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   深度 、急速潜行~
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[日々のいとまに]150613 ~アドルフに告ぐ~
▼手塚治虫「アドルフに告ぐ」全巻読了。
 実に今さら感あふれる話ではありますが、ド定番とか必修科目とか、けっこうスルーする人生歩いてきてるので、いろいろ出遅れて履修することもあったりする次第。
 なお、電書でですが、例の半額セールでではなかったり。というか、これ全巻とりあえず揃えた直後に例の半額セールがはじまって「ギャワー」となったぜ! これが対象だったのかは知りませんけどー。
 ほぼ傑作であったと思います。や、前半の峠の逃避行(vs 特高&ランプ)あたりの眠さはすさまじくて、これ飽きて投げ出さずに読了できるんじゃろうかとけっこう本気で不安になったりもしたんですが、その一連のエピソードが片付いた後は息継ぐヒマもない勢いで大満足、という感じで。
 もすぬごい勢いで「時代がすっ飛んでいく」ノリにも感服というか、そんなにマンガ広く読んでるほうじゃない(狭い範囲で数は多いかもですが)ので見当違いっちゃ見当違いなのかもですが、この(わずかな)枚数で、この勢いで大河してしまう跳躍力って、最近のマンガじゃなかなか見ない、ような、気も、します。これよりも前に同様の時代ブッ飛びパワーに感服したのって、実際、「火の鳥一気読み」のときだったって気もしますし。
 中身につきましては、「まぁ、そこまで単純化できる話でもあるまいよ」というのは、さすがに、思ってしまうところがたくさんありました。が、そう思えるようになったのは、これのような作品がずっと以前に作られていて、それを礎としてその後に作られた、さまざまな思考と表現にこれまで(オレ的には先に)接してきたからであるなぁ、ということもしみじみ感じられるところで、さらには、「これだけ(史実的な面、素材的な面を)単純化しても、なお、通しの話としては全然単純にならん」ということをまたずっしりと思ってしまったり。
 つーことで、やっぱ御大さすがに筆力だぜ、と再確認したので、そのうちまた気力が溜まってきたら定番必修科目を漁りに行ってみようかと思います。
 以下、ちょっとだけ不適切な感想を水面下に。
 ここから不適切な水面下。
 えー、かなり終盤の場面なんですが。
 昭和20年(1945年)2月4日、の場面。
 峠と由季江が「民族や人種がにくみあう」ようなことについて語るところ。まぁ、ここが、まさに「そう単純化できる話でもあるまいよ」と感じたところのひとつではあるんですが。
 「南洋の土人だってつきあってみると、なかなか話せるっていうじゃないか」
 ……お、おう……。
 いや、「そいつは差別単語だ! 狩れ!」とか、そういうことを云いたいわけじゃないんですけど。
 ただまぁ、その言葉は使っちゃいけない言葉です、という認識になって久しい身で、こうしてサラッと語られるのを見ると、何か、こう、楽しく流れに身を任せてたら思わぬ逆棘にひっかかって「おわぁ?」となったような気分になって、しみじみそのあたりのページを何度も読み返してしまった次第です。
 いやホント、「そこまで単純化して片付けられる話じゃねぇだろ」ではあるんだけどね。
 「いったん」そこまで単純化するのが無駄ってこともねぇだろう、的に。
2015/06/13 (Sat)
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