深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]150120 ~白暮のクロニクル 4 巻~
▼ゆうきまさみ「白暮のクロニクル」4 巻読了。つうかもう 4 巻か。
 着々と面白いです。そして、ひとつひとつのエピソードがちゃんと 1 冊圏で完結していくのが読み易くて上々。よほどの大物エピソード(オーラスとか、半年番組なら 12 話から 13 話にかけての前後編とか)ならともかく、ふだんの話で切れ目が巻をまたぐ構成って、新刊買ってきたときに前の巻の話忘れてたりしてそのぶん回収するのに自室で前巻探すのに手間取ったりして、結局読む気が失せてしまったりする例が、ないわけでもない、的なアレではあるので、切れ目がきちんとしてるのはありがたいです。もちろん、1 話完結的構成のない長編なら全然いいんだけどねー。1 話完結的構成の長編だと、各エピソードのゲストキャラとか一時用情報の規模はシームレス長編とかにくらべると重たくなりがちなわけで、それの保持とリセットをきちんとタイミングよくやっとかないと、つらいんだよにゃあ。
 部屋が整理できるなら問題ないのかもしれんがね。
 中身についてはネタバレ水面下。
 そんで、実際、今回の話は巻をまたいだら絶対誰が誰だかわかんなくなる(いや、キャラじたいは覚えてるにしても、今回のミステリ構図の中での立ち位置ってことね)話だったよなー、と。
 まぁ、ラストあたりの唐沢の「捜査の常識だ!!」なんかはまったくもって仰る通りで、読者もほぼ全員そう思って読んでたとは思いますが、その主軸に絡めて、「革命家」周辺等の考え方の交錯なんかも興味深いところでありました。
 中盤の「宮仕えは大変だな、唐沢さん」の直前のコマの雪村の表情がラストのひと荒れ(てゆか次巻予告見ると、あれ引っ張るっぽい?)につながるのも、やるな、という感じで。
 このラストのひと荒れの主役の話の持ってき方も確かに「お役人」と云われればそれはそうだよなぁ、という感じになるのにも苦笑でした。「死者は急がない」じゃないですが、すでに死んでしまった者の無念を晴らすことは重要だけれど、「急がない」という考え方もできる(それによって今息苦しく生きている者をもうちとマシなところに持っていけるかもしれない現在進行形の計画を前進させた後でも遅くないだろう、という意味で)し、その立場に立ってるのが竹之内だと思われるわけですが、それを「自分たちの苦労」みたいな「云い方」にしてしまうあたりがなー。いや、それだって重要な要素ではあるんだけどねぇ。天秤にかける場所に置いちゃうのはちとつらいな、ということで。まぁもちろん、この動機、この犯人だと可能性は小さいにせよ、「また近々やるぜ」のリスクもあるわけで、あんまりゆっくりはできないというのも天秤には乗るわけですが。
 ……まぁでもしかし、こうして続々出てくるゲストキャラが、終盤大きな流れに回収されてく予定があるんだとしたら、結局、いつかまとめて読み直さなきゃならん日が来るんかなぁ。
 などと思いつつ続きも楽しみに待つ次第です。
2015/01/20 (Tue)
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