深度 、急速潜行~
▼「何かを再現しようとするプレイ」は、元ネタを知らない人にはツラいものがあって云々、というような話は、TRPG BANK 様では何度か登場してるテーマであり、わたしとしても過去の所業とかを思い出して苦笑するしかなかったりした部分もあったりなかったり認めたくないものだな若さゆえの過ちというものは(←借り物セリフ)
 まぁ、でも、何が問題かというと、要するに再現を追求したがる側が、

1) 再現の正確さ、「ママイキ」さにこだわりすぎる
2) 再現を試みる前後の関係に自然さが足りない

 といった理由があるから問題が生じるんじゃないかナーと、今は思ってたりしますがどうでしょうか。
 2 からいきます。再現したいと思ってる既存作品のシチュエーションは、その既存作品自体がきちんと作られていれば、その前後関係から必然的に導き出された展開として、その「再現対象シーン」を配置していたはずです。ということは、TRPG のプレイにおいても、その「再現対象シーン」がそこで行われることが自然なように前後関係がちゃんと配置されていれば、再現志願者がそれを再現してしまったところで、その元ネタを知らない人々はそれを不自然だとは感じず、ゆえに「何かの再現がそこで為されている」という違和感を感じずに済むハズなのです。元ネタを知らない人々が不自然さや疎外感を感じるのは、再現者が前後関係からして「自然ではない」形でそのシーンを再現しようとしているから、ではないでしょうか。強引すぎれば、それが何かの再現を試みたものであろうとなかろうと、その不自然さは居合わせた人々に疎外感なり不快感なりを与えるでしょう。
 で、自然に何かの再現がなされた場合に元ネタを知らない人が自然に、しかしながら再現からは外れた形でそこに参画したとしましょう。ここで 1 の問題が発生した場合、自分は自然な形でそこに参加したハズなのに「それは我々が再現しようとしたものと違う」として退けられれば、元ネタを知らない人は疎外感を感じ、そこで何かを再現しようとしているのだと気づいてそれに対してネガティブ感情を抱くことになるでしょう。
 これら二点が回避されているにもかかわらず元ネタを知らない人が、そこで何かが再現されつつありそれを自分が知らないことにより阻害されていると感じるとすれば、それは、

3) セッション参加者の過半がその元ネタを知っており、それゆえに過剰に反応してしまった場合

 でしょう。たとえば、あるセッション中のある場面において、参加者 A がガンダムファンにはよく知られた名セリフを吐き、それ自体はその場面にふさわしい、格好のよい発言であったとしましょう。しかし、ガンダム本編でそのセリフに続いて発せられたセリフを参加者 B が吐き、それはそのセッションにおけるその場面にふさわしくないものであったとしたら。
 この場合は難しいよなぁ。
 というか、これは明確に B が TRPG のプレイとしては逸脱したことをやってるわけですが、参加者の過半がガンダムファンだったら会話自体はたぶん盛り上がるんだよなぁ。
 この種の特定バックグラウンドを持つ連中だけが妙なセリフの応酬で盛り上がる、ってのは「オタ会話のイヤな特徴」が語られるときに確実に挙げられてる事象で、それ自体なんというか痒いものではありますが、実際勢いつくと止まんなかったりするのが困りモンで。
 そういや先日のセッションでも銀英伝ネタでちょっと暴走してしまった気もしたりしなかったりウニャウニャウニャ。まぁ、単にあれはセリフ遊びであって、シーンの再現とかじゃなかったんですが。TRPG 中に雑談が混じることの是非っていうかどの程度までなら許容かという問題に、これは、なってゆくところなのでありましょうか。こっちの枝には今回は言及せずー。

 まぁ、度が過ぎた再現志向は回避したいところです。
 しかし、個人的には、みんな、あるいは一部であれ、プレイヤーが知ってる元ネタを元に構成したピンチに PC 隊を追い込み、元ネタがあることに気づいたプレイヤーが打開策を発案する、ていどのことなら認めちゃうっていうか、そもそもそんな独創的なピンチを毎回マスターが考えられるモンでもないっていうかウニャウニャウニャ。

 何らかの元ネタを再現しようというのは手段としては面白いが目的にするとリスクが大きいぞ、というふうに云って結論ってことにしときましょうか……。

 で、昨日、わたしは「種ガンは展開構成脚本設定その他モロモロがやたら不自然に感じる」とか書いたわけですが、これを踏まえると、種ガンでやってた通りの展開を TRPG でやって、それで種ガンでやってたとおりのシーンが再現されたとしても、種ガンを知らない人々はきっとそこの前後関係に自然さを感じず、2 に抵触した不適切な再現志向であると感じてしまいそうだなぁ、と思う、とか、そんなコトを書いておいてみる。
2005/05/25 (Wed)
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