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   深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]110819 ~影武者徳川家康 下巻~
▼隆慶一郎「影武者徳川家康」下巻読了。
 満喫仕った。
 とりあえずしかし、これで「隆ワールドだからといって設定が同じとは限らない」つーか「基本的に全然関係ねぇ」ということが判明したのは……ちょっと、うーん、という感じではございました。うーん。
 いや、全然違うテーマならいいんだけどさ。吉原御免状シリーズもこれも、徳川家康が別人二三号だった、というけっこう重大なテーマが一致してるわけで、しかも悪役も秀忠―柳生ラインで一致してて、時代もそこそこ近いし……となると、ちょっと混乱するというか、仕込んだ設定を広げて行くとかいう発想はなかったんだなぁというか……なんかそんな気分になったり。
 天海光秀が登場しないという点についてはまぁ、大喜びではございましたが!
 以下ネタバレ水面下。
 ここからネタバレ水面下。
・キルヒアイスがやられて斜陽かと思ったら、あっさり帰ってきたでござる。
・柳生は相変わらず底なし。
・というか、何度やられてもそのたびに何故か汚名挽回(いや実際そうなもんで……)の機会が巡ってくる宗矩ェ。
・淀が諸悪の根源すぎていろいろと……。
・さすがにもう詰みかと思って、さすがに実際に詰みだったけど、そこからも長かったでござる。
 んまぁ、愉快痛快ではありましたが……ここまで悪役に魅力というか見るべきところがないと、なんか……ツラいよね……。「この」家康亡き後の、まぁド側近の人々はもう充分ハッピーエンドとしちゃっていいとして別としても、ほかの人々はもう大変だろうな的な気分になるわけですよ、そのさらにあとの時代を生きる同国人としては。秀忠とかさぁ、出発点についてはまぁ、「気持ちはわかる」程度の共感はできなくはないんですよ。でもその後、こじれにこじれていく必要まではなかっただろうに……というか……。いや、史実と大差ない場所に帰着させることを前提に、対立の片側を全力で輝かせれば、もう一方は悪役としてより悪役になってゆかなければシリーズが維持できない、ってことだとは思うんですけど……にしてもなぁ……。
 で、ちょいとネット眺めててびっくり。これもマンガになってたのかい。慶次だけだと思ってた……。てか、慶次はそっちの件がある(ちゃんとは読んでないんですが、飛び飛びの印象ぐらいはあります)ので読むの最後にしようと思ってるんですが、これもだったとはなぁ。ま、オレ内に印象があったわけじゃないので問題なかったっちゃなかったわけですが。
 てな感じで!
 うーん……比較するなら、やっぱり吉原御免状シリーズのほうが好きかな、とは思います。史実に着地させなきゃならない縛りの比率が少ない分、でしょう。
 んが、あくまで比べればの話であって、これも読み始めたら止まらず、読み終わっては大満足でしたし、今後とも隆小説は追い続ける方向性で!
 ……うーん、次はどれにしよう……。花と火の帝がねー、予定だったんですが、設定が維持されてないってのがなぁ……。幻斎視点ではこうで、二郎三郎視点ではこうだったあれこれが、後水尾天皇視点ではどうだったのか……的に描かれてて欲しかったんですが、それは期待できなそうなんがなー。いや、違ってもちゃんと面白いことは信じてますが、今この勢いで読んでしまうと、いろいろ印象が混線しそうなので……。
 ま、本屋行って、あったのを買ってくる、になるんでしょうけど、結局は!
2011/08/19 (Fri)
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