深度 、急速潜行~
[Life as a Half Drow]MKDZ #2: The Secret Portal of Dragons
新成人を心配してやってきたレンジャーのイオロンとバードのフレイドは、石窟寺院の前で一行に村が放棄されたことを告げ、一行に、島の北の岬にある「竜の門」の探索を示唆した。
 その数日前に浜辺で発見された異邦の少女ガーティーと、村のクレリックで同行を申し出たジャスティ(今回から参加の PC)をパーティーに加え、一行は北の岬を目指すが――。
 次回、「暗黒千年王国・零」第二話「竜の門」
 風は悪夢を乗せて吹く。

 ……まぁ名前から勝手に想像して作った「今回予告」なので、「次回」とか平然と云い放ってたりしますが、そのへんは気にしない方向性で。
 つーことで、「暗黒千年王国・零(暗黒・零)」第二回、遊んできました。(前回はこちら
 参加者は以下の通り。イラストはプレイヤーの BOSS 先生によるものに直リン気味であり、マズい場合はご指摘ください。
 セレンシア(artemis):パラディン(太陽神アルリス(NG)を信仰) 人間女性。16 歳。LG。
 今回参加の中では唯一、以前のキャンペーン(時代的には今回のキャンペーンより後になる「暗黒千年王国(仮)」(暗黒・仮))を経験してるプレイヤー。いろいろ PHB 2 収載のフィートの前提を勘違いしてて構成に問題が生じたらしく、「聖戦士」オプションは再訓練で変更するかどうか悩み中の御様子。名前が間違えられがちで、今回は「セイル」とか全然違う略称で呼ばれてました。そりゃ DALK だろ。フルネームはセレンシア・スティードとのこと。馬か。
 トントン(Musha):ドワーフファイター。ドワーフ男性。40 歳。NG。
 パンダみたいな名前の、新機軸「可愛い系男ドワーフ」 防御面を重視した壁型ファイターとして構成されてますが、高い STR と熟練等を重ねて命中率も高く、威力も決して弱くはない、戦闘の軸として活躍中。
 ジャスティ(あめじ):クレリック(通信の女神ティラス(LN)信仰)。人間男性。27 歳。LG。
 今回から参加のモンク。ただしファーストレベルはクレリック。名前をフルに書くと「ジャスティ・ザ・ジャスティス」だそうです。なんじゃそりゃ! 名前に違わぬ正義フェチで、唯一の「成人してから経験を積んだ大人」として一行の保護者面してパーティーに加わることになりました。クレリックでモンクってナニ……? と思ってましたが、どうやらプレイヤーの傾向からして「白魔術都市の王子」みたいなノリなんだろうなぁということが判明してきた次第。ただし、本人は(もちろんそれも意識しつつも)ノリとしては「ZWEI!! 2」に登場する「ギャランドゥ」なるキャラクターをモチーフにしている模様。そういや ZWEI!! 2 買うのすっかり忘れてたな。買わなきゃ。いつ遊ぶのか知りませんが、第一作は絶品だったので今度も信じる方向性で。戦闘があるごとに「大人の戦い方を見せてやる」とか口走ってるので「格ゲーのキャラの登場セリフみたいだ」とか云われてました。
 ケイルDISK):エルフウィザード。エルフ男性。110 歳。CN。
 パーティーの、現在までに判明している範囲では唯一、非グッド属性を持つキャラクター。グッドすぎるパーティーメンバーに日々シラケつつ日々がんばる職人肌。ってかなんでここまでグッドなパーティーなのか。今回はダンジョンだったのでオブスキュアリングミストの使いどころが多くてイイ感じでしたが、序盤の、とくに攻撃型でないウィザードは戦闘等でやれるコトが少ないのも事実じゃあるよねー。フルネームはケイル・ズィンバースとのこと。ドラまた系? と思ったらインバーススケイル(RO に登場する武器)から連想とのこと。
 アイホート(OTTO):クレリック。人間女性。18 歳。CG。
 専業クレリック、という肩書きがときどき信じられなくなる殴りっぷりを見せるグレートソード使い。わざわざ軍用習熟取ってまでグレートソードを振るう覚悟完了っぷりは素晴らしく、今回は剣でスケルトンをぶちのめしていました。恐るべし。クレリックとしての働きも、骨惜しみしないヒーラー活動が印象的。現状、仕込み型でも状況対応型でもない、純ヒーラー的な動きになっております。今回巨乳であることが判明。つーかあのプレイはひでぇというかずりぃ。マジレスできませんってば!
