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   深度 、急速潜行~
[Life as a Half Drow]Darkness, your name is. Session #2 Let Sleeping Dogs Lie
▼クトゥルフキャンペーン「汝が名は暗黒 ~Darkness, your name is」第 2 回セッション「Let Sleeping Dogs Lie (触らぬ神に祟りなし)」マスターやってきました。キーパーだって? 細けぇことはいいんだよ!
 今次キャンペーンは、さしあたっては現実時間にかなり連動、ということで、今回は 2012 年 9 月下旬土曜日の日本が舞台。
 ……シナリオ書き上げて出かける時点では、ホントにこれで時間もたせられるのか、ホントに時間が足りるのか、と両方の意味でビクビクしてたわけですが、まぁ……あれだね、うちのプレイグループの民のノリは実に信頼できるというか、まだPCどうしが「仲間」というほどの意識にはなってない時点でもちゃんと盛り上がってくれて、むしろ個別導入をバラしすぎたかな、と思うぐらいになり、おおいに助けられました。
 結果は……まぁ、巻き気味に進行させたりもしつつ、若干(無理ない程度に)ラスト端折って時間ギリギリ。成功だった、と申し上げられると思います。
 以下、レポとも云えないようなものを水面下に。
 参加者は以下の通り。
アーサ・ナイト(artemis):21 歳女性、大学生(民俗学専攻)
 外見は Zero セイバー。
荒俣宏美(BOSS):26歳女性、TV 番組ディレクター
 「読み切り」で死亡した荒俣宏子の妹。
各務麻美(DISK):18歳女性、大学生
 「読み切り」から続投。データ的には再構築しており、高校から大学に進学。
ガイゲルシュタイン(OTTO):年齢不詳男性、医師
 「読み切り」の最後に発生した事態でキャンペーンの主役に。データは再構築。左目に眼帯をしている。フルネームは「ガイゲルシュタインじょう」のはずだが、「じょう」部分のスペルは未定!
松戸桐子(vabo):25歳女性、大学院生(化学)
 科学至上主義者のマッドサイエンティスト。
安室烈(Wao):36歳男性、フリー SE
 カンで動く技術者。

 書いてる段階ではまったく時間配分とかを考えてなかった、というか、考えはしたけどまったくビジョンが見えてなかったんですが、終わってみれば、まぁきれいに三部構成になったなぁ、という感じでした。
 今回はマジ短く短く書くぜ書くぜ!

■序盤
 序盤は個別導入から。
 今回の舞台は、関東南東の「総合再生エネルギー発電技術開発海上プラットフォーム「eフロート」」なる人工浮島、ということで、まずはそこに PC を集めるための手順から。
 それぞれに別個の理由で現地近辺に行き、そこに「何故か以前に奇妙な事件に巻き込まれたときと同じメンバーが揃う」という形を準備しました。まぁ、この手順ばっかりは回数を踏んでも外せないかなぁ、と思います。集まってからの「ああ、このメンツはまた何か起こりそう」的な動き始めトルクは上がっていきそうな感触でしたが。
 まず、アーサはこの eフロートへの往還拠点になっている「東揺町」という町に、かつて存在したけれども 14 年前の局地的な地震と津波で消滅してしまった神社とその祭について調査しに行くという導入。(もうひとつ選択肢を用意しましたが、こちらが選択されました)
 この 14 年前の事件というのは、実にリアル 14 年前に以前のクトゥルフキャンペーンでまさにプレイしたインスマウス系の事件ですが、過去設定としては活用しつつ、つながってるわけではないんだよー、というあたりを表明できるように意識しつつ用意しました。
