深度 、急速潜行~
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[日々のいとまに]090525 ~どろぼうの名人~
▼中里十「どろぼうの名人」読了。
 納得の一編でありました。
 んまぁなんじゃな、1492 の、明らかに「これは毒ですよー」と全力で主張してる、「こいつはヤベェー! 猛烈な発癌性のある甘味料の味だッ! 「あなたの正気度を損なうおそれがありますので読みすぎに注意しましょう」ってかんじの!」ってなテキストに比べるとずいぶんと素直な糖分の味わいかなぁと思いますが。毒はちゃんとあるとも思うんだけどねー。ま、毒の味が明確なほうがオレとしては好きかもですが。トシ食ったってことかなぁ? あるいは、馴染みの薄い分野だから?
 しかし、この登場人物紹介はどうなのか、と思わないわけにはゆかないところではありました。「裏社会の有力者」「裏社会で活躍中」ってなぁ。鼻水フイたっつーの。えーと……どうなんですかこれ。正直、偶然本屋でコレを手に取ってパラパラめくってみたとしたら、ココ見た時点で本閉じて棚に戻すと思うぜ? ありえないっしょ。それともアリなんでしょうか。むしろオレみたいなハンパモンが迷い込むのを弾き出すためのネズミ返し?
 うーん。
 どうも、この、明らかに優れた魔法使い(の定義はこの作品のものでお願いしやす)である著者の投げる綴り(spell casted by this writer)としては合わない気がするんだけどなぁ? 編集者がつけた、とか? それとも、オレには感じ取れない何らかの魔力が込められてるんでしょうかね、これ。
 いっそ、これが「千葉国王」とかだったら「な、なんじゃそりゃ? 千葉が独立国!? どういう設定だそれ!?」と、興味を惹く優れた綴りとして奏効すると思いますけど。「裏社会」はねぇだろ、と思うんだけどなぁ、オレは。
 世界は 1492 と一緒のようで、我らが千葉国も(ほぼ名前だけ)登場するんですが、ここでもひとつ、ちょっとした衝撃が。「西千葉は旧江戸川区」って! あんですとー! そ、それは……それは衝撃じゃぜい……。1492 で「西千葉はとっくの昔に北アイルランドよ」ってな表現があって、そりゃ六年間西千葉(総武線の、千葉のひとつ西の駅)に通ったオレはしびれましたともよ! おおおお西千葉でテロかぁ……。めりーなが吹っ飛んだり、今日和に爆弾積んだ乗用車が突入したりするのかぁ。ちょっと規模的に限界があるような気がするけど、それだけに、なかなかすげぇイマジネーションじゃぜい……とな! 思うだろ! 普通!
 江戸川区だったなんて……。
 うう……。
 っつーか、江戸川の西側に千葉の領土があるってのはなんかピンとこないものでありますが、だからこそ北アイルランドになるわけか。それはそれで納得な気もするけどねー。
 もう一点、謎なのは「Gibu me chokoleto」で。オレにはこれが全然わからんかった。うーむ、わかる人には鼻で笑われそうな感じではあります。むむむ。
 なんてなー。ま、そんなんは全部蛇足です。
 本体感想としては、「毒入り紅茶に砂糖を五つ」と、そういう感じで。紅茶のフレーバーをひとつひとつよりわけて、それぞれについて何かを云うような作品ではないと思いますので、自分のカップに注ぐのがよろしいかと。
 っと、蛇足ついでにもうひとつ。あとがきの最後の一行には本気で唸りました。なるほど。素晴らしい綴りですな。
 さらにもうひとつ。くそ、なんか蛇足ばっか湧いてくるな。なんとなく井辻朱美を思い出しました。説明しがたい連想なんですが、そんなことを感じたのは初めてです。ふむ?
2009/05/25 (Mon)
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