深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]120625 ~アニメ OP などにおける下降系の進行などについての寝言~
▼てことで、「普段音質等を気にしない方でも耐えられないレベルです」を含む CD を何枚か購入。
 ……ふむ、いや、耐えられないレベルってこともないんじゃないかなぁ……と思って聴いたりしてたわけですが、直後に同時購入のほかの CD を鳴らしたところ、まぁ、たしかに……わからんでもないか……という気分になってみたり。
 まぁ、個人的には、一番音質云々云われてる「ブックマーク・ア・ヘッド」って今回集めた 4 曲の中では思い入れがもともと一番ない曲ではあり、ダメージは少なかったりはします。順番つけるなら、「OVER SKY」>「笑顔の魔法」>「わたしにできること」>「ア・ヘッド」って感じなのでにゃー。いやしかし橋本由香利だったのかー。ED のクレジットとかでも気づいてなかった……。
 で、それはそれとして、「笑顔の魔法」ってかなりの火力だよねぇ、と思うわけです。てか、最初見たときから思ってたわけですよ。「うはぁ、2 期 OP だな!」と。な、何を云っているのかわからねーと思うが、「1 期の OP としての名曲」ではないな、2 期用ならではだよな! というようなことをだな……うん、やっぱ何を云ってるのかわかんねぇと思いますが……勝手な寝言を水面下に書き連ねてみるぜ!
 ここから寝言水面下。
 ってことで、何の話かっつーとベースラインの話なのです。主として A メロにおいて、ベースが順次下降してゆくコード進行の話。サビは 1 期だろうと 2 期だろうと全力で盛り上がっておけばいいので、各曲それぞれに趣向を凝らして全開だと思いますが、A メロでこういう、「おほーこっから大詰めって感じバリバリ」な構成を使うのはやっぱ 2 期目用だよねぇ、というようなことをねぇ、思ったわけでございます。
 2 期目というのは、今回思ったところのストライクウィッチーズのような、「1 期につき 1 OP で、あとから続編が作られた」も含みますが、主には、分割 2 期で、各期 OP は 1 曲ずつ、という形や、シリーズとしては 1 期なんだけど途中で 1 回だけ OP が変わって OP は 2 曲ある、といった形を想定しています。というか、そちらの文法にきれいに乗った OP が流れたとき、オレ脳内でストライクウィッチーズ2 は分割 2 期モノの後半戦、というような位置づけになってしまったのでありました、ということだったり。
 いや、そんなにねー、定番ってほど頻出する文法とは云えないとは思います。例外は多いだろうなと。てか、たぶん例外のほうがずっと多いですし。ただ、「これ以外の多くの実例を擁する定型」が存在するとはあんまし思えないところだなぁとも思うわけでして。
 1 期目(シリーズ前半)では A メロに下降系のコード進行(ベース進行)を用いずに、2 期目(シリーズ後半)で A メロに下降系のコード進行(ベース進行)を投入してこられるとねー。もうねー、条件反射的に「ふおお後半戦だ!」というアレが出るわけですよ。何かが。内分泌系の。
 以下にいくつか実例を。ベースの音をローマ数字で示します。ハ長調(C メジャー)なら I が C、II が D です。イ短調(A マイナー)なら I が A、II が B。ベースが下降してくるということは、I→VII→VI(→V→IV……)、というふうに移行することを指します。全角半角が入り混じるのはケタ揃えのための小細工だよー。
 ……実は最初に思いついたのが Z ガンダムだったんですが、あれ、コード自体はベースが下降してきてもオッケーなつくりなのに、実際には違うのね……ってことで、ガンダム関連で強力なヤツを別途 1 件。
Gundam 0083
前期 OP
ねむりのないよるを かぞえきれずすごした
I     I   I     I

後期 OP
あおざめたひとみ みつめるほのお いますべてを すてるときがきた
I       VII          VI      V

 どうよこれ。
 前半 OP の、こっから新シリーズはじめるよー感に対して、後半 OP の、あとは落ち着く場所まで駆け下りるだけだぜぇ的なインパクトは。わわわっかりやすー! というところじゃないでしょうか。
 続いてはガンダム系からもうひとつ。
Gundam X
前期 OP
わすれかけた ゆめがいまうご きだす
I II   III  IV  IIIVII VII#

