深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]090110 ~ジェネラル・ルージュの凱旋~
▼「ジェネラル・ルージュの凱旋」読了。
 熱すぎて死ぬ。
ジェネラ・ルルージュ「達する。こちら部長。『全力でオレンジ』繰り返す『全力でオレンジ』!!」
 ……もとはといえば、このシリーズの第一作「チーム・バチスタの栄光」に手を出したのは、それが、ある種の政治的意図を持って書かれた小説だと知ったからでした
 政治的意図を想定しながら読んだとすると、今作のこの描き方が、医療費業界に与えうる影響を広く考えた場合、「うまいやり方」なのかどうかについては、ま、臨床の現場を知らない身のタワゴトではありますが、どうもどうなんだろうか……と不安を感じないわけではないのですが、娯楽の物語として読んだ場合の面白さは絶品、というか、これまでのシリーズ最高峰と申せましょう。もちろん、バチスタという素晴らしいファーストアタックがあってこそですし、ナイチンゲール、螺鈿迷宮といった、それ自体は若干、ま、初弾に比べると落ちるかな、と思わんでもなかった作品群は「まさにここに結実するためにあったのだ!」と思えば納得、という感じでもあるわけですが。
 二度にわたる、ジェネラルの最前線での見せ場のカッコよさたるや異常。なるほど、こいつは映画になって然るべきだ。というか、「する必要がない」ぐらいの仕上がり。
 査問会の啖呵も素晴らしいです。
 「収益だって? 救急医療でそんなもの、上がるわけがないだろう」「救急現場は神でなければ裁けないのだ」「俺は今から神になる」「初めて将軍と呼ばれる男の孤独を理解した」「ここは戦場よ。びびるな。負けるな」そして、告死天使のごとき姫宮のトリアージっぷり。もはや脳内イメージは(長身の)姫宮アンシーですよ。
 たまらん。
 そして、面白いとか面白くないとかとは別に、文官描写のあまりのリアリティに愕然。
 いや、マジこんな感じなんだよな、連中。
 「正規の手続きをとれば何の支障もなかったはず」なんてな……ほぼ一言一句同じコト、オレ聞いたコトある気がしますよ……。
2009/01/10 (Sat)
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