FC2ブログ

   深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]140907 ~Another エピソード S~
▼綾辻行人「Another エピソード S」読了。初の電書テキストは結局これになりました。まだ文庫が出てなくて、デカいの買う金は払ってもいいにしても置く場所はなくて……と思ってたら、デカいの(をベースにした電書)がけっこうな割引価格になってた、となったら、そりゃ買うでしょ、というようなアレで突撃しました。
 最初はちょっと戸惑いのようなものも、実のところ、なくもなかったりはしましたが、電書というものの慣れなさだったのか、綾辻行人はしばらく遠ざかってたってののほうが主だったのかは不明。しばらく読み進めるうちに、慣れてきたのと、表示のカスタマイズ(ってほどのことはしてないですが)が合ってきたっぽいのとで、どんどん違和感は去ってゆき、後半は実に快適かつ熱く読了。うむ、電書、道具としては悪くないんじゃないかな? まぁもちろん紙の本のほうが優位な点は多くはありますが、デカい本を小さく読めるのはデカいです。文庫、新書サイズとの比較だと「読んでる時点では」さすがに取り回し劣るけどねー。
 以下、中身についてはネタバレ水面下。
 ここからネタバレ水面下。
 とりあえずあんまし重大ではないネタバレで 1 件叫んでおきます。
 「鳴、またしてもマトックヒロインかよ!」
 ……えー、中身については、どんだけ前作とつながってるんじゃろうか、というあたりをあんまし自分の中で消化せずに読み始めたおかげで、見極めがつかなかくなっちまいましたが、まぁ、これも叙述トリック、の一種かなぁ。つうか、どこまで「謎解きモノ」として読むべきか、どこに解くべき謎があるモノとして読むべきか、といったあたりも自分的に定められずになんとなく読んでしまった感がないでもなかったり。つーことで仕掛けじたいは「おおー」と思いましたが、「軸はそこだったのか!」という驚きにむしろ近い面も若干あったといえばあったかも。
 というか、この点については電書である、ということが影響してるかもしれん気もちょっとしてみたり。紙の本だと、1 枚めくるたびに、今自分がこの 1 冊のうちのどのあたりを読んでるのかを自動的に感じ取って、「この分量に対してこの比率を読んだ時点での感触だと、この作品の軸はこのあたりになるかな?」というようなことを、あんまし意識的にではなく、いつも思ってるように思うのですが、電書だと、意識してシークバー出さないことには自分が全行程の何割ぐらいを読んだのかを感じることができず、「1 冊完結作品として」よりも、「この巻で完結するわけではない」連巻長編の途中を読んでるような感覚になってしまっている、のかも。読み方としてどっちがより自分にとって楽しいものになるかは正直なんともわかりませんが、慣れ親しんだ読み方ではなくなってるという面はあるのだな、ということはちょっと思ったり。
 萌え小説的に見ると、いちいち鳴相手に発言するたびに緊張する榊原君の心情が苦笑するしかない感じで迫るものがありました。いちいち例示はしないけど、これはなかなかのものじゃった、ぜ……。
 ってことで、初電書としても、名作の続編としても、なかなか満足できた 1 冊でありました。うむ、文庫を待たずに済んだのもよかった。うーん、やっぱほかの、文庫落ちを待つべきか迷ってる、シリーズ新刊系(既刊は文庫で所持)も電書で行っちゃうべきかなぁ? そのための電書、でもあるわけだしなぁ。
2014/09/07 (Sun)
■ Comment
・コメントを投稿する
URL
Comment
Pass
 
■ Trackback
この記事のトラックバックURL
・この記事へのトラックバック
* Top *