深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]130621 ~Girls und Panzer~
▼てーことでー。
 ナイトメア用 PC ネタ出し用、というつもりで「ガールズ&パンツァー」1~12 話視聴。
 ま、最初の 2 話ぐらいはねー。「ああ、うん、丁寧に作ってるな」とは思ったものの、これは通して見るのは辛いのではないか、というのも、正直、ないではなかったのでありました。
 んが、対外練習試合あたりから加速度的に熱量が増しはじめ、終わってみれば、まぁ、冒頭部の尺の使い方はさすがにやっぱり全肯定という気分にはなれないものの、必要なステップだったな、ということもやはり実感できる仕上がり。つーかロシア、じゃねぇ、プラウダ戦あたりからが熱すぎてヤバいです。やっぱ冬だよな冬!
 結論としては、なるほど、一時代を築くわけだ、と納得し、感服した次第でありました。
 てことで、ネタバレコミコミでいろいろ適当に書き散らかしますので水面下にー。
 ここからネタバレ水面下。

・総論 I
 んまぁ、あれですな、柱を数えるなら、「血筋、友情、努力、勝利」てことで、実にド直球な高校(?)スポーツ気合モノであったことだなぁ、と思います。

・序盤~グロリアーナ戦
 最序盤とかはねー。正直つらかった、というか、丁寧だなぁとは思ったものの、このステップがこうまで尺使ってやることかというと疑問だったところではありました。冒頭の偵察場面の描写(カメラアングルとかねー)とかが熱かったので、そこに至るのを楽しみになんとか観続けられた、という感も。
 んがまぁ、グロリアーナ戦に突入してからは文句なし、はこの段階ではさすがに云いすぎにしても、その後弛むことのない熱量で進行しはじめて納得。てゆか、西住てか A チームフォーカスで観てると序序盤はダルさも相当ですが、会長の「連帯責任」のカッコよさを引き出すには必要な段取りだったのかなー、とかそんなこともちょっと思ったり。
 あと、結局本編中で説明されなかったと思われるあの「咽喉マイク」の描写はちょっと感激するぐらいのインパクトでありました。あれはスゲェ。それ系の装備では、「やまと」艦長海江田四郎のアレ以来の火力だったと思うところです。
 ところで、「イギリス人は恋愛と戦争では手段を選ばない」とかイギリス贔屓を自認してるっぽいダージリン隊長ですが、その名前はどっからどう見てもインド人じゃね……?

・サンダース戦
 ワンオヴマイフェイヴァリット戦車(この時代の戦車で云うなら、もう 1 車種はスターリン 2。時代を限定しないなら(大戦略脳由来で)ラムセス 2(T-54/55の改修型らしい)がこれに加わる感じ?)ファイアフライが大活躍ということで大盛り上がりでありました。砲声一発轟かせて敵味方の心理状態を一気にひっくり返すとか、ほとんど潜水艦モノの探信音と張れる威力じゃねぇか。なお、砲手のナオミは他校メンバーではオレ的に首位です。敗戦決定直後のリアクションとかすげぇカッケェ。
 ……しかし通信傍受してなきゃ順当に(量と武装の質の差で)米軍勝利だったんじゃないかねこれ。先に余計なことしちまったなーというのがなければ普通に全軍で来たんだろうし。

・プラウダ戦
 んでまぁ、グロリアーナ戦やサンダース戦は、それはそれなりに熱いなーとは思ったものの、そこどまりだった、というのも感触としては正直なところでありました。なるほど、期待以上ではあるな、ぐらいの。
 プラウダ戦は化けたぜ。
 「3 時間の猶予」はカチューシャの個人的な動機に発しているとはいえ、その前後の展開の熱量と、動き出してからの勢いがもう。
 背負った(背負わされた)もの(サンダース戦でのアリサの台詞で視聴者的には意外さはなかったですが)が明らかになったところがさぁ。西住が背を向けてきた、「勝つことだけを目標とし、大きな勝利のためには犠牲も厭わない」戦いの渦中にいることがまさに明らかになった、的なアレで。ま、それでも、怪我しない程度に、みたいなことは云ってましたが。
 で、あんこう踊り、練習試合後のあれだけで終わりとは思わなかったし、あの場面で西住が、持ってることがこれまでに明らかにされてるカードから使うとしたらあれしかないよなーってなところではありましたが、よもや全員で踊り出して、それが中継されて、その状態で軍使を迎えるとは想定外だよ! てか、あのとき一度踊っただけでアカペラで歌いながら踊れる域まで覚えてるとか西住の音楽的才能もすげぇよ!
 動き出してからは、まさに「速力が武器」てな感じで心理的に常に先に動くことで戦況を掻き回して、ほんの少し時間あればカチューシャなら余裕で読めただろうし、対応もしたであろう戦術で、紙一重で勝ち切る流れの鮮やかさに感服。この心理戦の見事さ、すなわちそれを実践できる全体としての連携の確度の描写もたまらんものでありました。旗車に対しても「あれ、もう一輌いたんじゃ? あいつは?」から「故障?」などと希望的観測が出てきてしまうような心理面での圧力のかけっぷり(てか余裕を与えない)描写が上々。2 戦にわたって米潜水艦ばりの正面待ち伏せ攻撃で仕留める III 突もたまらんですよ。
 ……ま、当然のごとく「城壁をぶち抜いて奇襲しようとはおそれいったぜ……兵学校の答案なら零点だよ」が来ると思ってましたので、正面から突っ込んだのはびっくりだったけどなー。後に黒森峰戦で真価を発揮する会長のノリノリな名演もこのへんから片鱗が見え始めた感じでしょうか。「おおーこえー」とかすげぇ楽しそうなのがたまらんぜ。

