深度 、急速潜行~
[Life as a Half Drow]Dragons Slayers 5 ~英雄・伝説~ Session #07: LONELY SOLDIER
▼4 版 Essentials キャンペーン「Dragons Slayers ~英雄・伝説~」第 7 回セッション DM で遊んできましたー。
 今回は Essentials の英雄本の和訳が出て最初のセッションということで、クラスコンペンディウムの扱いとかどうしたものか悩んだりもしたんですが、結果的には、今回の参加者は「全員が Forgotten Kingdoms のクラス」というスゲェ事態になったので、これはとりあえず保留の方向性で。
 展開としては……ええと、DnD はけっこう容赦なくマスターが PC をやっつけに(トドメを刺す、という意味での「殺す」まではそうそうしないとはいえ)行くゲームだ、という認識は広くもたれているところではないかと思うわけですが、そうである以上はマスターとしても、「勝てそうになってしまった場合」にどうするかをちゃんと考えなきゃならんよなぁ、というようなこともしみじみ感じた回であったなぁ、とかそういう感じで。
 いや、やっつけに行くって云っても、そうそう避けがたい全滅ってことにはならないとも思うんだよねー、そういうバランスだって認識はプレイヤー側にもあるので、「勝てねぇ」と思ったら逃げるなりの落としどころを考えはじめるわけですから。
 今回どうなったか、などについては水面下に。
 あ、時間管理については今回はかなりうまく回ったなぁと思っております。7 時間 5 プレイヤーで 4 戦闘遭遇。てことは、7 プレイヤーだと 3 戦闘遭遇でもちょっと多いぐらい、になりかねない、わけか……。少なくとも、「3 戦闘遭遇で少ないから余裕だね!」などと考えるわけにはいかない、ということで……。
 参加者は以下。
 DM(DRR)
 ネイベリー(BOSS)Female Half-elf Druid (Sentinel) 6
 ガルギルド(DISK)Male Half-orc Fighter (Knight) 6
 ヴァイス(DISK)Male Tiefling Warlock (Hexblade) 1
 ファン・フレディ(OTTO)Male Human Paladin (Cavalier (Valor)) 6
 ボウモア(Wao)Male Human Ranger (Hunter) 6
 スラッシュ(vabo)Male Halfling Ranger (Scout) 5
 今回は、ガルギルドのプレイヤーが、いろいろ考えた結果、「ヘクスブレードにキャラチェンジしたい」との申し出がありまして、そのあたりの処理からスタートしてみたり。パーティー人数に占める撃破役の比率が少ないと、遭遇突破に時間がかかりがちであるといったあたりも考慮してのこととのことでした。

■オープニングイベント:ガルギルド退場
 ということで、スタートは前回終了時に到達したガンディック←→ナルドゥーアのゲート前。ここで、ガルギルドは、勇狼ボロを放っておけない、とかそういう事情も口にしつつ、パーティーを離れることを宣言します。いろいろと名残を惜しんだりという場面もあったのだろうとは思うのですが、まぁ……単にプレイヤーのリアル都合でセッション切り替わりでメンツが入れ替わってたりすることも珍しくないキャンペーンではあるわけで、今回にしても前回いたメンツが 2 名、欠席でスタートしているなんてなこともあり、そのへんの描写を実際にプレイ内で行うのは難しかったかなぁ……とかちょっと思ったり思わなかったり。
 マスター的には、今度またガンディックに来たときにでも、あるいはガルギルドがボロを別の土地に連れ出した際にでも、再会の機会はあるものと考えております。
