深度 、急速潜行~
[Life as a Half Drow]The Melancholy of Flier
▼ソードワールド 2.0 シナリオ「ミストキャッスル」買ってみました。
 いまどきソロアドベンチャー搭載ってスゲェな! とその心意気に感動して手を出してみた次第。まぁ、実際に遊ぶかどうかっつーと、えー、まだあんま読んでねぇし、なんとも云えないところですが。
 んでまぁ、ソロゲー搭載という話以外、何の予備情報もなしに買って、パラパラと眺めてみたりしたわけですが、これはなかなか面白いですな。いや実際、コレ自体が「面白そう」かどうかはまだわからないですが、こういう(って「どういう」だよ、ってカンジですが、まぁ、いろいろだ。シティダンジョンというか、ポートブラックサンドというか、そういった面もですし、ソロでも遊べるようなランダムなブツのフォーマットという面でもですし、ネタの散りばめ方という面でもあるでしょう)モノを作ろうと思ったときに、スゲェ参考になりそう。つーか、実際大好物なわけですが、どのくらいの解像度で作るのが実践において重すぎず粗すぎずでイケるんかなぁってのはやっぱ、趣味で固定のプレイグループでやってる人間が試行錯誤してるのとは、本職製品は比にならない実践の蓄積の上に作られているはずなわけであり、大いに消化吸収代謝して今後の自作の糧にしてゆきたァいとかそんな按配。すいません、市販シナリオを原型を留めた形で使うのは苦手です。プレイヤーとしてなら、なにせソロアドベンチャーもアリなブツですから、読み込んだ上で参加しても問題ないと思うので、内輪のソードワールドマスター屋の方々におかれましては是非ご一考を。ま、ネタ的に新キャラになるだろうがな。今の気分だと狐のヤコプになりかねんが。
 実際どんくらい「大好物だよ!」と思ったかっつーとあれです。ドリームランドリプレイ目当てでここ数号の R&R を買ってるわけですが、それに「ミストのネタのマンガが載ってるよ!」との情報を得て読んでみて、すげぇ既視感がね。うちのプレイグループの人でR&R の今号(53)を読んだ人にしかわからない内輪ネタでアレですが、最後のほうのコマにある「町の地図」やら、オチの一言やら、これ「BLAMDISH!まんまじゃねぇか!」 なお、わたしのキャンペーン(重要 PC の頓死などに伴い実質的な中止状態に陥ってますが)「ブラムディッシュ」の地図は、すでに踏破した分だけでミストの数倍のマス数がございました。このあたりの近さと違いが、「本職が妥当と考える解像度ってどんくらいよ」と気になるところなんだよな。うん、あれはまぁ、いろいろとやりすぎだったし。
 ……んでまぁ、そんなに市販物をたくさん見てるわけでもない(とくに国産品)のですが、最近 SW 2.0 のシナリオをいくつか眺めて思ったのは「それはできない」系の言い切りが目につくな、ってことで。なんでこういう書き方するんだろ。以前の件についてはネタバレになるので言及を避けますが、たとえばミスト(こちらはシナリオの中身ではなく、開始時に与えられる予備知識なので、ネタバレではないよね)では、「飛ぶと死ぬよ」ってのがあって。
 できない、ダメ、と書かれる(云われる)と、「はぁ?」とな。反射的に。思うだろ、普通。
 「アンチマジック(って SW にあったっけ?)張ってノンマジカルな手段で飛んだら?」とか、「その攻撃のダメージ種別なに? 量は? つまりどの程度の魔法抵抗力があれば飛べる? ああ、もちろん召喚モンスター飛ばして統計取るわけだけど?」とか、「発見されるってどんな手段で? 視覚? 聴覚? 嗅覚? 電探? もちろん召喚(以下略)」とか思いつく限りの可能性を試したくなるんだよねー。
 すまん、病んでる。でもさ、何もわざわざ反発を招くような書き方しないで、もうちっと云い方を変えりゃいいのに、と思うんですが。たとえば、「いかなる手段をもってしても突破できません」とか云われると「なにそれ。それ使えばいろいろスゲェビジネスができるじゃん! シナリオとかもうどうでもいいや!」とかヒネクレたくなっちゃうわけですが、「このシナリオが想定しているレベルのキャラクターが取りうる手段(とそれに見合った財産(金銭、人脈、その他))では突破できないとしておいてください」とかなら「んーまぁそういうことなら……」とかあっさり納得……というか無茶を引っ込めちゃいそうなワタクシ。あるいは、より DnD 的なつくりだと、いろいろ条件をきっちり明記して、「あーこれどう考えても近い将来にアクセスできる程度の手段じゃムリだ。てか、その手段が手に入る頃には素殴りで夏候惇半ラウンドで殺せるわ」というふうに諦めさせる方に行きそうな気が。