 ヒースBOSS):バード。人間男性。15 歳。CG。
 英雄たちにくっついて行動し、英雄の物語を紡ぐことが夢のバード。いろいろ融通がききにくいセレンシアのフォローなど、細かい気の回し方が光るナイスガイですが、その英雄の名前を間違えまくってる張本人でもあります。歌の回数が増えてきて、殴り人数が多いパーティーでは戦闘面でも存在感を示しつつある感じ。フルネームはヒース・ロジャー。
 ガーティー(NPC):スワッシュバックラー/ソーサラー。人間女性。?歳(十代後半?)。アライメント不明(Detect Evil には反応しない)
 前回浜辺に打ち上げられているところを発見された NPC。カタコトの共通語でパーティーに同行する意思を示し、今回は(あんま戦力にはならなかったですが)パーティーの一員として潜り込ませてみました。前回はこの世界の言語設定をちゃんと決めてなかったので、この NPC の母語は「不明」としておきましたが、今回「地下共通語」を喋れることに決定。といいつつけっこうカタコトの共通語で喋っててみたり。アライメントについては、NPC が名乗るようなモンでもないと思うので一応不明ということで。いろいろディテクト属性呪文など試してみるとわかってくるかもです。
 以下、プレイの様子。例によってヒースによる日報をもとに構成してみます。
Summer Solstice 1st: 竜の門へ出発! 新たな仲間、ジャスティーがイン! 今夜はカモ鍋だ~
 総勢七人の大所帯となった一行は、イオロン(村の先輩レンジャー)とフレイド(村の先輩バード)の示唆を受け、島の北の岬にあるという「竜の門」なる場所を目指して旅立ちます。道のりは 55 マイル。移動速度 20ft のパーティーだと 4 日弱かかる計算です。
 手持ちの食糧が充分とはいえない一行は、途中、ランダムエンカウンターで登場する動物などを狩って食いつなぐことに。ランダムで登場したオナガガモを射落とし、これを鍋にして食べたりしつつ前進。ヒースが 2 レベルになって取得したスリープ呪文が、カモ猟では大活躍してました。
Nivose 1st: 次々に出てくる動物たち。なんだ動物園かここは。
 翌日もひたすらランダムエンカウンターの動物を狩ったりしつつ進軍。アザラシやらトナカイやらを狩りながら旅は続きます。100 人日分ぐらいの食糧をあっさり確保し、アザラシの脂や毛皮なども確保することができ、以降はランダムエンカウンターの判定は省略する方向性に。まぁ、たしかに動物出すぎだったかなぁ?
Nivose 2nd: 魔女の家に泊まった。ちょい悪オババ?