 で、とりあえず新キャラ合流は保留しつつ、4 人になった一行はナルドゥーアへとゲートをくぐるのでした。

■第 1 戦闘遭遇:オーガとヴァイスと動く袋
 ナルドゥーア到着直後の描写は以下(シナリオノートから抜粋)
 ゲート到着点はそれなりに起伏があり、地面の起伏や木々の繁茂であまり遠くを見渡せない土地。植物はまばらながら、密生しているところには密生し、ないところは砂漠のように岩肌が露出しているという感じの広野。いろいろな地形をモザイク状にちりばめた感のある、不自然といえば不自然な感じの風景。その中にある一見ちょっとした自然の大岩のようにも見える岩塊にゲートは刻まれている。
 風景を観察して気づくことはもうひとつあり、戦闘の痕跡と思われるものが随所にある。グレートアックスのような大きく重い刃物によるものと思われる傷が岩や木々に刻み込まれ、焼け焦げたような痕なども多々。古いものから最近のものまで多種多様。
 空を見上げるとさらに異様なことに気づく。太陽がない。ただし、太陽光下と同等の明るさはあるし、時間が経てば夜が来る。木々や岩が落とす影は濃いものではないが、無秩序にいろいろな方向に伸びている。この恐るべき事実に気づいたキャラクターは正気度ロールを以下略。
 探索なり移動なりを開始したら、最初は無判定で、しばらくこの奇妙な景色の中を歩くと、いつのまにかもとの場所に戻ってきてしまっていることに気づく。この土地の地形はそれぞれはとても特徴的だが、それらが組み合わさった景色は逆に、どこもかしこもまるで似たように見えてしまうのである。
 とはいえ、最初に来たときとは違う事態にすぐに気づく。最初に歩き出したのとは違う方向であるが、小さな、丘のように盛り上がった地形の向こう側から、粗暴な巨人語の会話である。

 ということで、最初の遭遇は、オーガの一団との戦闘。このオーガたちは、行軍の途中で見かけた人型生物を食糧にするべく追ってたところ。で、その追われていた人型生物というのが新キャラのヴァイスということで、まずは戦闘状況で出会ってもらうことに。なお、個人的な宗教上の理由からヴァイスはレベル 1 からのスタートとしてもらいました。1 遭遇こなすたびに 1 レベル上げてく方針で、レベル 6 で追いつくぐらいまでは構成しといてねーということは事前に云ってあります。
 敵の編成はオーガ 4、オーガ・マーセナリー 1 の経験値 1100、4 人パーティーに対する遭遇レベル 6 強、といったところ。戦闘じたいのバランスはべつにキツいものではなかったと思いますが、あっちもこっちもルールとかいろいろ忘れまくってたので妙に手間取ってしまった印象でした。ここまで、エッセンシャル用ということで赤箱仕様のキャラシーを使ってきてたんですが、さすがにこのくらいのレベルになってくると、計算過程を書く欄のないこのシートだといろいろ計算の狂いが発見されがちであるようだということもわかりまして、この遭遇終了後にフルスケールのキャラシーのコピーをとってきてみんなで再計算して書き直す、などというイベントも発生してみたり。その結果、複数の PC がそれまでかなりの手加減をしていたことが判明してみたり。わはは、これは最初に赤箱キャラシー配って開始したわたしの責任、ですな……っ……。
 オーガを倒した後は、キャラシーの書き直しも並行してヴァイスとの合流イベント、前回欠席だったので 1 レベル遅れてたスラッシュ将軍のレベルアップ処理などを行い、さらにちょいと調べてみますと、オーガの担いでた袋のひとつから、スラッシュがハーフリングの女性をひとり救出。女性はリミスと名乗り、一行はリミスとヴァイスというナルドゥーア出身者の助言を受けつつ、この「迷路の領域」と呼ばれる、堂々巡りをしてしまいやすい地域からの脱出を試みることになりました。
