに武闘派に組んだ PC でなくても探索者らが戦闘で対抗できるぐらい、といういつものノリで出したんですが、ガイゲルシュタインの .45 オートが 65% 命中をはずしまくって、殴り合いを演じた安室がバールのようなもので殴り倒すという結果に。各務もひどい手傷を負い、このふたりはしばらくは静養になりそう、ということになりました。
 黄帝異記についてはどんな書物にしたもんか、と迷ったままセッション突入したんですが、一番マズい部分は座間だったものと一緒に遥かハリ湖に持ってかれたのでやったー考えなくてよさそうだーってことで、その後、今回は便利屋的にちょいちょい登場してもらったアーサ(急遽欠席の artemis の PC)のツテもあって揺籃大学図書館の奥に収蔵されることに。奥とはいっても客員教授身分を持つガイゲルシュタインなら閲覧は可能でしょう。
 ……簡単なつもりが長くなりましたが、全貌としてはこんな感じで。
 キャンペーン全体を通した流れに深く食い込むエピソード、というつもりのシナリオだと、セッション後もなかなか全貌開示というわけにはいきませんが、こういうネタとしては単発なものだと、せっかくいろいろ考えたモン開示できるのもなかなか楽しいかなー。や、まったく興味ないところだったらすみませんですがー。
 ま、参加できなかったプレイヤー諸氏等にも、多少は伝わればいいなー、と、そんな感じで、ひとつ。
2016/02/07 (Sun)
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