深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]130627 ~補給戦~
▼マーチン・ファン・クレフェルト「補給戦 何が勝敗を決定するのか」読了。
 「戦争のプロは兵站を語り、戦争の素人は戦略を語る」なんてな言葉があるわけですが、まぁ、オレの興味はずいぶん以前から、けっこう兵站的なほうに向いていたなぁ……なんてなことを思っていたわけです。ま、べつに戦争のプロだからではなく、そもそも戦争を語る気がなくて、語りたかったのは戦争(SLG)ではなく、冒険の旅(RPG)だったから、ってのが大きくはあるわけですが。戦闘においてどのようにするか(戦術)、よりも、どのように戦闘をし、または避け、またはする戦闘の順序を決めるか(戦略)、よりも、それぞれの場所にどんだけのリソース(HP、満腹度、睡眠の確保、呪文の準備、最近ではスクロールやワンド等の呪文発動装置)をどうやって持って行き、使える状態にしておくか、に興味が行ってたわけです。まぁ、そのへんすっとばしてそうな印象があるので「(戦略や戦術の表現の場と思われる)シーン単位で云々」的な構成には以前から食わず嫌いなところがあるわけでもあり。毎回きっちりプレイしたいわけじゃないけど、計算ぐらいはちゃんとしようぜーそしてキャンペーンで 1 回ぐらいはそこを焦点にしてギッチリ遊ぼうぜーとか思ってしまうような阿呆です。
 んでまぁ、軍隊による戦争とは、決定的に違う点もあるにせよ、似ている部分もあるんじゃねぇの? とかなー、そんなことを思ってたわけですが。
 その、決定的に違う点が、この本で語られた、「戦争の兵站」でありました。
 要するに、「量」という問題だ。
 そりゃあ、道路の「本数」とかが問題になるわな……。盲目的に戦力の集中、なんてやらかした日には戦死の前に餓死、か。
 で、こういう運用となれば、そりゃキース(月のパン屋)が出世するわけだぜ……。
 ……うん、内容についてオレが今さら何かを語れるようなものでもないので自分語りをとりあえずしてみたり。
 まぁ実際、現代日本に生きていると、「運ぶことすら困難な量を現地で調達する」ということをこんだけ繰り返してなお、そこに「調達の対象たりうる民と資源が残存している」ということがむしろ奇跡的に思えてきたりしますな。運ぶほうがなんぼかラクじゃね? と。
 そして、TRPG における「兵站」的要素をさんざん考えて、その中で「まぁ、魔法で」と結論するしかなかった、「食料の固形物はまぁ、いい。でも水はどうすんだ?」という問題は、オレの予備知識ではこの本から納得の行く答えを読み取ることができなかったりも。
 現地調達できるものなのかなぁ……? 「日本には「湯水のように」なんて言葉があるが、そんな条件は世界的には稀だ」というのを単純に信じてしまってるオレなんかにはちょっと、それこそ量的に、想像しにくいものがあるのですが。
 ……まぁ、いろいろと散漫な感想になりましたが、実に興味深く面白く読めた一冊でございました。キリール・キリュシキン大尉とかやっぱすげぇ優秀でもあるんだろうなぁ、とか、そんな感じで。つーか、「(ほぼ)後方からの補給だけで前線を支えてる軍隊」とか描いたらその時点でスゲェ SF になっちまうんじゃないすかね、あの世界の感じだと。
2013/06/27 (Thu)
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