 なお、リミスのスペルは「Remiss」です。和英辞典で「いいかげん」とかそういう意味の単語を探してきたもの。同ブランドの英和辞典によると「怠慢な、不注意な、いいかげんな、ぞんざいな」という形容詞だそうです。
 迷路の領域からの脱出はちょっとだけ複雑度を増した屋外踏破用技能チャレンジで行いました。

■第 2 戦闘遭遇:ツキノワ旅団
 技能チャレンジを終えた一行は、放棄された宿営地跡で、ノールの一団と戦闘に突入することに。ここは、技能チャレンジ成功したということで襲撃側になってもらいました。失敗だった場合は、宿営地をバラけて探索中に襲撃される、という差をつける予定だった次第です。ってか、新版の話が出る今頃になっても相変わらず技能チャレンジの成否を反映させるのは適当なわたしです。
 ノールの一団の旗印は、「黒地に V 字状に白く三日月を染め抜いた」ものであり、この説明の時点で、ここまで追ってきてる、というわけではないにせよ手がかりとして意識している「半月旅団」なのではないか、という意見がプレイヤーから出るかなーとちょっと思ってて、それが出た場合のリミスの対応などを準備してたのですが、とくになかったので、ここは単にその旗印を知ってるリミスのセリフで集団名を告げるにとどまりました。「ツキノワ旅団」というのがその名。なお、今後、似たような旗印で「アマゾン旅団」が登場する可能性は否定できません。
 編成は、ノール・ブラッド・コーラー 1、ファング・オヴ・イーノグフ 1、ノール・ファー・ファング 2 の 4 体、4 人に対する遭遇レベル 7 ぐらい。ここは、ノール側は思うように戦えずに敗れた感じ。ノールの持つ「味方が複数隣接した敵への攻撃が追加ダメージ」という能力が、この数だとなかなか発動しなかったことと、兵士役の「重傷時のみ」のイイ感じのパワーが、「重傷になった後一度も手番を貰えずに倒された」ことでまったく発動できなかったことがマスター的には印象的でした。結局ファー・ファング 1 体は逃亡に成功しましたが、とくに恨みに思ってつけ狙ってきたりはしません、ということは言明しておきます。このナルドゥーアではこの程度のことは日常茶飯事、的なアレで……そのあたりはちゃんと情報出す機会がなかったんですが!
 なお、このキャンペーンでは、ランダムトレジャーは毎回「現場で」振ってもらっています。いつもはスラッシュ将軍のプレイヤーが振っているのですが、このときは何でだっけ? ちょっと忙しそうだったので、かわりにネイベリーのプレイヤーが振ったのですが、「2 セット」振ってもらって、出たのが「現金 1 回分と宝石ひとつ」というなかなか寂しい結果になったのが印象的でした。将軍はランダムトレジャーの目がいいんだよねー。
 ヴァイスはこの遭遇を終えた時点でレベル 4 に。

■白虎団のキャンプ
 ノールを撃退した一行は、リミスの案内で近隣に宿営していた白虎団なる傭兵団のキャンプに立ち寄り、リミスはここで別れることに。
 そこまででもいくつか怪しい挙動のあったリミスですので、気にしたスラッシュが看破だか知覚だかを振ってその動向を観察する、といった宣言を。とはいえ、べつにここで豹変して襲ってくるとかでもないわけで、とくに何ごともなく。目がよかったので、「その後、キャンプからは誰も出て行っていないらしいのに、キャンプ内で彼女を見かけることも、見かけたという話を聞くこともなかった」というようなことを云っておいて終了という感じに。