 荒俣も、2 択から同じ場所を導入として選択。こちらは、上述に加えて、その信仰が「悪魔崇拝的なものであった」とし、それを自分たちが一掃したと主張する「ベテルギウス聖団」なる連中が存在するという情報も得たうえでの調査開始となりました。
 この調査は、過去にここでインスマウス的事件があったことをほのめかしつつ、当時登場した魔道書を提示することが目的といえば目的で、写真撮影は禁じられていない、ということで写真術で展示されていた魔道書(藁半紙にブルーブラックのインクで 15 年前ぐらいに書かれた写本というか現代語訳本)の画像データは PC の手に渡ることになりました。ふたりは、出先で会った知り合いと、東揺町内の魚のおいしい店で昼食を取ることに。なお、この町からはインスマウス的勢力は一掃されております。今回はベテルギウス聖団は登場しませんでしたが、実際にかれらがそれを行ったのかどうかは不明ながら。
 各務はダイビングショップのアルバイトで、東揺町沖に出る船の手伝いに。ここで、ダイバーのひとりから、eフロートのことを教えられます。自分がそこで働いており、今日の午後、一般見学対応があるので見に来てみてはどうか、という誘いを受け、まぁ気が向いたら、的な返事をし、昼前にバイトが終わって東揺町でとりあえず昼食を取ることに。
 松戸は、自分の勤務先、揺籃学園大学の付属高校(以前のキャンペーンの舞台で、今回のキャンペーン世界にも存在はしていますが前作との直接のつながりはありませんし、重要な舞台になる予定もありません)に、特別講師として派遣されることに。
 ガイゲルシュタインは前回知り合った NPC、四賀楓に、奇妙な生物の卵のようなものを見つけてしまったので相談したい、と、彼女の通う(全寮制なので住んでいるようなものですが)揺籃学園高校に呼ばれ、出かけていきます。
 楓とガイゲルシュタインはまずは松戸の講義を聴講します。土曜午前中の講義なので、クラスや学年などは限定せず、学園の理科系教師なども聴講する講義なので、同学園の大学の客員教授であるガイゲルシュタインが出席することも可能としました。講義の内容はべつに細かく考えなくていいよーと云ったんですが、松戸が即興でデスティニープランみたいなものを語りだして感服してみたり。やるな、盛り方がわかってきたじゃないか。
 その後、楓はガイゲルシュタインに、謎の巨大な蛙の卵のようなものを託します。せっかく来たんだから昼食でもどうか、という誘いに、まぁ学食じゃつまらんので、この近くなら……東揺町なら美味しい魚が食べられるのではないかと楓が答え、ガイゲルシュタインカーで出発しかけたところに、講義後に職員たちとコーヒーを飲みながら理科系教師の質問に答えたりしてきた松戸が遭遇し、3 人は東揺町に魚を食べに行くことに。
 安室は、以前一緒に仕事をした、現在は eフロートで働いている SE 仲間に仕事を頼まれ、eフロートに行くことになり、まずは東揺町にある往還拠点でちょっと作業をすることに。午後は一般見学対応の送迎船に同乗して eフロートに渡ろうということで、東揺町内に昼食を取りに出かけることになりました。
 で、全員が東揺町内の食堂に集まるまでが序盤戦、という感じに。ここまで約 2 時間。長いよ! てか短く書いてもこんなもんか……バラ行動だとまぁ、長くなるよね。
 ここでトイレ休憩を入れ、ひと息ついてあらためて考えると、残りのパートを前半後半に 2 分割すればちょうど時間もよさそうだということに気づいたマスターでありました。

■中盤
 偶然にも東揺町で合流してしまった PC たちは、以前にこのメンバーが揃ったときに奇妙な事件に巻き込まれたことを思い出したことでしょう。とはいえ、これが 3 度目となる「読み切り」から続投のふたり以外は、そこまで余計なことを意識することもなかったでしょうが。