 まぁでも、書き方はいいや。そんなに数を見てるわけでもないし。今回はたまたまソロアドベンチャーでもあるということでプレイヤー自身が見てしまうモノという点で特異ですが、ふつうのシナリオならマスターがうまく云えばよいことです。(ただ、市販シナリオを使うということに慣れてないと、そのあたりをうまく云いつくろう方向に(自作だったら問題なくこなせる程度に経験を積んだマスターであっても)うまく持ってけなくなったりしがちかなぁ、と、わたしは思います。そのあたり、フォローしやすいように書いてあげる程度の気遣いは、商売で作るシナリオならしておいてもいいんじゃないかな、とかそんな気も。わたしは自分が使う自作シナリオにもわざわざ書き込んでたりしますが、これはまぁやりすぎというかアホとよく云われます。また、自作シナリオであれば、「どう考えても、そのやり方ならやれるな」という想定外の手段をプレイヤーが見出してしまった場合に、それを許容した場合のその後のツジツマの合わせ方を考えることが容易(作ってから日が経ってない場合に限るかもだけどねー)ですが、市販品を使ってる場合だとそこまで把握しきれてるかどうかは難しくなりがちな印象もあり、そういうフォローには気を遣っといてくれるといいかな、というふうには思います。がこれもそんなに数を見てるわけでもないので、強気では云わない方向性でひとつ)
 んで、ようやく本題。
 なんで、(数を見てない者の印象にすぎませんが、とくに日本人は)そんなに飛行を嫌がるんじゃろ? そのわりに、簡単に、制限の少ない飛行能力(可能な継続飛行時間も高度も上昇下降速度も書かずに「自由に空を飛べる」と明記してたりさ)を与えちゃったりもするよねぇ?
 わたしは、プレイヤーとしてもマスターとしても、飛行は最初っから計算に入れます。実際問題として、ひとりやふたり、あるいは全員だとしても数分程度、飛べたからって安易にタワーが攻略できるようになるなんてコトはないですぜ。はなっから「計算に入れる必要すら感じずに作った」というのなら別ですが、それは「飛行手段がある世界で、PC たちがやってくるまで少なくとも無事にそこに存在していたタワーであれば、何かしら対策がなされてないはずがない」のであり、その場でアドリブで何か対応可能な設定を追加してしまったって全然文句云えないってかむしろないままなほうがおかしいわ! ってトコでしょう。たとえば最上階のテラスにフライでショートカットして取りついたとして、そこから屋内に入るのに鍵のかかった扉が一枚あったとしたら、ノックの準備もなければローグのスキルも取ってないウィザードがひとりでどうにかすることなんぞできるはずもなく、どうにかできるとしても、たったひとりで扉を突破して入る(中には敵ボスがいる可能性も高いというのに)選択は現実的ではないし、より慎重になんて考えてたら飛行の持続時間が切れるし……じゃあローグを送り込んだとして、テラスに番犬(的なクリーチャー)が一匹いたらちょいと吼えられるだけでもけっこう困ったコトになるだろうし……まさかファイター送り込んでも何の役にも立たんしな。使い捨てのフレンジードバーサーカーを大量に抱えてるならともかく。アドリブで、何もスゲェ魔法文明の装置があったことにする必要もなく、ただ、「扉」の記号しか書き込まれてなかったマップのその扉に鍵がかかってたコトにしたり、パーティーで戦う分には何の脅威にもならない程度のキャンキャンうるさいだけの嗅覚の優れたクリーチャーが一匹配置されてたコトにするだけで済むこと。もちろん市販シナリオなら何か事前に置いといてくれるのが望ましいところですが、「たとえばここに例を挙げるような程度のアドリブを駆使して、簡単に突破されないようにし、諦めさせてください。それでもなお、全部隊を率いて上がってきて上から攻略しようとするようであれば、その心意気を汲んでやれ! 今回は終了だ! ウワアァァン!」とか書いとけ。使わなかった下層階のデータは他の場所で再利用できるさきっと! (べつに心意気なんぞ投入しなくても飛べるレベルなんだとしたら、そのレベルに合ったシナリオじゃなかったっつーことですが、マスター側も 1 レベルからマスタリング経験を積み上げてきてれば、そのレベルになるころにそこまで隙間のでかいシナリオは書かないと思います。別の方向性としては、「レベルや実績に不相応な飛行手段」をちょう奮発して確保してるパーティーがあったとしたら、きっとそれはそれで名声が轟くことになるので、そのあたりを期待した依頼が来て云々、という展開も楽しそうだよねー。レベル低くて装備もみすぼらしいのに何故か高価なフライングカーペットを運用してるパーティーがあったら、きっと、「あんたたちみたいなのにしか頼めないことがあるんだ!」とか云ってくるヤツが、それなりの数、いると思わん?)
