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   深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]110623 ~日本の歴史をよみなおす(全)~
▼というわけで、予備知識なしで買ってきた、ちくま学芸文庫、網野善彦「日本の歴史をよみなおす(全)」読了。
 まぁ、興味の焦点にクリーンヒット、ではないだろう、ってことは予想してました(し、実際そんな感じではありました)が、たまたま平積みで、店員オススメポップもついてたので手にとってパラパラめくってみたら……なにやら江戸時代の日本人口における農民の比率みたいなグラフと、それに対する疑義なんかが提示されてるページが見えて、これはオレ脳内にあった「支配者と被支配者の日本史」に対する先入観にとりあえずジャブ入れてくれそうじゃね? と購入したもの。
 ……この読了記は、今回いろいろと読み漁った後で書いてるわけですが、今回の渉猟エリアの入り口としてこれはなかなか的確な一冊だったんじゃないかなぁと思っております。非定住民そのものについて詳しいかっつーとそれはまぁそうでもない(けど、結局ほかの本もそこまで深入りしてるのはありませんでした。てかまぁ、「資料があまり残らないような人々の歴史が知りたい」ってな感じに資料がないことが前提になる以上、難しいよねぇ、と思えてきてはいるのですが)んですが、後に被差別民になってゆく集団が必ずしもそうではなかった頃については、おおお、ってな記述がけっこうあって、これはこれで好感触でしたし。
 天皇制についての言及もなかなかなるほどってな流れなんですが、なんか唐突に「え、どうしてここまでのこの流れからそんな方角に視線が向くんだ?」ってな感じで「克服する」みたいな話が出るのが謎っちゃ謎。いや、そりゃべつに消えてもいい程度のものだよという筋は重々わかりますが、べつにその程度のモンだって、長く残ってるモン、わざわざ消さずに、単に続いちゃってる長さに価値を見出して残しといたってべつにいいんじゃね? とオレなんかは思っちゃうんだけどねー。
 立ち読みというか立ちパラパラで「おお」と思った点であった、「百姓=稲作農民、の理解でいいのか?」の論点は、ひっつかんだときの感触に違わず刺激的で実に興味深いものでありました。いや正直、長いこと日本史ちゃんとやってないような身からすっと、「んなわけねーだろ」とするようなこの本みたいな史観のほうがずっとずっと納得しやすいのですが、実際んところ、オレが中学を出てより後の日本史の常識ってどんなふうになってんのかなーと思うと……どうなってるんでしょうか? と思い、後で読むべく「もういちど読む 山川日本史」を買ったりもしたわけですが、まぁそれはまた後日ということで。
2011/06/23 (Thu)
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