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   深度 、急速潜行~
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[日々のいとまに]120920 ~天使と悪魔(下)~
▼ダン・ブラウン「天使と悪魔」下巻購入、読了。
 下巻は、またジェットコースターの勢いが戻ってきた感じで、なかなか楽しく読めはしました。まぁ……ネタはしょせんテクスチャだったなぁ結局、というのはありますが、このレベルで本気になられてもアレなので、ツマはツマ、でよかったっちゃよかった……と思ったのも事実だけどねー。
 むぬぬ。
 以下、ネタバレ水面下。
 ここからネタバレ水面下。
 真犯人は、さすがに予想外であり、見事、と申し上げておきます。てか素直に「実は金目当ての犯行」だと思ってました。中巻ぐらいまでは。まぁ中巻終わる時点でそれっぽいほのめかしも何も出てこないのでアレという感じでしたが。
 で、下巻冒頭でカメルレンゴがぶっぱした演説でいろいろと風向きが急転。まぁ、なんだ……メリケン人が宗教過激派を描いてる、というのに騙されたわ。メリケン人が宗教過激派を書けばこんくらいどうしようもないクソッタレの阿呆に描いてしまうこともあるかもなぁ、と納得してしまいそうになってな。で、実際その納得もそんなに間違ってなかったのかもしれない結末ではあったわけですが、とにかくこの演説はひどかった。で、その演説の受け止められ方もひどかった。こんな連中なのであれば、それこそきれいさっぱり消滅してくれたほうがマシだろ、というレベルで。一例だけ挙げます。「歴史において、人間がいまほど抑圧され、萎縮していた時代がない」なんてな、地球上で最も云う資格のない者だろカトリックってのは。それを踏まえて「現在、人間が抑圧され、萎縮している」ことを指摘するのであれば、むしろそれゆえ(「いまほど――ない」という云い方をする資格には最も欠けるがゆえ)に、相当に資格を持つ者でもあるとも思いますが。で、この寝言を登場する(科学者でもあるわけではない)カトリックがかなりの幅で肯定的に受け止めてるっぽい描写になってるのがなんというか絶望的で……。この瞬間、カメルレンゴがこの作品世界における真の邪悪なのではないか、という思考は生まれたのですが――まぁ、作品の物語においてああいう立場を与えられるとまでは、逆にその思考(作品世界内では明確に否定されることはないだろうという思考)が生まれた故に、思えなかったぜ。やーらーれーたー。
 ……って感じで云いたいことは云ってしまったので、なんかまぁ構造的にはいろいろあったけどそのへんはそのへんということで感想は終了としておきます。
 なお、「この作品世界の」カトリックはどうもクソッタレだらけな感じですが、「われわれの現実世界の」カトリックには、たとえばこの作中(とくに下巻)におけるカメルレンゴの発言に一度でも感服してしまうような Evil な生き物は少数派であろうと信じる次第でございます。ああ、うん……とても文明的に阻害された立場(たとえば文字が読めないとか)の人々であれば、Evil でなくても騙されるかもしれんのでアレですが……。
 てゆかさらに妄想を進めると、この真犯人が聞いた「神の声」だと思ったものは実際にはサタンの声だったんじゃねぇの? というふうに読むと実にクリスチャン的にも納得な話になりそうに思うのですが、それはまぁ、外からの視線なのでアレということでひとつ。
2012/09/20 (Thu)
120919 * Top * 120921
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