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   深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]110529 ~心臓狩り~
▼梅原克文「心臓狩り」読了。
 よろしい、次作を楽しみにしております。
 以下ネタバレのため水面下に。
 ここからネタバレ水面下。
 ……けっこうマジでネタバレですよ今回は、と前置きしつつ。
 なんとも不思議なテイストの話でございました。
 つーか話がデカいんだか小さいんだかわからんというか。
 キーとなってる特殊能力はまぁ、少なくとも個人のスケールにおいてはスゲェ能力であるなぁってのは間違いないんですが、それを扱ってる登場人物どもの視野というか思考スケールというか、野望のなさというか、そのあたりがなんとも不釣合いという感じで、しかしこれらの能力をもしこいつらが本格的にスケールでかく扱ってたなんて話が実はあったんですよなんて話にするとしたら……話にならんというか、とっくにこいつら絶滅してた(出たらあっさり打たれて終わる杭というような意味で)んじゃねぇのというか、そんな感じでもあるわけで、その意味ではリアリティというか現実感のようなものがすげぇある、というあたりが不思議な味わいで。
 なるほど、その能力を「そういう理由で」けっこうな歳になってから持ってしまったヤツが主役にでもならんことには動きもしないような停滞の中にいたんであるなぁというか、そのきっかけになった最初の動きをした人物が実にスケールが小さい動機で動いてるのがなんとも面白いです。これまた現実的といえば現実的って感じで。
 つーかお前ら何がしたいんだってか、べつに何もしたくないってのはしみじみわかるんだけどねぇ……うーん……。
 ……というのは現時点での感想ですので、この先どう変わってくのかも実に楽しみでございます。
 しかしまぁなんだな、人体の、まだ機能がよくわかってない器官というか、とくに今作のように、明らかに何も機能がなさそうな器官とかをネタにしてけば、そういうものの数だけこんくらいの異能っぽい話のネタにはできそうなんであるなぁ……とかそういうようなことをなんとなく思ったりも。
 ……うん、まとまりのない感想ですな、我ながら。毎度のことっちゃ毎度のことですが、毎度にも増して。
 なんつーか、こう、そういうスゲェ特殊能力を手に入れた! でもいろんな人が手に入れてる! となるどジョジョっぽく異能は当たり前の存在じゃないけど増えてはいていろいろ話が広がってく、って方面で「ありそう」だし、今作のように、もともと特定の少数の連中しか持ってないスゲェめの特殊能力が云々って話なら、その能力が世界の命運だったりするようなデカい何かに直結する話になれば「ありそう」なんですが、どっちでもなくて、なんか……なんつーか……こいつら単に普通なんだよにゃー、ヘンな能力がある以外は。
 そこがかえってヘン、という感じ。
 面白いです。
2011/05/29 (Sun)
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