深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]100115 ~イノセント・ゲリラの祝祭~
▼海堂尊「イノセント・ゲリラの祝祭」読了。
 すーげーぇー。なんじゃこりゃ。登場人物がフィクションなだけのノンフィクションじゃねぇか!
 ってな感じで満喫いたしました。正直、小説として感想を持つことが難しいぐらいの、「ああ、あの事件ね。人名は違うけど」ってな話しか、「暗澹たる気分になるデキゴトについては」書かれてない印象があるぐらいの、事実ばっかりが書かれた作品という感じ。あ、さすがに裏で「意図的に」そうさせてる誰かがいるらしいというのは「事実だ」などと云ったら陰謀論になっちまいますが。
 で、この作品の中では、その暗澹たる状況をなんとか覆そうとするイノセント・ゲリラの奮闘が一定の成果を上げたように描かれる(そりゃまぁ、ねぇ)わけですが、そっちの「希望を感じるデキゴト」はまぁ……全部フィクションだろうな……。
 という感じで、なんだかもう、どうしようもない現実を突きつけるノンフィクションを読んだみたいな読後感でございました。フー、疲れた。
 面白いかって? 小説としては……まぁ疑問符ではありますが、シリーズ前後をつなぐ重要な位置にあるんだろうってのはひしひし感じましたので、飛ばすのはナシ。螺鈿とかナハトガルとかよりは小説としても減点が少ないです――加点も少ないんだけど。事実を知ることへの興味という読み方をするなら、名著、と云えるんじゃないでしょうか。
2010/01/15 (Fri)
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