 まぁ、マスターのクセを喋って、対応してみればー、などと云うのもアレな話ではあるので、そういう意図ではない、と前置きしつつ書いておくと、たぶんとくにわたしの場合、それこそ「すぐに豹変して襲ってくる」でもない限り、怪しいヤツをただ観察しててもあまり成果はないかなぁと思います。というか、ここまでは誰がマスターでもだいたいそうなんじゃないかな? ただ「なんか怪しい」ってだけの相手をえんえんと注意して観察し続けるってことはそもそも難しいだろうってのもありますし。この先はわたしのクセですが、そういう相手でも、直撃で話を聞こうとした場合には、ある程度のほのめかしをしたり、口を滑らせたりするということはありがちだったりします。わたしのクセ、趣味、嗜好はもちろん反映されているところではあるのですが、同時に、TRPG という会話ゲーの特性もあってのことです。NPC が怪しい行動をしているのを、観察している PC のプレイヤーに言葉で説明するのは、その怪しさを発言じたいの怪しさで表現するのより、やっぱり、ちょっと難しいことだと思うんだよねー。まぁ、そこは磨いていきたいところではあるのではありますが。さらにちょいと蛇足的に云うと、わたしの場合、「5 人で囲んで問い詰められても決して喋らないことでも、1 対 1 なり、2 人程度で対して親しげに話せる場を作れば喋ることもある」といった NPC の対応を準備してあることがけっこうあります。これは PC の分散行動を助長し、捜査時間の長引きを招く要因であるなぁ、という自覚はあるのではありますが、でも、実際の心理を考えればありうる設定であるとも思うんですがどうでしょうか。
 ……ともあれ、リミスは別れ、一行にはこの先についての行動方針を考えつつ情報収集をしてもらいます。結果、このナルドゥーアのランドマークのひとつである「竜王砦」がここからそう遠くない場所にあることが判明し、「竜王砦を見てみたい!」といったメジャークエストが発生。竜王砦に向かうルートは 3 通り、ということも判明し、一行は付帯情報からルートを考慮することに。
 ここは、とくに「飛ばすことはせず、ただし駆け足で」英雄級時代を駆け抜けさせようというキャンペーン方針が影響した結果でもあるのですが、「どうしてもシナリオ作ってて一本道感が過ぎるなぁ……」という感情から、同じ場所に到達するにしても複数のルートを選択可能にしてみたら、マスターの自己満足レベルではあるにせよ、一本道感を緩和できるのではないか、といったアレで用意した分岐です。が……分岐するよー、というシナリオを固めた後、その分岐先それぞれで出現するモンスターのデータの和訳を済ませる前、というタイミングで PC がいよいよファンシィな事態に陥ったのは想定外でした。おかげで、メイン PC に比べれば打ち込みづらいサブ PC でデータの和訳を打つ羽目になったよ! ……いや、これはマシン性能がどうこうという話ではありませんで、うちのデスクの配置の問題(サブ PC だとちょっと無理な姿勢で打たなければならなくなる)なのではありますが!
 3 択は以下のとおり。ひとつは最短路で最平坦路。ただし、それだけに交通が多く、危険で血の気の多い傭兵団に出くわすリスクも高い。残りのふたつは山岳路と谷沿いの路。これらは傭兵団との遭遇リスクは小さいが、特有の危険要因がある。(以下はそれぞれ別途スキル振らせたい深入り情報)山岳路では、地面の下から襲ってくる巨大な鮫との遭遇例が多く聞かれる。谷沿いの路は比較的安全だが、木々が瑞々しく茂っている領域をいくつか通過する必要があり、そうした場所で消息を絶つ通行人の例が少なからず聞かれる。
 ……ま、この情報なら、モンスターデータ読んでる人間ならひとつは丸わかりですな。ランドシャーク! ということで、「山で鮫? よし、フカヒレハントだ!」という将軍のステキ決断により、山ルートが選択されました。なお、ほかのルートは以下の通り。平坦路はリザードフォーク・グリーンスケール・ボグ・ミスティック 1、ヒューマン・サグ(雑魚)7、エディン・サグ 2。谷沿いはドライアード・リクルス 2。ドライアード・ハンター 2、ドライアード・ウィッチ 1。山も含め、いずれも 4 人に対して遭遇レベル 8 程度。

■第 3 戦闘遭遇:シャークスシャークス! ランドシャークス!
