深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]100220 ~世界標準~
▼さて、ちょっと海外に行ってました。
 今回は仕事ではなく、発展途上国ではなく。先進国の観光地へ。
 米国の観光地です。米国という森を語るのに、木を見て語るようなモンだという気もしますが、それでも、衝撃は強烈でしたので、書いておこうかなぁという感じで。
 要点はふたつ。つながってるっちゃつながってます。いずれも、あいつらの語る世界標準をまともに聞くな、と、そういう方向性。
 そのいち、体重。
 そりゃ「スーパーサイズミー」ぐらいは観ましたし、あっちにゃものすごいデブがいて、しかもけっこういるってことは知ってました。でも、ものすごいとまでは云わないまでも、「明確に」デブである者以外の人間がよもやああも皆無に等しいとは思いませんでした! だってあの映画の主役はもともとデブではなく、映画の最後でデブになった状態でも日本人的に想像可能な次元のデブだったわけですし、ふだん米国映画で目にする米国俳優や米国のスポーツ選手なんかは全然デブばっかりではないじゃないですか。
 市井の現実は違ったぜ。
 ヨルムンガンドのブラック課長みたいなデブがゴロゴロしてる、って程度までなら想像可能ですが、ブラック課長程度のデブはむしろあっちじゃ細い方だという現実の前にはのけぞるしかありませんでした。TV とか映画とかに出るような人じゃなくても非デブが存在し得そうな集団として「軍人さん」を想像してましたが、連中も目撃した範囲では例外なくデブでした。
 とにかく白人と黒人は程度の差はあれ全員デブで、大半は想像を超えるデブ。黄人(っつーか外見的に明らかに白人であるわけでも明らかに黒人であるわけでもない人々)はデブの程度こそ想像可能な範囲に収まっておりましたが、デブであるという点についてはまぁ例外なし。日本人的な会話だとしたら「いやー最近太っちゃってさぁ」と云われて「いやまだ全然太ってないだろ」ともし応じたら明らかにウソになる、という程度には明らかにデブ。あ、デブじゃないなと思った人はいずれも明らかに観光客で、声が聞こえた例ではみんな日本語か中国を喋ってました。韓国語は……いたかな? ちょっと思い出せません。
 数日の滞在中で目撃した白人か黒人の、成人の非デブは「ただひとり」でした。白人女性で、後姿しか見てません。米国の人か欧州などからの旅行者かは不明。日本じゃ「後姿はキレイだったけど前から見たらアレでさぁ」なんて話はよく聞きますが、あっちじゃそういう心配はないね! 後ろから見てデブでなければ、前から見てもまず確実に、「その日見た最も美しい人物」であると思われます。あ、デブ専な方の評価は知りませんけど。*
 ……さて、今「成人の」と但し書きをつけましたが、「子供なら」デブではない米国人(だと思う。親の様子からして)は珍しくはありませんでした。これが第 2 のポイント。
 外見による年齢判断、というか外見から受ける年齢の印象。
 なるほどね。あの中にいたら、日本人だろうと中国人だろうと、よほど髪が白いとか、よほどヨボヨボしてるとかじゃなければ、あるいは、日本人としては例外的なほどのデブでなければ、「全員子供に見える」だろうね。だって、日本人成人も中国人成人も、まず例外なく、あっちの相当細い方に入る人より、ほぼ確実に細いもん。
 あいつらからしたら、デブじゃないってだけで子供に見えるでしょうともよ!
 東洋人は白人(や、たぶん黒人も)から見るとみんな実年齢より若く見える、なんて話はよく聞きますが、米国(のあの観光地)においては、その理由は明らかです。
 細いから。
 まず例外なく、成人としてはありえないくらい細いから。
 何なんだ、あれは。
 繰り返しますが、特殊な土地ではあったんだと思います。思いますけど!
 いくらなんでもデブしかいなすぎだろ、米国人成人。
 今回の旅では、やはり、実際に行く、ということはスクリーンや、ブラウン管や、液晶画面でいくら見ても実感できない何かを実感できることなのだなぁ、ということを、しみじみと実感しました。
 スクリーンや、ブラウン管や、液晶画面でいくら見ても、わかるのは、せいぜい「米国にはすげぇデブがいて、それもいっぱいいる」ということまでです。行かなければ、「米国にはすげぇデブ「しかいない」」ということはきっと、わからないでしょう。
 ふだん我々がスクリーンやブラウン管や液晶画面で見ている米国人――俳優や政治家や一番上のほうの軍人やスポーツ選手といった人々――は、あの土地に数日滞在していると、ファンタジーに思えてきます。なんつーか、アニメの美形キャラみたいに非現実的ですよ。非現実的に美しいものを見ているという意味で、アニメに熱中する日本人と、実写に熱中する米国人は、同じぐらいファンタジーを見ているんじゃないでしょうかね。逆の云い方をすれば、アニメに熱中する日本人は、実写に熱中する米国人と同じくらい、現実を直視してるんじゃないでしょうか。
 はぁ……。
 観光地に行ったわけですから、観光もいろいろしましたが、一番印象的だったのは観光地の景観とかではありませんでした。
 「なるほど、ルビニア公女**はファンタジーじゃなかったんだ」
 もうね。
 ……いや、あれは……あそこまで行くと、なんつーか「天晴れ、見事なり」と申し上げるしかないかなという感じ。
 ――今回のエントリには差別的な表現が多々あったような気がしますが、衝撃のあまりであることを酌量してくだされば幸いです。1 本の木を見ただけで全力で森を語ってるコトについてもごめんなさいです。

* なお、タイにも仕事でけっこう行くんですが、あそこもスゲェ国です。「後ろから見ても前から見てもどっから見ても素晴らしく美しい女性が、喋るの聞いたら声は男だった」なんてコトが極めて日常的に発生します。
** グインサーガに登場する肉塊状人物。描写の抜粋がこちらなどにありますので、御存知ない方は参考にどうぞ。オレが目撃した人物は、おそらく強いて分類するならば車椅子に分類されると思われる動力源つき車輪式移動装置に搭載されて自律移動してらっしゃいました。
2010/02/20 (Sat)
■ Comment
・一言
デブ
という単語が飛び回ってしまうくらい・・・・・おなかいっぱいな日記ですねぇ。

あちらさんではメタボなどという基準は必要ないね。
正規軍ばかりか。
2010/02/24(Wed) 21:47 * URL * あきまる(メタボ予備軍) #-[編集]
 いやぁ、正規軍ってのはまったく云い得て妙ですね! あちらの正規軍にしてみれば、日本のメタボさんの 99% くらいまでは完全な中肉(「中肉中背」と云うときの)に見えるんじゃないかと思えてきます。まして予備軍とおっしゃる程度なら、相対的にガリガリぐらいに見えそうな有様でした。というか、あの景色を見てしまったら「日本にデブなど存在しない!」と真顔で云えてしまいそうです。(実際にはごく稀に、正規軍クラスがいないこともないですけど)
 おなかいっぱいといえば……あちらのマクダーナルで購入した M サイズのアイスティーは、4 人かかりで一日かかって飲み切れないサイズで、あれは衝撃的でした。無糖を頼んだんですが、あれが加糖だったら、M サイズドリンクだけでもどんだけ砂糖摂ることになるのやら……。想像するだにおなかいっぱいです。
2010/02/24(Wed) 23:21 * URL * DRR #/7QgdNBM[編集]
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