深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]120617 ~バチカン奇跡調査官―ラプラスの悪魔~
▼藤木稟「バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔」読了。
 いやー。
 今回の折込の煽りがまたねー。どうなのよ、と。
 「天才的な頭脳の持ち主だが少し天然な平賀と、平賀を兄のように見守るロベルトの名コンビぶりが最高です!」
 あのねあのね。わしはそれ系のアンテナ感度が高いほうだとは思いませんが、皆無でもないとも思ってます。なるほど、シリーズの魅力としてそれを持ち出すことは間違いではないんだろうと思いますよ。が、このシリーズをここまで読んできたんであれば、だ。「この巻」について云う言葉では、それは、ないだろう! と! これまでで一番、「その面」の描写濃度が薄かった巻じゃねぇのこれ?
 で、じゃあ、この巻がどうだったのかというとだ。
 すげぇ面白かったのです。
 相変わらずトリックというか仕掛けの部分は「おいおいおいおいwwwww」とかまぁ……ねぇ……うん、そういうのがなくはなかったんですが、べつにそれは構わんのですよ。この作品世界ではそうなんだ、と、そう納得してしまえば通る筋なんでさえあれば。で、そういうものをもって「奇跡認定の是非」を語る、となると、それはちょっと……その世界の中の話だとしても……ひっかかるっちゃひっかかるよねぇ……などとも思うことも多々だったんですが、今巻は明確に、奇跡の認定が云々という話ではなく、そして、今巻の本ネタもそれ自体は「おいおいおいおいwwwww」的なものがないではないにせよ、その作品世界における設定としては「おおおおお来てるじゃねぇの大ネタが! すげぇ!」というぐらいの……気合の入ったものが来てる感バリバリな! ……ええと、まぁ、うん、内容に直接言及せずに語ろうとするとアレになりますが、大きな流れとしてかなりの盛り上がりを見せはじめた巻という感じであり(いや、次巻では踏み込まずにまた日々の奇跡認定になるのかもだけどねー、ここまでの感触としてってこってす。でもさすがに最後の引きがあれで、そう簡単に日常には戻らないと思うなー)うひょおおお大満足じゃんこれ! という感じの 1 冊でございましたのです。
 うん、吸血鬼事件は個人的にはちょっと微妙だったんですが、やっぱこのシリーズ面白いわ。こんくらいの全力全開な勢いでクトゥルフのキャンペーンも作りたいなぁとかそんな気分に、時期的に、なってきたりもしました。
 ……うん、難しいがな。古歩道先生の著作とかでも当たりまくるとかなんだろうかなぁ……仕込むとしたら……。
 ところで今巻の表紙の人物はまさか FBI のヤツなのか……? いやぁ……相変わらず文章だけからのわしの脳内イメージと違うなぁみんな、ツラが。いや、ロベルトだけはまぁ、遠くなかったかもですが。
 以下、ちょっとネタバレのため水面下に。
 ここからネタバレ水面下。
 ……うん、でも、ジュリア氏本人はちょっと出ずっぱりすぎかなぁ、とは思うにゃあ。「お前、面が割れちゃったからこれから窓口担当な、主にバチカン方面と顔合わさなきゃならないときの」「えー!?」「お前得意そうだし、好きそうじゃね?」「あーまぁ否定しませんけどー」とかそういう話が裏方方面であったんじゃないかという気とかもしてくる感じ。ヤツも大変なんだよきっと。
 あと、「ラプラスの魔」との関連はよくわからんかったです。ウェザートップ館?
 そして、「ローランド・マリニー」氏が登場してからビビリまくりでした。ヤツのツレはもっとヤベェが。ツレの彼女の親父さんはさらにヤベェが。でも例のあの時計で飛んできたらいろいろやりたい放題だよにゃー。
 で、キャサリンは何しに出てきたんだ。なんか重要な役割だったら面白そうなんだけどなー。これについての名前が名前なので、いろいろ余計な連想もしてしまったりもしましたが、さすがにそっちネタはないだろうなー。
2012/06/17 (Sun)
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