 で、山道は 4 日の道程で、1 日目は 1/4、2 日目は 2/4、3 日目は 3/4、4 日目は 4/4 で、途中 1 回、ブレイの一団(ブレイ 1、ヤング・ブレイ 2)が襲ってくる、という設定でした。ここで、1~3 日のランダムダイスで、出現しない目を将軍のプレイヤーが出し続けたことが、最終戦の苦戦の遠因になったのかもしれません。
 ブレイとの戦闘は、結果的には決して危ういものではなかった、と、マスター視点からは感じるのですが、最初のヤング・ブレイの地下からの飛び出し攻撃が強烈なダメージを叩き出したことでプレイヤー側に動揺が走り、リソースをガンガン投入してくる展開を生んだかなぁ、と思っております。ヤング・ブレイのその大ダメージ攻撃は、無限回とはいえ発動条件が厳しめで、実はそうそう出せるものではなかった(とくに、動けない状態や減速に弱く、アクション数からして転倒を食らうだけでもなかなか出せなくなるため、このパーティーに対して相性が悪い)のですが、危機感を与えることにはなったのかなぁ、と。
 ブレイとの戦闘を終えた一行は、その日のうちに、竜王砦を遠景でとはいえ、目にすることになったのでした。この時点でヴァイスはレベル 5。
 竜王砦の近くまでやってきた、と感じた一行はしかし、そのあたりで不穏な気配に気づく。物音や臭い、空に立ち上りはじめる煙などが、近くで戦闘が行われていることを示す。
 ちょうど少し小高くなったところに上がって眺めると、そこから少し低くなったところの向こうに大きな、しかしあちこちが崩れたり無秩序に増築したりされた感じの砦が見える。その手前のちょっと広い平野状になった場所で、おそらくはふたつの、と思われる軍勢が戦っている。いずれも人間サイズ人間型ではない者を少なからず含んでおり、どちらが優勢ともつかないが、これは英雄の出る幕ではない、伝説の域であるということに判定の必要もなく一行は気づく。目につくのは、(もしかしたら見覚えがある PC もいるかも知れない)半月旅団の旗が翩翻と翻っているのと、何頭もの、これまでに PC たちが倒したことがないくらいのサイズのドラゴンの姿があることである

 さらに観察を続ければ、もうちょっと追加情報を出そうかなぁと思ってたのですが、その前に、自分たちの出る幕ではないと気づいた将軍が、舌打ちして足元の石を蹴っ飛ばす、という宣言をしてくれたので、じゃあ乗ってしまえ! ということで、その石が転がってった先に……ということで以下に進行させてしまうことにしました。
 しかしながら、よく見ると、近くに、ちょうどその戦場を迂回しながら砦に近づけそうな、岩の間をすりぬけて行ける道があることに気づく。
 以下は若干強制スクロール的に。
 一行は、とりあえずその抜け道を歩きはじめる。
 進んでゆくと、奇妙に特徴的な地形の場所に到達する。

 この「特徴的な地形」については、当初は、砲撃役ドラゴンに適した地形をフルスクラッチして行くつもりでおりました。が、実際に地形を描く前に PC がファンシィに至り、サブ PC で描く根性はねぇぞ……ということで、現場で持ち寄られるであろうポスターマップやフリップマットで使えそうなのを即決して使おう、と決めて決行した部分。――この地形もまた、苦戦の一因になったことは事実かと思います。
 そして、そこにたどりついたところで、頭上を大きな影が覆う。
 影は、特徴的な地形の指示された場所に舞い降り、一行を睥睨する。王冠をかぶったブルードラゴン。王冠は一見して黄金製に見えるが、黄金の柔らかさはない。鮮やか過ぎるほどに鮮やかな青色の大きなサファイアが嵌まっている。
「……ふむ、これは奇妙な……何故だ? 何故、お前たちごとき小物に、私は輝きを感じたのだ? あれは間違いだったか……? いや、間違いではない。確かにお前たちは持っている。さぁ、盗んだものをブザッティさまに返してもらおうか!」

 ……ということで、クラウンふたつめ出現! 次はヤング・ブルー・ドラゴンだぜ!

