深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]130211 ~初陣~
▼今野敏「初陣―隠蔽捜査 3.5―」読了。
 帯などをチラ見した印象では、「奴らにフォーカスした過去編の短編集」ということのように思ったので、バチカンのと同様の、視点があっちへ行ったりこっちへ来たりする過去の話集かなー、とか思って読み始めましたが全然違ったぜ! というか、基本、「買うと決めてる本」については表 4 とか帯とか表 2 とかの粗筋的だったり紹介的だったりするテキストは「読まないようにする」ことが多いのでなーオレ。てゆか、読む/観る/聴く、何でもいいですが、鑑賞するぜーと決めてるものについてはネタバレ回避とかにあんましとどまらない勢いで前情報を遮断するわけですよ……あれ、映画とかなら基本っちゃ基本? みんな、決め打ちで「本を」買うときもあのテの紹介文とかは読まないようにしてるのかなぁ?
 てことで、短編集ではあったんですが、あんまし短編集という感じが強くしてはこない感じの一冊でありました。このシリーズもともと、いくつも細かい事件が起こって、いくつも解決しながらひとつの大筋を追っていく、というような構造が多い(ていうか、そういう構造は珍しいものではないですが、それを前面に感じることが多い、て云うほうがよさそう?)ので、ふだんは「比較的短い作中時間の間にいくつもの細かい事件が部分的に重なったり並行したりして発生し、それらが大筋につながってたりあんましつながってなかったりする」のに対し、今回は、比較的長い作中時間で、並行することなく起こっていく事件が描かれている、という点が異なるだけで、全体のテイストはそんなに違わない、という印象になった、ってところなんかなぁ?
 で、では、ふだんの長編における大筋に該当するこの一冊を貫く芯は何か、といえば、それは平素は脇役である伊丹を追う、ってところなわけですが、この点について申し上げたいことがひとつ。
 ネタバレのため水面下に。
 ここからネタバレ水面下。
 「お前、竜崎に頼りっぱなしじゃねぇか!」
 以上ッ!
 そっち方面の受容体があまりないオレでも「そっち系狙いかよ!」とか思ってしまうほどの濃度だったぜー。
 ……うん、読み終わってみればそんな感想も出てきますが、ひとつひとつしっかり面白く、満足の一冊でございました。
2013/02/11 (Mon)
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