深度 、急速潜行~
▼ってタイトルでシナリオを準備してました。パーティーは現在二ヶ月に及ぶ大航海の最後の数日にさしかかっているところ。ここで一発、海編最後の遭遇をかまして、到着するのは人口 3 万人(ロボットが人間になれるぞ)の巨大都市。ここで買い物とアイテム作製などをやってもらい(今回のキャンペーンでは、Gp Limit の倍以上の市価のものは作製もできないことにしてます。材料が買えないということで。よって作製にもデカい町のほうがよろしい)最後に次回以降に予定している次元界旅行へ向けた導入をやって終了、という算段だったんですが……。
 フタ開けてみたらこの第一段階、海編最後の遭遇が大変な騒ぎに。
 準備した敵はフィーンディッシュテンプレートをつけたクラーケン(CR 14)が一体と、これにドミネイトされたダイアシャーク(CR 9 を CR 10 まで強化)が一匹。戦術は以下の通り。
1) まず日没後にコントロールウェザーで濃霧を発生させる。視界を制限。
2) たまたまそこにいたダイアシャークを(というか、ダイアシャークがうまい具合で近くにいるタイミングを狙って仕掛けたという設定)ドミネイトしておいて、クラーケンが真下から船に攻撃をかける。慌てた PC が準備を万全にできない状態で水中船に突入することが狙い。
3) とりあえずリーチ 60' の AoO でつかむ。
4) つかんだら 280' の噴射移動で距離を取り、つかんだ PC を絞め殺す。後続はダイアシャークが止める。
5) 以下、各個撃破。やばくなったら逃亡。
 いやもう、予想以上のハマり具合に大喜びでした。フィートを一部組み替えてパワーアタックをつけておいたんですが、パワーアタックで船を殴ると一発で区画 HP の半分以上が削れます。これでビビった PC はとりあえずその時間帯の当直でクローク・オブ・マンタレイを着けてたふたり(テンプラーと Dervish)がダイブダイブダイブ。大喜びでこれにクラーケンとダイアシャークで襲い掛かってとりあえずつかむ。
 ウィザード(Specialist Evoker だぜ)が火力を投入してくるようなら速攻で逃げようと思ってたんですが、レベルアップを目前に控えたウィザードはやたら慎重で、突っ込んでくる気配なし。かわりに、ウォーターブリージングだけかかったフレンジードバーサーカーが飛び込んできたので、これを確保。ふたりつかめば上々ってことでクラーケンは噴射移動で深深度に逃亡。このあたりでピンチ感がプレイヤー側に流れはじめたでしょうか。それでもクラーケンは「体の一部を使うオプション」でつかんでたため、組み付き判定はバーサーカーよりわずか 2 しか有利ではなく、バーサーカーの破壊力を知り尽くしているプレイヤーたちはさほどはビビってなかったかも。
 ダイアシャークはあっさりと Dervish を飲み込みますが、Dervish は戦利品のディメンジョン・ドアのワンドを使って上空に脱出。というかこういうのをちゃんと持ってる半ば運な要素がこの Dervish の高い生残性につながってるなぁ。
 バーサーカーは予想通りクラーケンの触手から脱出しますが、ここでテンプラーをつかんだままクラーケンは噴射移動でさらに深深度へ。水泳では追いつけなくなり、クレリックがこれにフリーダム・オブ・ムーブメントをキャスト、さらにサモンしたセレスチャル・ポーラーベアで追撃を仕掛けます。
 クラーケンはテンプラーの組み付き脱出ロールはすべて押さえ込むものの、自分のターンでの絞め判定の目が悪く、なかなかテンプラーを削り切れません。セレスチャル・ポーラーベアは AoO を消費させて道を作ることも狙いに入れて突撃しますが、INT 21、WIS 20 のクラーケンなら判断していいだろうということで、これを素通しさせてバーサーカーのために AoO を維持し、突進してきたバーサーカーにしっかり一撃を加えます。バーサーカーの攻撃も当たりますが、次の自分のターンにパワーアタックを乗せたフルアタックを入れて一気にバーサーカーの馬鹿げた(200 オーバーだっけ?)HP を削ります。
 このシーンはしょうもなかった。
「えーと、AC 10 まで……さすがに当たらんわな」
「いや、チャージしてるから当たる」
「はぁ!?」
 まさかこのパーティーレベル 10 オーバーの世界で前衛に AC 10 までで当たるとは思わなかったよ!