■第 4 戦闘遭遇:ブルー・ドラゴン
 ドラゴンは、起伏に富んだマップの、一番高くなった場所に陣取り、演出的には「その戦場で死んだ者たちの一部の骨を立ち上がらせて」取り巻きとして布陣させ、戦闘開始。一行とドラゴンの間には、足元に大きな亀裂のある場所があり、ここについては、最初の地形説明で複数回、「20 フィート程度の深さ」ということは云っておいた、つもりであります。
 編成は、ヤング・ブルー・ドラゴン(レベル 6 単独砲撃役)と、取り巻きとしてスケルタル・レジオナリィ(レベル 7 雑魚兵士役)が 5 体。トータルで、6 レベル 4 人に対して遭遇レベル 9 程度の経験値予算です。5 レベルになったヴァイスを人数に入れて 5 人パーティーとするならば、7 強ってところでしょうか。
 ドラゴンのデータを和訳してる段階でしみじみ思ったのが、「うわ、ドラゴンの AC 低すぎ……!(例の女性の写真を思い浮かべつつ)」ってのと、「相変わらず「動けない」と「減速」に対策ないなぁドラゴン」ということでした。しかし、ドラゴンに対する知識判定が、パワーまで判別する値にならなかったことで、このあたりが判明しなかったことも苦戦の原因かと思います。AC はまぁわからないにしても、+10 行動の特徴とか、重傷時の特殊能力とかがわかってたらかなり違ったのかもなぁ? と。
 雑魚スケルトン隊はジャヴェリンを投げまくって PC を次々とマーク。また、ここでの攻撃ロールの目も悪くなかったので、それなりにダメージも入りました。さらに、ドラゴンから無限回で遠隔爆発 2 のミス半減という攻撃も飛んでくることで、地形を乗り越えて接近しつつ、範囲攻撃をまとめて食らわない、という配置を考えなければならなかったのもツラそうだったあたりでしょうか。遠隔攻撃部隊が中心になって雑魚を排除しつつ、近接部隊が段差を苦労して乗り越えながら近付いたところでファーストブレス。これはまぁ想定の範囲内かと思いますが、ここで次ラウンドで即ブレスがリチャージしたことも大きかったかなぁ。
 一番怖いのは上述の通り、ボウモアから飛んでくる「動けない」や「減速」だったのですが、ボウモアの火力をスケルトン隊が数ラウンドにわたって引き受けられたことで、ドラゴンが移動の自由を得、高台まで追って来られたところで、ボウモアがいる側まで飛んで攻撃、さらに、中間的な位置にいたネイベリーがそこへ突撃させるためにスラッシュをパワーで 2 マスシフトさせ、戦術的優位を得るために送り込んだ相棒の狼に殴らせた攻撃がヒット――したことで、ドラゴンが即応・対応を発動してそこから逃げ出してしまったことも、貴重なリソースの浪費を得た場面だったかと思います。この即応・対応パワーが判明してたらここでの戦術も違っただろうしねぇ。
 その後、高台に戻ったところでスケルトンは壊滅、ボウモアの移動抑止攻撃がドラゴンに刺さりはじめて飛び回れなくなるのですが、高台を降りたドラゴンを追うべく前衛が転進した後だったため、動けなくなったドラゴンへの前衛の殺到が遅れ、この間にまたドラゴンは無限回で少しずつながらダメージを奪っていきます。また、ここまでドラゴンに軽い攻撃を振ってみるということができていなかったため、ドラゴンの AC が読めず、ボウモアがアクションポイントとヒロイック・エフォートを大盤振る舞いすることになったのも、これはあくまでマスター視点でですが、効いたと感じます。
 そうはいってもいったん前衛の刃が届くとものすごい勢いでダメージを持っていかれるのは相変わらずで、あっというまに重傷に追い込まれ、毎ラウンド転ばされるといういつも通りの展開に。
 が、ここで、ブルー・ドラゴンの重傷時特性が「知られていなかった」ことが炸裂。ブラックの重傷時反撃ほどの破壊力ではないにせよ、範囲の広い反撃的ダメージも入って、張り付いたネイベリー、フレディ、スラッシュが順に倒れ、立ち直り、倒れる、という流れになってしまいました。先のブレイ戦で一日毎を消費してしまっていたネイベリーが、あとひと押しの火力を欠いた面もあったかと思います。
 ドラゴンとしても減速がついているので離れようがなく、その場で重傷時特性を発生させている状態に。まぁ、離れてしまったら PC 側に「勝利」はなくなってたと思うのですが、離れないことで、「倒れた味方を回収して逃げ出す」こともできなくなっていた、という面も。
 マスターとしても、どうやらこれは PC 側勝利はないぞ、とある時点で思ったのですが、だからといって全滅的な事態を招きたいわけではないので、死亡セーブを振ってる PC をオーラで削り続ける状態になるのはハラハラドキドキでありました。