 一行は情報交換をし、一緒に eフロートの見学に行くことになります(このあたりは協力ありがとうございますです) で、楓が行くかどうかは、ある話題がここで出るかどうか次第でした。松戸が、理科系教師たちとの雑談で聞いてきた「龍涎香のようなものが多数 eフロートで引き上げられた」という話題を出さなければ、楓はバスで学園に帰るはずだったのですが、話が出たので行くことに。理由は……まぁそのうちわかるかも。
 eフロートからのボートが接岸し、一行に、安室に仕事を振った NPC の朝比奈を加えた 8人は、eフロートに向かうことになります。このとき、eフロートから戻った組の社員が、「龍涎香もどき」の包みを持っていましたが、もっといくつも eフロートに残っている、ということで、これは気にせず出発となりました。
 eフロートは、「エレキバンク株式会社(社長:ジャスティス馬子)」によってつくられた、「総合再生エネルギー発電技術開発海上プラットフォーム」で、各種新発電技術を、さまざまな会社や研究室が持ち寄って、集まって実用化を目指している場所として設定しました。フリップマットに、見取り図というか、eフロート各部の連絡を示した模式図を描きつつ、各発電施設を見学し、それぞれの企業や大学の担当者に説明を受けるという流れ。こんな隔離建造物に集められた時点でバレバレとは思いますが、まぁ、けっこうな惨劇が発生する予定なわけで、死んでいく NPC たちの描写についてはそれなりに気合を入れて考えてはあったんですが、時間も押してたのでいろいろ飛ばし気味に。
 前回は、登場した NPC の情報を示すために、NPC の顔絵と名前を印刷したカード(普通紙印刷してスリーブに入れただけのものですが)を配布したのですが、今回は架空の名刺を作って同様に配布。会社ごと、学校ごとにいろいろ個性を盛り込んでみましたが、概ね好評をいただいたと思います。
 見学の途中で、エレキバンクの eフロート総責任者、矢吹銀一郎氏もヘリで到着し、簡単な歓迎の言葉を述べます。矢吹は帰りは船だと云い、ヘリはそのまま飛び去りました。
 見学中、松戸は会う NPC に次々と「ところで龍涎香らしきものというのは?」という質問を浴びせ、ほぼ全員が、メタンハイドレート発電施設の某女史が入れ込んでるから彼女に聞けと答えます。唯一の例外は排水を微生物で処理して油を取り出す研究をしている微生物研究者で、彼女に「ふやけさせることができそうだから海水に浸しといてくれ」と託された「龍涎香もどき」をひとつ、海水を入れた振盪培養器で 37℃でシェイクしているのを見せてくれましたが、温かい海水に浸されたそれはひどい臭いを放っていました。……で、それだけ気にしておいて、実際にその女史に会ったらころっと質問を忘れる松戸に苦笑。松戸にというか、わたしがマスターやると、「直前までみんなとても重要だと思ってことあるごとに口にもしていたことについて、いざそれに直面すると全力で忘れられてる」という傾向は毎度あるので、またか、というほうが妥当でしょうか。まったく……我ながらヘンな才能だぜ。
 なお、振盪培養器については検索すれば画像が……と思ったんですが、出てくるの、ほとんどエアインキュベータだな! ここで登場したのは昔ながらの恒温水浴を使用するタイプのものとしておきます。たぶん、研究室の倉庫で埃かぶってたのを eフロートに持ってきたとかでしょう。
 この「龍涎香もどき」は、予定ではとても重要な物品な予定だったのですが、結果的にはそこに深入りしない分岐が選択されました。
 見学を終えた一行は、食堂で休憩しつつ、「手違いで 2 艘とも eフロートを離れてしまった」往還艇を待つことになります。
 ……この、手違いで船がいない、という情報が出た時点で、ここまではあまり確信がなかったプレイヤーも、今回の展開を確信したのではないでしょうか。また、現実に台風が接近中ということもあり、パトレイバー劇場版 1 との関連を想像されたプレイヤーも複数。まぁ、わたし自身、考えはしたけど要素としてあふれ気味になるので割愛した部分でして、わかりやすいながら鋭い読みだぜ!

