深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]090103 ~ガンダム UC 7 巻~
▼ガンダム UC 7 巻読了。
 6 巻がかなり萎える感触だった(あくまで個人的にであって、世間的には決して悪い評価ではない感じではあるのですが)ので、あんまテンション上げずに買って読み始めたわけですが。
 熱すぎて死んだ。
 うーむ、やっぱロートル機集めて花火一発打ち上げるぜ! ってのは、定番なんだけど、やっぱり容赦なく盛り上がるものがありますな。(で、ある意味同様に定番な気もする、「年月かけてコツコツ組み上げた自家製の超性能モビルアーマーでひと花咲かせるぜ!」は全然燃えないから、ヴァルヴァロとか UC 6 巻とかはダメだったのかな、オレ的に)
 以下、ネタバレ全開のため水面下へ。
 ここからネタバレ水面下。
 ってか、オレがどんだけ 0083 が嫌いかというか、どんだけガトーとデラーズが嫌いかということを、しみじみ感じずにはいられない話でありました。
「きいたか? トリントン襲撃だぞ」「クソッ! こいつを待ってたんだ!」
 やってることがかなりストレートに 0083 なのにねぇ。なのに対応できてない連邦の無力さも素敵ですが。
 ブライトの堂々たる綱渡りっぷりも素晴らしいです。ことあるごとに出てくる「アムロ中佐の遺影」の描写が泣けますが、ベルトーチカもすっげぇカッケェ。
 で、「旧ザクだぞ? サブジェネレータ背負ってメガ粒子砲装備してるとはいえ、旧ザクでラー・カイラムを相手にできるのかよ!?」と。
 たまらんわ。
 やっぱガトーとかデラーズはカッコよすぎたというか、カッコつけるのが上手すぎたというか、そのあたりがゲッソリなんだなぁとしみじみ。この残党軍の司令の演説の絶妙さとかもうね。「最後にこんな言葉しか贈れない無能な司令についてきてくれたことに、心から感謝したい。ジーク・ジオン。……終わり」
 この「終わり」が最高ですよ。ガトーやデラーズならぜってぇ云わねぇ余計な一言。この余計な一言を云わず終われない不器用さが、「特別でない、ただのジオンの軍人」が最後の花火をブッ放す、最後の輝きを彩るキモですとも。いやまぁ、そういうのに燃えるってのは、ある種滅びの美学的な不健康な燃え方だとは思いますけど、ただ意地を通して滅びるだけ、ではなくて、残った最後のカードをきっちり使って希望をつなぐ、未来へつながる(ことを信じた)滅びなんだからいいのです。いいのか? うん、まぁ、いいんだろうさ! 「トリントンで救出を待っておられるのは我らが公女その方である!! モビルスーツ隊!! いや、ジオン軍人としてその働き、殿下にお見せしろ!!」
 ……なんてなー。そんなノリでもないんですけど。
 ミネバにしても「そなたたちの無念忘れぬぞ。受け取れ、たむけだ!」とやらかすキャラでもないんだけどねー。てか、ミネバ成長版は榊原良子だったりすると熱いよナー、とかふと思ってしまったけど、ないだろうな。
 アクション的な意味ではまるで体を動かしたり機動兵器を動かしたりなんか一切しないままに、言葉と立ち居振る舞いで大活躍のミネバも熱量極めて大でしびれます。マーサを圧する王者の風格にしても、バナージを信じて迷わずダイブする思い切りも、「殴りあわない戦うヒロイン」としてパーフェクト。
 そのミネバに振られるリディも、妙な云い方ですが、いい男になってるよなぁ。その歳で、しかも一夜にして、そんだけ(ってどんだけかはまだ明かされてませんが)の荷物を背負わされれば、そりゃあなぁ。あの程度のヘタレはしょうがないというか、あの程度にしかヘタレずに済んでるってのは、絶賛に値する強靭さだぜ? ただまぁ、その上で「それでも!」と云い続ける突進力(云い換えれば、バカさ)がなければミネバはムリだったか。あとは、「別の道があるって考え方」を否定する思考はまぁ、自分は甘くないと思ってる甘ちゃんに特有の陥穽であり、そこから一歩抜け出せないと、結局旧支配者の尻尾で終わってしまうかもですが、そこは成長に期待。
 そのリディに、やっつけたつもりが「なんもわかっとらんなオマエ」的にあっさり逆転されるアルベルトのヘタレ感も萌え萌え。しかしマリーダに対する執着はまぁ……うーん……どうなのか……うーん……。一片たりとも肯定的な感情を持てないところですが、なんとなく気持ちがわかってしまう気もしてしまうところが実に不愉快な感じで。しかし、ぜってー死んだと思ったんだけど、生きてたか。
 同じくらい「こいつ今回死ぬしかないだろ」という感じだったジンネマン親父はバケモノじみた生命力で切り抜けてしまい、唖然。マリィだ も、あの描写で生き残ってるとか、正直ありえん。強化人間の体だからもっているようなものです、ってことか? まぁやっぱり強化人間にはガンダムは似合わないと思う(フォウとか厳しかったよねぇ。まぁミスマッチな感じがキモだったわけではありますが)ので、宇宙ではちゃんとクシャトリヤ系のファンネル機に乗って頑張っていただきたいものです。生き残れたら、な……。
 いろいろ頑張ってラスボスっぽく布石を打ってるつもりっぽいマーサはここへ来て随所に小物感が露呈してしまった感じ。巻き返しなるのか? まぁ、キャラ的には魅力度上昇ではありますが。
 そして、不可能を可能にしてしまう必殺呪文「伊達じゃない!」には参ったわ。ってか、これまでに描かれた最後のニュータイプ超常能力がすなわちアクシズを押し返してしまったアレなわけですが、今回といい、ニュータイプの力、およびそれを物質的な力に変換してしまうサイコフレームの力は「地球の重力を切り離す」力であるという話だってことなのか? そのへんが「地球の重力に魂を引かれた人々ではない人々」という説明につながってくとか? ぬー。
 ……感想が長くなりすぎたー。まぁ、そんだけ盛り上がったということでひとつ!
2009/01/03 (Sat)
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