 となると、ドラゴンの目当ては前回 PC たちがグリーンドラゴンから手に入れたクラウンである、というところは宣言済みであるし、それをもって、全滅まではさせずにドラゴンに撤退させる方法はねぇものか、その落としどころ探る、という点で、このあたりのタイミングではプレイヤー陣とマスターの気持ちは一致してたんじゃないかと思います。
 で、クラウンはどこにあるんだ? というのも、実は、「あとあと必要になることは、そのセッションの途中で、関係ない話題で確認しておく」といういつものわたしのやり方で、確認済みでした。前回かぶったフレディの頭に今もまだかぶさっているのです。
 ということで、その時点で昏倒していたフレディの頭からクラウンをネイベリーが奪い取って、ボウモアとヴァイスがいる方角へと投げます。まぁ、そんなに投げやすいものでもないだろうということで、5 マス程度と即興で決めた距離を飛んだクラウンは、亀裂のすぐそばに落下。その直後、ネイベリーとスラッシュが昏倒、ボウモアとヴァイスは亀裂を挟んで遠隔攻撃をちまちまという立ち位置、フレディは昏倒からは回復したものの伏せ状態でポーションを飲みつつ耐える、という状態になったところで、ボウモアが交渉を敢行。前半部は「そちらの望みはクラウンで、こちらはクラウンにはべつにこだわりはない。このまま我々を見逃してくれるのなら持って行ってくれて構わない」という内容。うん、そこまでは上々です。んがまぁ、ここは、こっちは優位に立ってるんだし、ドラゴンだぜ? よくも悪くも傲慢さは種族特性なのです! ということで、降参ってことかい? というようなことは問いたくなるじゃないですか。それに対してボウモアは交渉の後半部を。「しかし、そうでなければ、こちらとしてもそんなことはしたくないのだが、そのクラウンを谷底に落下させてしまうしかない……」いやいやいや、その谷底ってせいぜい深さ 20 フィートなんですが? というのは再指摘したのですが、交渉内容は変わらず。しょうがないのでドラゴンは吼えることに。「つべこべつべこべと!  何故素直に「ごめんなさい」と云えんのだ!?」 ……って無限回の電撃で一撃したらなんとボウモアがその一撃で昏倒、っていうのはドラゴン的にも「あ、あれ?」という場面でありました。
 ボウモアによるロックもこれで終わることになり、ドラゴンは投げられたクラウンに近寄り、これをつかみます。
 で、まぁ、やっぱりここはドラゴンの傲慢属性がありますので、「勝って」帰るのだ、ということははっきりさせとくかねー、という感じで、ポーションを飲むという行動で昏倒状態ではないことがわかっているフレディに問うてみます。「で、これは持っていっていいのだな、一時的な持ち主よ」云われたフレディのプレイヤーがこれにまた頭抱えて煩悶。「ううう……聞かれちゃったらこう云うしかないよなぁ……「俺はまだ立っているぞ!」と!」
 いやもう! こっちも煩悶ですよ! その意気やよし! とも思うのですが、ここで「フレディと」決着をつけて飛び去るにはオーラが邪魔なのです。ドラゴンは気にしないでしょうが、マスターとしては、死亡セーブ振り中のネイベリーとスラッシュまで殺して行く必要はないってか、ぶっちゃけそれは避けたいのです。
 てことで、苦肉という感じで即決した結論がこれでした。
「ふはははは! 面白いヤツだ! とか云いながらドラゴンは君に向かってばっさばっさと両手広げて飛んでくる。抵抗する?」
「……え、それって掴もうってこと? ……面白い、乗った!」
「よし、じゃあ、ドラゴンは飛びながらフレディをひっつかんで、そのままばっさばっさと飛び去って行った!」
 このときの空気は、なんというか、我ながら、最近マスターやってきた中でもちょっとほかに例のない妙な熱量になってたと思います。
 いやぁ、真剣勝負とダイス目が織り成した展開の果てになんか予定もしてなかったすごいストーリーができちまったぞ!?
 てことで、次回は是非、フレディのプレイヤーである OTTO 先生にマスターをお願いします!
 ん? 「それでフレディとブルードラゴンのお話にしちゃったらザナドゥじゃなくてロマンシアになっちまうぞ」って? 問題ない! このキャンペーンは「ドラスレもの」ではありますが、べつに「ザナドゥもの」ってわけじゃないので! インスピレーションのもとになるネタが、ザナドゥに多いのでなんとなくザナドゥ風味が強くなってるだけですから!
2012/04/29 (Sun)
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