後期 OP
こわれやすいねがいだけ なぜこんなにあるんだろう
I      VII     VI    V  VII#

 こちらも同様の効果を感じるところであります。てか X の後期 OP はイントロ冒頭からして全速力で駆け下りてくるため、ゲームミュージックになった場合の破壊力がまたスゲェのだよ……。
 ……ガンダム系、以上ッ! ……す、少ねぇ……! いや、まぁ、傾向だの定型だの文法だのと云ってもこの程度なんでございます。いや、Z がなー、水の星へ愛を込めて、がなー、同系だと思ったんだけどなー。サントラの、オレが持ってる盤で「終結 -水の星へ愛をこめて」というタイトルになってる曲では明確に下降ベースの編曲になってるんですが……。
 あと、SEED とか 00 とか最近のになると、OP が 2 曲とかで収まらなくなるため、対象外になっちまうってのもあるのではありますが、SEED と SEED DESTINY を並べるとそれはそれでねー、ちょっと思うっちゃ思うものはあります。こじつけがましいのではありますが、どちらも「初期 OP」で。
Gundam Seed
初期 OP
すれちがいいそぐたびに ぶつけあいちぎれあう
 VI    VI      I    I

Gundam Seed Destiny
初期 OP
やさしいそのゆびが おわりにふれるとき いまだけきみだけ しんじてもいいんだろう
I         VII        VI#       VII

 と、こう並べると型にはまったりもします……が、これは無茶だよねぇ……。まぁ、オレがそういうふうに同列に感じる理由もなくはないのでして、ゲームの「連ザ」→「連ザII」でそれぞれ印象的に用いられた(道中プレイメインだとエクストラステージ用曲として最後の最後に投入されてくるので。当時はそれなりに対戦もやってましたけど)ことから、なんだか対になってるかのように心に残ってるという……まぁそんだけです。
 さて、そのへんから離れて、オレが比較的最近見たアニメで 2 例。どちらも梶浦由記の劇伴目当てで見始めたものではあります。
舞-乙HiME
前半 OP
 みつけたの Dream どきどきがとまらない
IV                  I

後半 OP
 かさねあったひび きおくのおくへとじこめ きのうとちがう わたしがいま ここにたってる
I       VII VI       V IV       V  VI       V

 もいっちょ。
Fate/Zero
1 期 OP
くりかえすせかいなんどてをのばしたら
I    I     I   I

2 期 OP
あといちどだけ きせきはおこるだろう
I   VII    VI VII III V

 分割 2 期モノは過去あまり経験がないのですが、この Fate/Zero の OP(の A メロ)の色合いの変えてきかたは、Strike Witches の 1 期 2 期の切り替わりに近い火力を有していたと感じるところであります。
 てことで、そうした効果を全力で(作り手が意図してかどうかは知らんにせよ)感じてしまった Strike Witches 1 期 2 期の OP(の A メロ)を。いざ。
1 期 OP
 もうやだって ひざをかかえてなげくときも
I          IV    V

2 期 OP
 くやしくて つらくて ねむれないよる だれにでも あるよ
I     VII   VI  V    IV III  II   V

 いやぁスゲェスゲェ。II まで降りてきたのはここまででこれだけだ。容赦ねぇなぁ。
 以上ッ! ……まぁ、何だかんだと要するにヨタでございました。おつきあいくださった方はありがとうございましたです。
 最後にオマケ。橋本由香利といえばオレ的にはやっぱピングドラムになるわけですが、その、かの名高き「Rock Over Japan」でございます。
ARB 版
おれたちはみちなりに はしりつづけてきた ひょうしきだらけのみちをとばしつづけてゆく
   I          I         III          IV

HHH 版
おれたちはみちなりに はしりつづけてきた ひょうしきだらけのみちをとばしつづけてゆく
   I          VII         VI          IV

 おっほー。見事に駆け下りてきてますな! なんてことは、最初に ARB 版と聞き比べたときに最初に思ったことでありましたので、「Rock Over Japanはオケの感じは変わったけどコード進行はオリジナルにかなり忠実」というツイートを拝見したときは「……え?」ってな感じだったりも。むろん、比較の話なので、ちゃんと考えれば納得なんですが。
2012/06/25 (Mon)
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