 三日目は昼頃、ロフリン(単眼のゴブリン。オリジナルモンスター)隊の追撃がありましたが、これは問題なく撃破。もっとも、DM 的には「足跡等を消そうとする努力」などが行われているかどうかを問う意味で用意した遭遇だったりします。宣言がなくても「余計な痕跡は残さないように動いてたつもり」だったのか、そうでもないのか、といったことを、こういうイベントでつっついておくことでプレイヤーの口から引き出したりするのが狙い。レンジャーがいるわけでもないパーティーがそのあたりを努力しても限界はあるわけですが。
 ロフリンの一部は生け捕りとなり、尋問の後殺害。このあたりの対応も見ておきたかったところではありましたが、容赦ねぇな。もっとも、ここで聞き出せた情報はさほど(短期的には)有用というわけでもなかったわけですが。かれらは魔王カザルクの配下ヴィキエルに従う三人のロフリンの将軍のうちのひとりアージェス将軍の兵士であるとのこと。裏ネタ的に DM からプレイヤーに、という形でちょっと書いておきますと、ヴィキエルというのは魔王に仕える「五ツ星衆(ファイブスターズ)」の一員の Netehr Demon で、「暗黒(仮)」の PC によって倒されました。ということは、今回の「暗黒・零」の時代には倒せないことが確定? と思われるかもですが、それはまぁそうとも限らないです。正伝のほうのが同じ名前を受け継いでいるだけだ、という可能性も充分ありますので。五ツ星衆とかいう呼称もどうかという話もありますが、こういうのは覚えやすいことが最重要なので、TRPG でやる場合は多少ダッセェとかは気にしてはいかん、とわたしは思います。なお、今回もそう呼ばれてるかどうかは未定です。この時代は「七つ星衆(セブンスターズ。略称セッタ)」とか呼ばれてるかもです。つまり、この時代から正伝の時代までに 2 名ほど死亡するとか? まぁ未定なのでとりあえずは気にしないでくださいの方向性で。
 なお、このときのロフリンの死骸もどうするかを見ておきたかったわけですが、普通に戦利品を回収しただけで、証拠隠滅をはかる様子もなく移動再開。これにより翌日の襲撃イベント発生が確定しました。
 同日の夕刻、浜辺でコンブを拾っていた老婆に遭遇し、ディテクトイーヴルに反応したものの、それによってセレンシアとジャスティが行動を起こす前にケイルとヒースが話しかけたことで会話モードに突入。実害はなさそうだということで、一行は老婆(アデプトのクェラン)の庵に一泊することになりました。
Nivose 3rd: 魔女が問答いろいろしてきてセレンがなやむ。でもいろいろくれた。実はいい人?
 とくに夜中に包丁で襲われることもなく夜は明け、翌朝、浜辺への道を歩きながら、老婆からいろいろと会話が発生。
DM「お前さん、パラディンじゃの」(これはたぶん、村にパラディンが生まれたことを、村にいたころに知っていたか、噂話を聞いたか。いつ村を去ったかは言明してません)
セレンシア「そうですが」
DM「例の呪文にわしは反応したか?」
セレンシア「……残念ながら」
DM「そうか……」
 では何故討たなかったのか、とクェラン。ディテクトイーヴルに反応する無害な存在を出して反応を見る、ってのはもちろんパラディンのために用意したイベントなわけです。クェランは自分の邪悪さ(っても実力的にたいしたことはできない)を疎んではいますが、邪悪な自分を変えることもできなかった、結果的に無害な悪人であり、そういうものにどう対処するつもりなのかなぁ、という仕掛けで、この時点でどう行動してもべつにかまわないのですが、今後、行動基準が激しく食い違うようなことになるとパラディンとしてよくないよー、と、そういう布石です。村を追放されているクェランはすでに制裁を受けているのだからそれ以上責める必要はない、というのがセレンシアの答え。では、この地上を追われることで制裁を受けている冥界の軍勢(であることがここで判明したわけですが)は責めないのか? とのクェランの問いに対し、セレンシア答えて曰く、かれらがそのままおとなしくしているならばそうだろうが、地上に再侵攻を企てたからには別。ならば、かれらを撃退し得たら、そのうえ冥界へと討伐に向かおうとは考えないということか、とクェランは問い、セレンシアは、現時点では、と応じます。フムン。今思いついたんですが、「では刑務所で次の犯罪の計画を立て共犯者候補を集めることは看過するのか」的な質問を続けてもよかったかな。まぁ、現時点ではこのあたりで上等かなぁ。
 次はジャスティと軽く問答。たとえば悪と悪が目の前で戦っていたらどうするのか。ジャスティはセレンシアよりも立ち位置ははっきりしていて、「両方討つ!」「共通の敵を前にしたら悪と悪は手を結ぶかもしれんぞ?」「それでも、両方まとめて討つ!」 いや、まぁ、シンプルで結構なことです! 「では何故わしを討たなかった?」「お前は害意がなかったから」というのは、若干ぬるいといえばぬるいのですが、まぁ、LG とはいってもこちらはパラディンってわけでもないのでそれ以上の深入りはしないでおく方向性で。なお、ジャスティのプレイヤーは二次会の席で「あそこは「両方改心させる!」と云うところだったな」と云ってました。うむ。熱い。しかし、変わるべきだとわかっていても変われない、という弱さも、われわれモータルにはつきまとうものではありますが。
Nivose 3rd-2: 竜の門にとーちゃく! ダンジョンアターック!
