深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]091220 ~ブラックペアン 1988~
▼このシリーズは、なんつーか、やめられない止まらないっつーか、読み始めると確実に 2 日で読み終わっております。なんで 1 日じゃないかというと、「1 日で読み終わっちゃもったいねぇ!」ということで、上巻買うときに決して下巻を買わないように心がけているからです。やれやれ。
 んでまぁ、一応これでも医学業界のすみっこにひっかかってる程度にはひっかかってる身ですので、これまでのシリーズは、まぁさほどワケガワカラン描写とかはなかったんですが、さすがに今回はきつかったぜ。わからなくてもかなりのところまでは問題なく読めてしまう物語パワーなのではありますが、さすがにタイトルになってる「ペアン」がナニモノかぐらいは早い段階で説明しといてくれればよかったかなぁと。ま、上巻読み終わった辞典でググって一発ではありましたが、もしこの時点で下巻も手許にあったらググるよりも下巻に手をつけるほうを優先してしまうだけのパワーがあるからこそ、そのあたりは本の中で完結してほしかった次第。
 ……こういう用語で、調べずにわかるのはせいぜい「クーパー」ぐらいであります。なんでコレがわかるかっつーと、大野病院事件に関する記事をさんざん読んだおかげだったりするわけで、それはそれでどうなのかという感じですが。
 名前は知らんけど使ったことはある、とかそういう感じだったりするのはアレです。まぁ、すみっこにひっかかるぐらいだとそんな塩梅ってことでひとつ。鉗子とハサミとかフツーにそんなふうに呼んでたぜ。
 んで、舞台はタイトル通り 1988 年。おい、20 年前だぜ。どんくらい昔かっつーと、オレが在学してた頃には普通に使われてた IVH なんかが新技として登場するぐらい。あ、時代考証(?)については盲信しておりますけど。「看護婦」って言葉も、今となってはほとんど時代劇的な違和感がありますな。登場した当時は「看護師」がスゲェ違和感だったものだよなぁと思うと隔世の感。慣れていくのね……。
 んでまぁ、そのあたりをチクチクと意識させてくれる役回りを一身に背負っているのが渡海先生という感じ。うーむ、いろんな意味で「ああ、あの時代だなぁ!」と思わせる言動なんですが、たぶん、今でも広く流布している「医者観」ってあんな感じなんじゃねぇかなとも思うのがなんともアレなところ。ま、ある意味あんな感じな部分も実際にあるんだろうとも思いますが、ずいぶん変わってもいるんじゃないかねぇ。よくは知りません。
 正伝の主要人物がチラチラ顔見せしてるのは、大半の場面はファンサービスだよなーということで、それはもちろんそれとして楽しかったですし、高階教授は……うへぇー、という感じで。うへぇー。医師連中はそんな感じですが、看護婦連がまたなかなか衝撃的。とくに、おおおおい花房師長(正伝当時)!? いやー、なんつーか、読んでて思うだろ。「後の展開考えたら、こりゃ別れるしかねぇよなぁ」と。んが、どう考えても残りの枚数的にそれ描写してるヒマねぇぞ!? と思ってたらやっぱりそこまで行かずに終了と相成りました。それはそれでスゲェ。あとはまぁ、期待通り。藤原婦長(1988 当時)はなるほどという感じ。猫たんは猫たん。つーか猫たんハァハァ。カッケェ。
 医師連中についても、愚痴先生だけはまぁ、ちょっとひっかかったというか、自分の中でひっかかった部分があったりもして、ちょっとゲンナリ。あれですよ、ジェネラル・ルージュの映画を観ちまったせいで、田口先生のビジュアルが竹内結子でしか浮かばなかったっつーかですね。正伝で語り手として登場する分にはそんなことにはならんのですが、今回みたいにほんのチョイで出てくるとナァ……。つーか、映画ジェネラル・ルージュのいちばんの感想が「竹内結子美人すぐる……」だったあたりが実にアレであったというかなんというか……ヤレヤレだぜ。
 ……えーと、総評としては、絶品です。順位をつけるなら、ジェネラル・ルージュの凱旋>バチスタ>ペアン>>>>螺鈿≧ナイチンゲール、って感じ? まぁ、ナイチンゲールと螺鈿は若干微妙すぎたという気もするんですが……。
 おまけー。ペアンクーパー
 ……つーか、このリンク先ブログがまた非常に面白いんですが!
2009/12/20 (Sun)
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