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   深度 、急速潜行~
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[日々のいとまに]121105 ~日本の聖域~
▼読みかけの本を置いてきてしまった! 何か読む本! 今読む本! と唱えながら本屋を徘徊していて、目についてぱらぱらめくって、ひっつかんでレジに走って購入。
 「選択」編集部編「日本の聖域」(新潮文庫)読了。
 ……うん、ぱらぱらめくった時点で目次に「人工透析ビジネス」云々とか出てきて、まぁ、ね、苦笑するような内容もあるだろうなってことはわかって買った本ではありましたが、想像以上にアレでした。
 おい、「日本における各界の指導層」ってこのレベルで「名物連載」として受け入れられるのか?
 この単行本が、多かれ少なかれ玉石混交である連載の「平均値」とかであるなら、まぁ、そんなものかもな、と思えなくもないんですが、質で選んでこれ、ということだとすると……そりゃ先行き暗い気分にもなるなぁ……とかなぁ……思うわな。このレベルでよしとする連中に指導されてちゃなぁ。
 中には、「おおっ、やるな」と思うようなものもないではないんですが、自分が比較的知ってる主題についての記事が「おい……」というレベルだと、その「おおっ、やるな」も実は自分が知らないから騙されてるだけなんじゃないかと不安になってくるという……ね……。
 著者名を公表しないのは結構ですが、せめて、それぞれの記事について著者識別番号でもつける、というか、連載の枠内で「この記事とこの記事は同一人物の筆です」という程度のことはわかるようになってればまだしもだったかなぁ……とかなぁ……。
 あとは、それぞれの記事に最新の情報を加筆してあるのはわかりますが、連載時の掲載時期を明記しといてくれれば、「ああ、なるほど、この時期にこの理解は(すでに時代遅れになりつつあるけど)アリではあるだろう」とか、ものによってはむしろ「この時期に外の人間がここまで見抜いたか! 慧眼!」とか、そういう納得は可能だったかも、と思うんだけどねぇ。
 目のつけどころ、については、なるほどそこに切り込むか、そこに聖域を嗅ぎつけるか、という感心は、多少はありました。むろん、正鵠! と思うものもあれば、見当違い! と思うものもありますが、最初に切り込んでいくジャーナリズムとしてはそれが百発百中である必要はないでしょうから、問題ではないだろうというところで。んが、浅い、よねぇ? 警告を発し、三万人の耳目をそっちに向けさせる「まで」を使命と心得ていたならまぁ、こんなものなのかなぁ……? けど、そうではなく、「踏み込んで書いた」という自負が「はじめに」などから匂ってきた、と感じた、読みはじめ時の期待感からすると、「あら、案外浅いな」という……。
 あれか、「国際情勢、国内政治経済、そして社会文化と、幅広いジャンルから(中略)厳選し」て掲載している雑誌、だからか。つまり……「科学」がない! てか科学っつーか、本文中に「事実」が(たとえば出典明記や年号つきの数値の記載といった形で)あまり書かれておらず、主に告発的立場の人の発言、たまに聖域の利益享受者のぶっちゃけ話、みたいな形で出てくるのが多い、ってのが、この感触の原因なのかもなぁ……。(これってつまり、オレは出典明記のデータに弱く、そこを捏造されると騙されやすいタイプの読者だ、という告白でもあるんじゃろうが……)
 で、以上が一応比較的客観的なつもりの感想としますと、以下は極めて個人的な感想。
 糾弾、批判、といった意味ではまぁ、それでも、読み応えなしということはなかった、と思います。
 が、オレとしては、むしろ「聖域の内側からの言葉」が欲しくてひっつかんだ面がありまして、その面が薄かったのが残念ではありました。
 「聖域の内側からの言葉」としては、主に「こんなに美味しい思いしてまっせウヘヘ」的なオフレコブッチャケ話(つくりくせぇ、という印象も受けるのは文体のせいだとは思いますが……)みたいなのが書かれてるばかりで、本来あるはずの「正当化」の文言がほっとんどないってのがねー。
 それって重要じゃね?
 まず、臭うところに切り込む、次いでその聖域からの正当化が出てくる、でそれにさらに切り込む、てのが、聖域を浄化してゆくための手順かと思うわけですが、この本、最初のステップしかしてない感があってさぁ。オレの興味は、主として、その次のステップ、聖域からの、それがそのような形で必要な理由の説明、のところだったのでなぁ……。で、「はじめに」の自負を眺めるに、この第三のステップまでを「一周目は」やってる本なのかなぁと思ったんですが、まぁ、全然でした。枚数的にしょうがないっちゃしょうがないか……と、読了した今となっては、わからんではないですけど……。
 ……うーん、これが歓迎される理由ってまさか、その聖域内部の人が「このレベルなら痛くも痒くもない。けどまぁ、下々のガス抜きにはなるであろうな。フォフォフォ」とか笑って歓迎してるってことだったり……しないよね……?
2012/11/05 (Mon)
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