 ……うん、ちょっと暴走した。まぁ市販シナリオでどうするのがよさそうかは置いとこう。
 せっかくファンタジーなんだから、空ぐらい飛べるようになりたいじゃん? せっかく飛べるんだから、飛べることは計算に入れて遊びたいじゃん?
 すっげぇ普通の感性で云ってるつもりなんですが、おかしいのかなぁ。
 なんで「飛ぶな」って話になりがちなんだろ。
 たとえば、タワーがありました。「じゃあとりあえず飛んで偵察する」って云ったら「それはマスターいじめだ」みたいな言説をさ、けっこう最近、国内の TRPG な言葉が飛び交う場所で見た(そしてそれに対する否定的な意見はなく、肯定的な意見は少なからずつけられていた)わけでしてな。違うだろ。オレがマスターなら、何回かに一回は、ふつうに通路と扉と階段歩いてるだけじゃ、どうやっても上に行けない塔を作るぜ? だって飛べるだろお前ら。なんで飛ばないの?
 「とくに日本人は」ってのは偏見です。とてもとても少ない例から勝手に思ってるだけで。(まさか日本人にとって空を飛ぶという発想は自らの中から出てきたものではなかったとかそういう話でもないでしょうし)
 「それ禁止」って云われると反発したくなる中二の魂だってだけなのかもですけど、「上から目線で「やるな!」と命令するのではなく、「やると、こうなりますよ」と教えてくれるワケです」のほうがわたしは好きだなぁ。
 ついでに、「それはマスターいじめだ」的な連想で。あのー、「プレイヤーがマスターの意図を汲んで」云々みたいなのもごく最近に散見しますが、そうそう簡単に読まれてたまるかボケェ! って思いません? 思わないのかなぁ? ってか、それは、徹頭徹尾読まれてたまるか、ではもちろんなくて、プレイヤーが「あれ、なんかおかしくね?」と思って裏取ろうとしてきたら、満面の笑みで重要情報を投げてみて、「やっべぇ、これ気づいてなかったらどんな大変なことになってたか!」とガクブル! みたいな、ってのは、裏を返せば「っしゃあ! 重要なトコ押さえたぜ! 気づいてなかったらヤバかった! しかしわかったからにはこれで勝つる!」という達成感を得る/与えるっつー楽しみをはなっから捨てちゃうってことなんでしょうか? もったいなくね? という疑問なわけですが。そういう次元の話じゃないのかなぁ? でも、マスターの意図から外れる自由がどうこうって話が出てるのを見てる(最近けっこう流行ってるっぽい)と不思議なんだよな。外れようとか外れまいとか考えられるほどマスターの意図を読めてる、読めるべきだ、読ませるべきだ、なんて、何故思い込めるんだろう? と。
 もちろん、わたしのようなアナーキストでも、「そのシナリオの導入に乗る」って最初の段階だけはさすがに、お互いにすりあわせていって、読ませて、読んで、汲ませて、汲むべきだと思いますけど。でもそこの段階さえ、「最初のひとり」以外は汲ませたり汲んだり「しない」楽しみってのも有り得るところであり、ぬぬぬぬぬ、という感じでふっしぎしぎしぎまっかふしぎ。むわわ。汲んでみて PC 側で勝手に絡もうとしたら、マスターが「ちょ、全員に導入考えたんだから余計なコトすんなよ!」ってなコトになったりも、しうるわけだしねぇ。もう、自分勝手に空を飛ぶ! で貫いとくのがいいんじゃねぇの? なんてな気分も。マスターはマスター喉はカラカラ。んでプレイヤーはプレイヤー、最後までバラバラ。最初はまぁ、「しまったハズした!」と思ったら全力で方向転換するつもりでいましょ、ってなあたりで。
 ……なんだか、本題のほうが短いような、本題になったかと思えばまた枕に戻ってったような、いつもながら支離滅裂気味ですが、そこはホレ、「近頃の日本の若い物は、とかオマエ云ってるみたいだけど、どんだけ近頃の若い物の例数を知ってるんだ? アアン?」ってなアレに対して「んまー偏見で云ってますし具体例も出しませんよーへへへ。あくまで偏見ですよ偏見。そんなマジんなんないでくださいよヤだなぁ」とエクスキューズエクスキューズで積み上げようとしたアレということでひとつ見逃してやってくれい。へへぇ
2009/02/24 (Tue)
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