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   深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]110805 ~影武者徳川家康 上巻~
▼そして。
 隆慶一郎、おそらく最大の大作? という前印象の「影武者徳川家康」上巻読了。
 とりあえずはあれですよ。吉原御免状シリーズの、サイドストーリー、と云うにはたぶん重さが逆で、あれをサイドストーリーにするような正伝、と期待して手に取ったわけでございます。
 んで読み始め。
 読み進め。
 ……ふむ? どうもそうでもないような気がしてくるんですが……。というか、細部といえるほど細部でもないところがけっこう違ってるような……。
 うーん……どうも、最初の動機が不純だな、毎度。何かの副読本みたいなものを求めて手にすると、だいたいこの作者はそこをは裏切るような気が……。といって、ではそれがつまらんかというと。
 まぁとんでもねぇ。
 素晴らしく面白いのでありますが。
 てかこれもねー。まぁ、あんまし史観云々とかを思って読んでるとおいおいおいおいちょっと待てー、と思う部分は多々あるのですが、とりあえずデカいストーリーとしてむちゃくちゃ面白いです。
 参った。
 もっと早くに出会いたかったような、こんなに(こんなふうに)面白いものをもっと早くに、というかもっと純真だった(←?)頃にで読んででもいたらブン流されてアレなことになってたかもしれんし今ぐらいでよかったような……まぁ、そんなようなすげぇ威力の逸品でございました。
 いや、ございます。まだあとこの熱量と質量で 2 冊ある! た、たまらん。
 以下、ちょろっとネタバレ水面下。
・「ローエングラム公は独身だ」とヤンは云いましたが、まぁ、跡継ぎがいりゃいいってモンでもねぇわなぁそりゃ、というか、まぁ、なんだ。秀忠の扱いひでぇなぁ。
・まさか六郎があんだけ重要な役回りになろうとは。てゆか、吉原御免状のほうじゃ死んでた役じゃん! ということで、あれ? と思ったのは主にこのあたりから。
・『上ナシ』についてはまぁ、やっぱり現代人であるオレ的には一番ピンとこないところであります。現代人だから、というわけではなく、オレには、であり、その理由にはオレが現代人であることも含まれるであろう、ってことね。つまり――「ナシ」であってほしい「上」というのは、何よりもまず「宗教」だろう、と思っちゃうんだよにゃー。たかだか人間の身の上司を否定するために、より忌避すべき「上」たる「宗教」なんぞに屈しちゃ意味ナシじゃん、とか思ってしまうわけですが、まぁ、こんなことを思えるのは現代という時代に生きていればこそではあろう、というのは理解しよう……とかそんな感じで。ま、主役は宗教にはまってるわけではないので、ここの納得いかない感というか気持ち悪さはさほど後を引かなかったし、重いものでもなかったのですが。
・柳生ェ……。
 ……とりあえず上巻はこんなあたりで!
2011/08/05 (Fri)
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