深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]141228 ~大いなる種族~
▼「超時間の闇」収載、小林泰三「大いなる種族」読了。
 いや、1 冊読み終わってから書けよ、という気もしますが、あまりにもこいつがヤバかったので。
 トリップ感というか足元もってかれる感はさすがにシリーズを同じくする(という云い方でいいのかなぁ?)「酔歩する男」には届かなかったという感じですが、代わりに脳に、とくに理性の部分に来たぜ。
 「そんなんアリカ!?」と!
 感服仕った。素晴らしい。
 ……と、本筋については水面下に送るとして、テクスチャというか、「マンガで云うなら絵とかマンガ的表現とか」に該当すると思われる部分についても、久々に全開小林泰三節を満喫という感じで大喜びだったので、その件についても。
 「君の反論それだけだな」「はあ。それが一番楽なもので」
 にまず鼻水フイた。それに平然と応じる相手もスゲェよというか、この容赦ねぇ理系感が大好きです。
 そして、恐ろしい勢いで事態に適応していく主役(こいつ正気度 100 か 0 かどっちかだと思う……)が、「最近精神が錯乱しているんだ。自分の置かれている状況が掴めないような気がするんだ」とかスゲェ早い段階で云い出して、これはもうゲーマーというか「お前 TRPG の情報収集の入り方とかで、もすぬごい経験値積んできたんじゃね?」的な立ち回りをかますのも大笑い。
 そして、トドメは、「図星かよ!!」でした。その展開じたいもすげぇが、まぁ、短編なら充分妥当な範囲内でしょう。でもセリフがそれかよ! 素晴らしすぎる。感服。うむ、さすがです小林泰三。
 ってことで、以下ネタバレ水面下。
 ここからネタバレ水面下。
 もちろん、本編中でも但し書きはついてます(君のレベルでは、その理解が精一杯だろう)し、血沼論文の再読に関するくだりからもやはり限定が課せられていることは明示されているところではありますが、それでもなお、こうも豪快に「歴史を書き換えてしまった」のは仰天でありました。スゲェ。つうか、この試行の出発点が血沼論文であることを思うと、そのさらに発端はやっぱり菟原手児奈ってことになるっちゃなるようなアレでもあるわけでもあり、恐るべしてこな嬢……。クトゥルフ神話関連作品群、と限るまでもなく小説分野におけるオールジャンルオールタイム最強萌えキャラ大賞でも上位入賞確実なだけのことはあるぜ……。
 で、読み終わってちょっと反芻してみると、「あ、クラネス王でもあるのかこれ!」とかそんなことも連想してしまったりして。
 素晴らしかった。
 大満足であります。
 ……酔歩も再読したいんだけどねー。うちから失われて(いや、どっかの地層にはあるはずなんだが……)て、再度購入ってのもちょっと気合がいるので、すぐには難しいところでして。
 どうすっかにゃー。
2014/12/28 (Sun)
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