・黒森峰戦
 そしてー!
 それまでの試合もどれも素晴らしかったのに、メインが熱すぎて印象全部持ってかれたよ! 的なインパクトで最後が仕上がってて、終わってみれば、ああ大満足、ってなシリーズになったのでありました。
 なんつーか、徹頭徹尾、絶賛以外のリアクションが思いつかない熱さ。てか、シリーズしっかり計算して作ってるんだなぁというのがビシビシ感じられてなぁ。たとえば「あれだけ速度を合わせて隊列を乱さないで動けるなんて」ってのは第 1 話でグロリアーナの進撃を観察しての発言ですが、連中がある程度車種も性能も揃った部隊でそれやってたのに対し、お前ら、そんだけ性能も何もバラバラな編成でこんだけ一糸乱れずに動いてんじゃねぇかー、それこそとんでもねぇぜ、てなあたりとか。
 初戦では逃亡という結末に終わった 1 年生チームの熱さも異常。川で脱落(しそうな)者が出て、どうするよ、ってのは回想から引っ張ってるネタであると同時に、それをしっかり連れてったことに、ヤクトと象を狩るという金星で応えるとか、たまらんぜ。交差点でレディ仕掛けられて、直前に急停止で回避とか、その後の地形を駆使した相討ちの取り方とか、直球っちゃ直球なんですが、それだけに火力もすさまじいものでありました。
 会長はプラウダ戦で、吹っ切れた、というわけでもないんでしょうが、あれ以来の清々しい暴れっぷりが満開でこれまた素晴らしいことに。てゆかオレ的には(最後の最後を除いて)決勝戦最高の熱量はやはり会長でありました。「2 輌が限界かぁ……撃破したいな~」とかもう最高じゃぜ。声優って偉大ですね! つーかこれホントに中の人、宮藤さんなのか!?
 そして最終決戦はこれまた段違いの熱量、かつ、もう大好物ド真ん中の作戦会議アクションであり、そこだけ何度も巻き戻してふおおおとなったぐらいの完成度と密度にウヒョーでありました。残弾確認の発言こそないものの、「やっぱり一撃をかわしてその隙に距離を詰めるしか……」から「グロリアーナのときは失敗したけど、今度は必ず……!」までの会話の火力密度と、その後のアクションでは姉妹の「撃て」以外一言もなく、他の人物の顔を映すこともなく、なのに馬鹿げた品質で描かれた戦車の挙動だけで、その中の各員の一挙手一投足まで目に浮かぶような気分にさせる、それまでのシリーズの積み上げと作戦会議自体の描写としての完成度が。
 てか、初見では単にウヒョーとか云ってただけだったんですが、2 度目でふと思ったわけですよ。もしかしてこいつら、この戦闘機動、何度も練習してたんじゃなかろうか。車長がいるときでも充分熱いですが、いないときの特訓とかだとなお熱いんじゃね? それこそ、どの域まで踏み込めば履帯切れて転輪が散らばるぐらいのギリギリ最速に至るのか、とか、その挙動でぴたり停めた瞬間に砲が敵を指向しているための砲塔旋回角度はどんだけなのかとか、「知ってた」んじゃねぇの? 冷泉の天才のなせる業、って解釈もイカすとは思います(し、実際それが加わらなければ、「そこで」練習したわけではないあの戦場の路面状況で完璧にやってのけるには不安が残るとも思いますが、そのへんを把握するステップとして、それまでのお互いに決定打を与えられないままにあの敷地を一周した撃ち合いが機能した、という要素もあると考えるわけですよ)が、オレ的には、「知ってた」のほうが熱いにゃー。てことで、あくまでオレ解釈ですが、そんなことも思ったのでありました。

・総論 II
 てことで、最初とか、「まぁ、つまんないってことはないし、資料としてがんばって見るかー」ぐらいの気分だったのが、終わってみれば大満足の 1 本でありました。といって、それ以上の強い愛着にまで至らなかったのは、オレの愛着がやっぱり海軍と空軍(艦上機てか海軍航空隊ならなおよし)方面に偏ってるからなのかなーとは思うところではありますが。あと、あれか、劇伴という意味では、この方向性はアリだしよろしいとも思いますが、そこに自分的には強烈な愛着が生まれるものではなかったかな、というところではあった、ということで。
 で、ふだんアニメとか観てると、劇伴>>>歌モノ、というアレになりがちなんですが、この作品については OP が大好物でした。つーか、何度目かに眺めてて気づいちまったのです。A' から B あたりのギターが大好物すぎて死ぬるということに。うん、まぁ、毎度のことではありますがオケにやられたわけですな。や、歌としてもなかなか熱いと思うんですが、ちょっとこれは、熱すぎるというか、西住の心境には即してない感じがしなくもない、ような……?
 キャラ軸では、冷泉 1 位一択はさすがにガード不能でありました。つーかマジこれ中の人龍田なの!? ベスト台詞賞はやはり「履帯切れるぞ」で。目だけですら振り向かないのがカッケェよもう。2 位は会長。3 位にナオミってあたりでひとつ。
 ――実はもうひとつ重要なテーマがあったりもするのですが、そちらは、期待する読者がこんなアホ長いエントリをわざわざここまで読んでくれるかどうか確信持てねぇので、明日付にしようと思う次第です。
2013/06/21 (Fri)
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