■終盤
 終盤は、外部デッキに煙草を吸いに出たガイゲルシュタインが、目の前で朝比奈が海に身を投げるのを見たところからスタート。それと前後して、フロートの下のほうから突き上げるような衝撃が襲います。
 ……展開をいちいち書いてもアレなので、概略を示します。
 このとき起こったことはだいたい以下のとおり。
 海底から引き上げたユトグダの像(この要素は主に時間が足りなかったことで、ほぼ描写皆無になりました)を近くに置いていた影響で夢引かれた朝比奈が投身。温海水中で振盪されていた「龍涎香もどき」ことユグの卵が孵化。それに呼応するように、海中から 2 体のユグが接近し、海底に延びていた海底地熱発電の設備とメタンハイドレート採掘設備のフロート側基部を攻撃したことで、それらの場所から浸水が開始。浸水開始にともない一部の電気系統が破損してフロートの一部が停電。海中ユグのうち 1 体が無人小型潜水艇発着場から侵入。フロート内に、フロート作業員と同じ作業着を着て潜伏していた「這うもの」たちが、ほかのユグの卵を回収するために行動を開始。
 で、以下は、浸水の進行や停電の拡大、神話生物の進撃などをランダムに、カードを引くことなども交えて処理しつつ、PC たちはさてどう動く? という展開としました。ここから先はほぼアドリブとランダムで処理しています。
 この段階のためにフロート内接続図は描いたわけですが、この中で、さっきまではすいすい通れた場所がすべて閉じられ、PC が持つゲスト ID で通過できる扉と通過できない扉が出現することになります。さらに、停電が扉の両側に及んでいる場合、その扉はどの ID を用いても開くことはできない、という要素も用意していましたが、実際には停電は PC たちが近寄ろうともしなかった場所にしか起こらず、これは空振りでした。
 その後は、大雑把に云えば、ユグの侵入に荒俣が気づき、見上げた報道根性で一部始終を記録しながら逃げ、松戸は海上監視塔に脱出用の(人力のですが)救命ボートがあるという情報を得て、それを使う交渉に移行、ガイゲルシュタインと安室はフロート職員の脱出指導、アーサと各務は責任者にかけあって脱出指示をさせる、という、展開。ガイゲルシュタインとアーサは最初は朝比奈救出を最優先しようとしましたが、落水地点近くを海中待機のユグがバシャバシャと派手に波を立たせながら動いていたために断念したという経緯もあります。
 NPC は(楓はまぁ別として)だいたいが「いやそんな騒ぎすぎですって大丈夫落ち着いてください」系のアクションではありましたが、それなりに素直に避難誘導に従いました。が、矢吹は、事なかれ主義と、シナリオノートに「リスクには対応できるがデンジャーに対応する素質はないので、いざという場面では頼りにならないか、事態を悪化させるだけである」と書いた、まんまの対応で全力で各務を苛立たせることに。ユグ雛の出現と、社員ひとりがその犠牲になったのを見て、ようやく脱出に同意するような流れに。
 今回はユグが肉体的脅威担当、這うものが正気度的脅威担当として準備してましたが、ユグは命中率がもともと高くないところに空振りが多く、また、(PC はともかく)プレイヤーが、NPC を「弾除け」として配置したことも多少奏功した部分があり、終わってみればほとんどダメージ与えられず。逆に、ただバールのようなものを振り回す這うものが、正気度面(まるで失敗はしてもらえなかったのですが、成功時も減るおかげで)でも身体的ダメージ面でもいい感じで暴れてくれる展開に。
 最終的には、ユグが監視塔の扉を破ろうとしている間(監視塔内の PC の代表の幸運ロールに依存)にボートを展開し、避難していた PC、NPC がボートで脱出、そこに間に合わなかった(ということはユグをどかせられないので監視塔には入れない)PC、NPC は海に飛び込んでボートに拾ってもらう、という決着になりました。むろん、容易にボートで逃がさせないためにユグ 1 体は海中に配置していたのですが、時間も押しており、ランダムで「このあたりに浮かんでる連中が襲われる」としたダイスが NPC しかいない場所を指したので、それ以外は(その連中が食われている間に)危険海域からの脱出に成功した、ということにして終了としました(死んだ NPC には足を引っ張った矢吹も含まれており、まぁ……)
 ……その後、eフロートは、沈みこそしなかったものの、大きな損傷を受け、責任者を含む複数の死者を出し(海上で食われた者以外に、画面の外で這う者に殴り殺されていた者も複数)、エレキバンクの株価は大幅に下落したものと思われます。
 後日談は次回にでもある程度ちゃんとやろうと思います。荒俣の持ち帰る映像記録、魔道書の画像、ガイゲルシュタインの預かった謎の卵、などなど、議題多数なのでな……。
 最終的にはしかし、エレキバンクの安全性に関する見積もりの甘さに責任がないとはむろん云われないまでも、「台風がしでかしたことであれば、それが何であれ責任がどうこうという問題にはならんと思いますが。何せ台風のすることですから」「無論だ。天災ならばいたしかたない」というあたりで一般的には落着、となるんじゃないかなー。(台詞はこちらを参照しました)

 ……結局、けっこうな長さになるんだよなぁ……。
2012/09/30 (Sun)
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