深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]090514 ~Newsweek 5.20 号~
▼毎週ってわけではないですが、Newsweek を購読してます。
 先週、連休が明けた木曜は、最新号を楽しみにしながらコンビニに行って、そしてなにやら「海外ドラマがどうした」とかいうどうでもよさげな号だったのでがっかりして撤収しました。
 今週は、期待通りの特集があったので喜んで購入。本命の特集をチェキ。
 ふー。
 うーん、Newsweek ならもう少しマシな仕事をしてくれるんじゃないかと思っていたんだがな……。
 ええ、もちろんインフルエンザ A(H1N1) の件でございますが。
 ローリー・ギャレット氏の署名になってる 7 ページにわたる大作がかなりアレなデキで……。うーん、グローバルヘルスプログラムの研究員ならそんなにひどい有様だとは思いにくいので、訳者の問題か?
 「ブタの胃の中が細菌類の繁殖に適した環境だということも知られている」ってマジですか? まぁ、オレは初耳ですが、そういうこともあるのかもしれんなぁ? でも、たぶんこれ原文では「ブタの消化管」だったんじゃないかなぁと思うんだけどなぁ。しかし、「だから昔から、豚肉はよく火を通してから食べろと言われてきた」はどうなのか。これもオレには妥当性がよくわからん。でもブタの生肉がヤバいのはウイルスと寄生虫の問題がメインだったと思うんじゃが……。いやでも、最大の問題は、「インフルエンザ「ウイルス」の話題で「細菌類の繁殖に適しているかどうか」を論じるのはあまりにも見当違いなのではないか」ってとこなのではありますが。
 「インフルエンザの(中略)遺伝物質は DNA ではなく RNA の形を取り、染色体の中に集まっている」というのは……なんというか……意味がわからん。「染色体の中に集まっている」という言葉はオレには理解しがたいのですが、これあってるんか?
 「人体に入り込んだウイルスはヒトの遺伝物質を、鳥類に入り込めばトリ遺伝子を、ブタに入り込めばブタ遺伝子を取り込む」ってのは……何なのか……。おそらく、原文は、ヒト型ウイルスの遺伝物質を、とかそういったコトを云いたかったのではないかと想像するんですが、インフルエンザウイルスが宿主遺伝子を粒子中に取り込むという知見があったりするんじゃろか? わしは聞いたことないんですが……。それがあったら、疫学調査すっげぇ簡単になりそうだなぁ、とか素人的には思ってしまいますが。
 「今のところ抗ウイルス剤のタミフルやリレンザは有効だが、他の一般的なインフルエンザ治療薬に対しては耐性がある」って、まぁウソじゃないでしょうが、他の一般的なインフルエンザ治療薬ってアマンタンジンだけだべさ? で、いまどき、ほとんどのインフルエンザウイルスはアマンタジンには耐性だったと思うんだけどなぁ……。要するに「この点については普通」ってことなんじゃないかね、これ。徒に不安を煽る文言に見えるなぁ。
 「確かに、SARS ウイルスにはサーモグラフィーが有効だった。あのウイルスが感染するのは、もっぱら患者に熱があるときに限られるからだ。だがインフルエンザは違う。何の症状もない段階から強い感染力を持つ」も意味不明。えーと、それがどうした? SARS だって潜伏中にサーモグラフィーを通過して国内発症したら全然同じことなんですが……?
 とまぁ、今ざっと読み返して目についたところにいちゃもんつけてみましたが、なかなか期待はずれな特集でございました。いや、気になる情報もけっこうあったんだけど、こういろいろとデンジャーな記述があると、気になった部分の信憑性もひっじょーに疑問がな……。
2009/05/14 (Thu)
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