深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]090216 ~Op. ローズダスト(下)~
▼「Op. ローズダスト」下巻読了。
 考えてみりゃ、中巻時の予測からしてアレっちゃアレでした。中巻ラストで「戦力はまだある。戦力は、まだあるさ」をやっちゃったら、下巻の枚数埋めるだけの話ってあるわけなくね?
 下巻読み始めた段階で、すでに脳内 BGM は「Outbreak」(パトレイバー劇場版 2 の、決起の場面の劇伴)でありました。おいおいおいおい。これで一冊もつのかよ!?
 もたせやがった。
 恐ろしいパワーですな、まったく。
 中巻で一気に振り切れた振り子をいったいどう軟着陸させる気だ? というのは、もうかなり最初のほうで、「結局うわっつらだったっぽいぜ pgr」とやっちまうことで対応、ってところなのかなぁ。ローズダストを舞わせるゼ! の手法についてはまず想像したままでした。しかし、これをもって「人の心の光を見せなけりゃならないんだろ」「アクシズが地球から離れていきます」をやっちまうとは仰天。さ、さすが。P2 だと思ってたら 逆襲のシャア だったかよ。で、その同じ作者がガンダム UC で「逆シャア以降の、結局どうにもならなかった世界」を描いてるってことをつい連想してしまって、フゥー、とかそんな気分になってみたりも。
 決戦の決着はむしろ方舟の vs 零式、あるいはノリスの「勝ぁったぞぉー!!!」を思い出させる感じで、「本来は軽いダメージを重ねていくことを身上とする」のがナイフ戦だといったような説明を模擬戦の描写で積んでおいて、最後は、「なんとか短期決着しなければならない」という状況でのあの戦法に至るという対比が鮮やか。で、その後はまさに「ちょい右!」ってな感じの「脱出」でもうしみじみとガンダムという印象でありました。
 福井の近/現代モノ(ガンダムではないもの。ローレライを含む)は「川の深さは」が最上と思ってましたが、これはついに超えたかもしらんな。ただまぁ、難点を云うなら「さすがにこれは長すぎだろ」ってのはありますが。いくら気に入ったからといって、そうそう気楽に読み返せないよなぁ。
 下巻はビジュアルイメージの喚起が軸で、非常に強力でしたが、これまた結局脳内イメージはアニメ。あるいは洋画。実写邦画ではとても描けないのじゃないかなぁ、こういう「表情」は。アクションとか建物爆破とかは今やどうとでもゴマ化せそうな気がしますが。
 いろいろ思想や思考を語る(その内語や会話劇の緊張感を楽しむ)のはまぁ、中巻までの範囲だったかな、という感じなので、下巻は素直に燃えたぜ、という感想でアガリとしておきます。てか「何が面白かったか」を考えだすと、中巻まででそのほとんどの要素は出尽くしてるんではあるんだよね。その上でなおこの下巻の熱さはどうしたことか。
 いやホント、毎度毎度、読み始めると止まらんなぁ。今回もノンストップで三冊読み切ってしまったぜ。買うタイミングを意識的に遅らせてなかったら、一冊目の感想書く前に読み終わってたな。
 ところで、TOW で対地(地上目標ではなく地面そのもの)攻撃ってのはあの解釈でいいんだろうか? まぁ、全然知らんところなんですが、そこだけちょっと違和感があったりもしました。
 テロの、手段部分の軸が共同溝なのは青海の時点で予想した通りでしたが、それをどう使うかについてはちょっと想像が及ばなかったなぁ、見事。
2009/02/16 (Mon)
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