深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]140516 ~神の起源~
▼なんとなーく地元の本屋の平積みで気になって、衝動買い的に購入。J・T・ブラナン「神の起源」読了。
 ……うん、上巻の半分ぐらいまで読んで、あまりにも期待したものと違いすぎて、思わず本屋で下巻(の表 4)とかも確認しちったぜ。なるほど、分類は「スリラー」なのね……。SF とかホラーとかミステリーとか、そういう方面をついつい期待しちまってましたが、設定的な仕込みとかはまぁ、だいたいにおいて単なるスパイス程度のあれで、要は純正アクション映画ノベライズ的アレでありました。(アクション映画をノベライズしたらこんな感じになるだろうなぁ程度の意味でして、これが映画を原作としているって意味ではねぇです)
 ってことで、期待したのとは全然違いましたが、まぁ、最後までノンストップで読める勢いではあったことについては、苦笑しつつ首肯しておく、ぐらいの方向性でひとつ。
 以下、軽くネタバレのため水面下に。
 以下ネタバレ水面下。
 今回はけっこう本格的にネタバレだよー。
 各地で「星を継ぐもの」と見比べられてるんですが、まぁ、実を云うと、あれは読んでねぇオレでして、そのあたりがアレではあるんですが。
 もう 1 点、ちょっと感心したのは、主役 2 人の名前の仕込みが、予想とはけっこう違う形で回収された、って点だったでしょうか。いや、云われてみれば納得は納得だったんだけどねー。
 で、ほぼ全編を通して、主役(男のほう)のアホ性能にゲラゲラ笑ってしまいました。ある段階で、主役ふたりして捕まってどうもこれは脱出不可能な状態だぜ、ってところでだ。「1) ハンサムのマット・アダムズは突如反撃のアイデアがひらめく 。2) 仲間がきて助けてくれる 。3) 逃げられない。現実は非情である」ぐらいの場面ですよ。どうなるかと思ったら、ほぼ 1 ですよ! てか 1 よりスゲェ。「1') ハンサムのマット・アダムズは突如筋力が倍増して拘束を引きちぎる」とか、鼻水フくしかねぇべ! 終盤ではヘンな暗器に習熟してたことが突如として明かされたりで、もう笑うしかない感じに。で、上述の名前の仕込みもあって、こりゃ、このアホ性能を説明できるような SF 的なりファンタジー的なりホラー的な説明が明かされたりするんじゃろうかとか思ったら、全然そんなことすらないという。何ぞこれ。いや、ナイスミスリードという感じでむしろ感服であります。
 てことで、「そういうものだ」と思って、300 円ぐらいで借りてきた脳筋メリケンアクション映画を眺めるぜぇーぐらいの気分で読むといい塩梅で満足できそうな一品でありました。期待してたのとは違ったのはまぁ、あれでしたが、期待と違った上に違うものとしてもなかなか読み進めるのが骨みたいなブツ、ってことはなかったのでよしで。
 読み終わってみると、連想したのは(ホーガンのアレを読んでないオレとしては)鈴木光司の「エッジ」でありまして……。で、オレ的に期待してたのはそっちの方向性だったんだよねー。「SF 風味を降りかけたホラー系列の作品」みたいな、的な。どっちがいい、とかではなく、あくまでも、どっちが好きか、という軸のことなんですが、そのあたりの自分の指向を再確認した感じ、でもあったのでした。
 ……つーかさぁ、そういう意味では、「方向性」としてはダン・ブラウンのほうが好みのはずなんですが、あれはあれで、アクション的部分とかに苦笑を禁じえない感じのアレが多い(ネタの部分のアレさはもうそういうモンだと思って笑いながら読むネタとしてはしっかり仕込んであって面白いよねー)こともあって、トータルでのもにょらなさでは今回読んだこれのほうがオレ的には好みだった、とも云えそうな気がするところであり、難しいところなのであります。
2014/05/16 (Fri)
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