深度 、急速潜行~
[Life as a Half Drow]首ナイフ問題
▼なんか、たいして面白い問題でもねぇよなぁ? と思ってスルーしてたんですが、なんかやたら各地で盛り上がってるみたいなんで保守ついでに紹介しとくー。
 VNI の方のトコからいろいろリンクが貼られてますので、興味ある方はチェキで。
 一応テンプレ貼ります。

1) GM「敵は人質の首をダガーで切り裂いたよ」
2) PL「人質のHPは○で、ダガーのダメージは×だからまだまだ余裕で生きてるでしょ」
3) GM「首にくらったから死ぬよ」
4) PL「じゃあ、敵の首を狙います。首なら一撃で殺せますよね?」


 アホか、と普通は思うんじゃないでしょうか。
 プレイヤーがダガーのダメージ量を知ってるのはいいとして、なんで人質の HP や敵の STR 修正まで知ってるんだ?
 まぁ、皆様が語ってらっしゃるようなコトは外してちょっと思ったコトを語ってみます。
 人質が一般人、敵はある程度の経験を積んだ悪党であると考えた場合に、人質としては、悪党と戦えばまず勝てず極めて高い確率で殺される、という判断をすることになった、としよう。で、それを回避するためには、「私は抵抗しませんよ、そのかわり連中(PC)が余計なコトあるいはヘタなコトをしなければ私を殺すのはヤメにしてください」「オーケーそうしよう」「んじゃ今から私は無防備状態になります」という(無言の)契約を悪党と結ぶのが正解だと判断した結果として首ナイフ状況が生じるのだとわたしは思います。さもなきゃ人質は意識を失ってるか呪文で動きを封じられているか何かソレ系の無防備状態なわけでしょう。いずれの場合でも、敵が人質を一撃で殺すことは無防備状態の対象にトドメを刺す行為であり、戦闘のルールを適用するべき場面じゃないよね? まぁ PC に対しては準戦闘状態であるから、一応攻撃ロールは振って絶対失敗の目が出たら殺せないことにしよう、ぐらいは云うかもしれませんが。人質が最終的には上述の契約に同意してない場合は、犯人が「殺す」と決めた瞬間に真意看破系のロールを振って成功し、かつ反射神経系のロールに成功した場合は、犯人の一刺しの瞬間から組みつき戦闘のルールを適用するという裁定も有り得ますが、それはマスターの事情であってプレイヤーがそれを計算に入れるためには、人質との電脳通信なりテレパシックボンドなりが確立してるか、一方的に人質の思考は読める状態にしてあるか、まぁそんなような手がすでに打たれてなければならないわけで、そうした手が打たれてるならすでに状況は首ナイフの命題からは外れます。もっとも、プレイヤーが人質の HP を知ってる段階で命題がヘンなのは最初に書いた通りですが。(プレイヤーが情報収集系の呪文なりなんなりを使って人質の HP とナイフのダメージと敵の STR 修正と、その他関与する要素全てを事前に知るに至ってたとしたら、状況が全然違ってしまうわけですが、それだけの能力をもつ PC ならそもそも首ナイフなんぞ問題にならなそうな気がする)
 人質の HP をプレイヤーが知ってる可能性があるとしたら、それは人質が PC のひとりである場合ですが、この場合は、人質に取られる段階で必要となる「契約」がどのように行われたかによっても判断を変える必要はあるでしょう。無判定で「わたしのキャラクターはその契約に乗ります」という宣言をもってなされてるならば、敵が殺意を固めた瞬間には上述したような「真意看破系の判定と反射神経の判定」が必要でしょう。他の PC と連携しようとするならば「符牒」を送ってタイミングを合わせる判定が必要でしょう。いざとなったら自分の手でふりほどいて逃げ出すという計算で開始してるなら、敵の手に落ち「契約」の段階ではったりと真意看破の対抗ロールに勝ってなければならないでしょうし、途中から抵抗の意志を持つということであれば、そこで敵が真意看破系のロールを振るチャンスがあるでしょう。
 PC 側が敵の首を狙えば一撃で倒せるかどうかについては、部位 HP のルールがあるゲームならば、問うまでもないでしょう。というか、この場合は敵が人質を一撃で殺すことからして何の問題もないんですが。
 部位別 HP みたいなルールがない場合にも対応は簡単です。「人質が悪党に対してそうであったぐらいに無防備な状態に悪党を追い込むことができればもちろん可能。そうでなければ与えたダメージの数値に命中部位という要素も反映してると思っとけ」と云えば済むことです。

 ……なんか予定に反して長くなってしまった。
 いや、云いたかったのは、「一般人がクリティカルヒット的に命中したダガーの一刺しで死なないような人の死ににくいバランスで作られたルール使うなよ」とか、そんなような洋ゲー信奉者の偏見に満ちた言葉だったような気もするんですが。
 自分がマスターやることを考えるなら、ファンタジー RGP である DnD ではこんな甘い状況はまず作らないでしょう。レイズデッド一発で済むっちゃ済むしな。パラディンのコード問題を絡めるなら使い道はあるかもしれませんが、その場合はたとえ敵がファンブルして人質を殺しそこなっても判断自体の是非を問うことは可能なので問題にはなりません。強いてファンタジーゲームでやるなら、もっとシステム的に確実に対象を滅ぼすことのできる手段を用意します。クトゥルフだったら? あれは「選択ルール」で部位 HP のルールを使用することが許されてる(箱時代の NOW だったかな? で導入されてる)ルールなので問題なく殺すぜ? で、「首にくらったから死ぬよ」「じゃあ、敵の首を狙います。首なら一撃で殺せますよね?」「オーケー敵は死んだ。で、敵は実はニャルだったので化身を殺されたところで正体を現す。正気度ロールよろしく」「ギャース」
 いや、クトゥルフの方は冗談デス……。

 6/9 追記
2005/06/07 (Tue)
050606 * Top * 050607
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