 次のラウンド、バーサーカーは岐路に。軽業を使ってポーラーベアの後ろに回りこんでいったん退くか、次のフルアタックで殺される覚悟で殴りかかるか。
「……ここで軽業に失敗して死んだら泣くに泣けねぇ! どうせ死ぬなら殴って死んでやる!」
 通常攻撃ではフルアタック全部当てても倒せまいということで、パワーアタックを乗せますが、さすがにフルパワーアタックでは AC 20 といえどもそうそう当たるものではなく、クラーケンは生き残り、次のラウンドのフルアタックでバーサーカーを沈黙させます。ここで、無力化したバーサーカーを食料として持ち帰ろうと思ったんですが、フリーダム・オブ・ムーブメントは無力化したからといって解けないだろう=気絶してもつかめない、ということで仕方なくトドメを刺すことに。
 この間に水面付近では Dervish がダイアシャークと戦ったりウィザードが船の浸水に応急処置をしたりしてました。っていうかまるで戦う気もなく船の修理に Wall of Force を使ったりしてるウィザードの割り切りっぷりが素晴らしかったデス。Dervish はダイアシャークの AC を過大評価していたのか単に忘れたのかパワーアタックなしで殴りかかり、大ダメージを与えるものの殺し切れず。次のラウンドのダイアシャークの噛み付きを喰らいますが、HP 0 になってたダイアシャークはここで力尽きて死亡。
「これで死んだらパワーアタックしなかったせいだよなぁ」
 でしたな。
 深深度では、一対一になったクラーケンがいったんテンプラーを放す→フルアタック→最後の一発で再度つかむ(今度は「体の一部を使ってつかむ」オプションなし、つまりグラップル +44)でテンプラーを完封。次の絞めでこれを -8 のネガティブに叩き込み、テンプラーは安定化判定に失敗して死亡。なんと今回のキャンペーン初死亡だったらしいです。うおあー! よくやったぞクラーケン!
 つーかノリとしては昨今のコンボ格ゲーの投げコンボみたいなあれだ。さっちんループとか。つかむ→離す→触手→腕→腕→腕→腕→腕→腕→噛み→触手でつかむ。って改めて書き出してみるとヒドいですねコレ。フリーアクションで離すのはさすがに微妙かもですが、途中で一発や二発減ったところでつかみなおした +44 のつかみ判定にテンプラーは勝てないわけで結果は同じ。
 二名死亡、しかも一名は死体も装備も回収できず。
 プレイヤー愕然。
 こちらも呆然。うーむ、ちとやりすぎっちゃやりすぎだ。というか、PC 側のフルブーストした状態での戦闘力がハンパなくなってきてる昨今、それがない状態で仕掛けられるのはかなりキツいということですな。PC 側に気づくチャンスはなかったのかというと、たぶんかなりないに等しい状態だったんじゃないでしょうか。水中から忍び寄るクラーケン、しかも海上はコントロール・ウェザーによる濃霧状態だし。水中を監視する呪文もあるでしょうが、毎日四六時中は持続しないし、使うという宣言もなかったし。
 厳しく判定すれば追跡はまず不可能であり、トゥルーリザレクション以外ではテンプラーは復活できないとするところでしょうが、まぁ、今回は甘めに、ということでロケートオブジェクトが間に合ったことにし、クラーケンを失探した場所からファインド・ザ・パスを許可して海底洞窟のクラーケンの巣で復仇戦に突入。バーサーカーは復活してた(武器は死亡時に取り落としたためクラーケンが回収していたけど)ので、ひとりヒマになったテンプラーに攻撃関係のデータだけ渡してクラーケンの攻撃ロールを振らせてみたんですが、反応がステキでした。
「この +28 って何?」
「ん? 命中判定の修正だけど?」
「……はぁ!?」
 とか、
「えーと、あと何をすればいいんだ?」
「まだ一発しか殴ってないべ。あと触手が一発と腕が……」
「もしかしてこのカケルロクとかって攻撃回数?」
「そだよ?」
「これ全部?」
「フルアタックできるし」
「なんじゃそりゃああぁぁぁ!!」
 とはいえ、準備を整えて突入されては、傷も癒えないクラーケンはただのマトでした。2 ラウンドもたずに轟沈。極端なゲームバランスに再度みんなで呆然と。まぁ、このハデさがサードの楽しさ、の少なくとも一端ということで!
 まぁそんなこんなで都市到着前のクラーケン戦で時間をほとんど使ってしまい、しかもしばらく航海のために金も使えず戦利品の換金もできてなかったパーティーは大会計時代に突入となり、残ったイベントの処理は困難に。一応、製作と買い物の合間に軽くイベントを噛ませて次回以降の次元界旅行に誘ってみましたが、ここで出した 6 レベルギスヤンキ 6 体は「箸にも棒にもかからずに」全滅。ギャース。まぁ、プライムマテリアルの重力に慣れてなかったせいだ……ということにしよう……。
 今回はようやく巨大モンスターのグラップリングの脅威ってヤツを表現できて満足。そして、自分的にそろそろネタが枯渇しかけている通常世界での冒険をいったん切り上げて次回からは新天地、他次元界への旅立ちにどうやらこぎつけられそうで、マスターはイイ具合に盛り上がってきてますが! プレイヤー諸氏におかれましてはいかがでしょうか!
 次回、「Astral Voyage」は予定通りなら来月中旬です!
2005/07/26 (Tue)
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