 そして、その日の夕方に一行は竜の門があるといわれる奇岩の岬に到着。到着したところで、ウルフ(単なるウルフ)に騎乗したロフリン隊の襲撃を受けます。まぁ、3 騎ていどはたいして苦戦することもなく撃破。これも「君ら追われてるよー」という提示でして、今回は死体をきちんと隠蔽する方針を選んでくれました。といっても、かなり不毛系なこの島では隠蔽手段も限られますが。ここであんまり悩まれても困るので、こういうときに時間短縮のアクションを起こすのも同行 NPC の役目のひとつっつーことでガーティーが死体を海に放り込んでみせるというワイルドアクションを披露。ま、そのうちみつかるでしょうけど、死んだ場所を特定されにくくするという意味ではこれで充分つーことで。
 目の前の脅威を除去した一行は奇岩周辺を捜索し、地面が陥没して洞窟の入口になっている場所を発見します。洞窟をしばらく進んでゆくと、明らかに人工的な地下構造物の入口に到着しました。
 扉をくぐって進入。一本道を進んでいくと、途中で地震が発生。先日の成人式以来地震は多発しており、とくに気にすることもなく一行は進軍を続行。
 進んでいくと、幅 10 フィートの通路をふさぐように立つ一体の石像と対峙することになりました。
 通路に踏み込むと石像は動き出し、襲いかかってきます。
ケイル「知識ロール 26」
DM「それは充分だな。ストーンゴーレム」
プレイヤー一同「はいー!? それ絶対勝てねぇ!?」
 まぁ、何ごとにも絶対はないとはいえ、まず勝てないでしょうな。ゴーレムの攻撃ロールで例外なく 1 が出るとかでもない限りは。
 その通路を出るとゴーレムはもといた場所に引き返していきましたが、一本道の通路をゴーレムが塞いでいる状態では先へは進めません。
DM「では、その部屋まで戻った人は視認を。オーケー。その数字なら充分だ。壁が一箇所、不自然に、扉のような形にへこんでいる」
 地震の衝撃で隠し扉が少し開いてしまったという、まぁ、都合優先といえばいえる展開。いや、「一度通過→地震→露見」というのはちょっと偶然が都合よすぎではありますが、地震で隠し扉が露見した状態に、ってこと自体はアリだと思いますがどうか。
 一行は隠し扉をくぐり、先へと進むことになりました。
 その先ではシャドウが道をふさいでいました。シャドウもやはり自分からは通路の外まで出てはきませんが、通路を通してはくれない模様。その手前の部屋を捜索すると横に隠し扉がみつかりますが、その先では通路が水没しており、トントンが踏み込んだところ、セーヴィングスローを要求され、通路の先までは命綱が足りなそうなことが判明。
 実はこの水は幻覚で、セーヴィングスローは「やりとりがあった時点での意志セーブ」だったのですが、トントンは失敗し、他の誰も水には触れなかった(水に触れた時点で単に「セーブ振って」とだけ云い(キャラシーを盗み見てこちらでダイス目と加算しました)どのセーブだろうと失敗する目だったので「現時点では何ごともない」という云い方をしていたので、触ると害がある可能性を考えたのではないかと思います)ため、それを見破ることはできず、一晩休んでマジックウェポンを用意する方針となりました。
Nivose 4th: でかいゴーレムとか倒せるわけないし! ロープをどう使うかとか大いにもめまくり。
 翌日、マジックウェポンを仕込んでシャドウに突撃。ここはシャドウ側の目が悪かったことと、きちんとトントンにメイジアーマーをかけたケイルの判断が的中して被害なし、かつ、ジャスティのマジックウェポンがかかった斧を振るうトントンの 50% ミスチャンスの出目が素晴らしかったことが効いて、さくっと突破されました。まぁ、対策する時間があればなんとでもなるものです。
 その先へ進むと、広大な空間の中にかかった石の橋に出ます。その先にはまたしてもゴーレムが一体。
 今度も幻覚ではないかと疑ったりもするものの、試すにはリスクが大きすぎ、また遠隔攻撃はきっちり当たっている(が外皮とダメージ減少を抜けない)ことから、たぶん本物だろうという判断に。一本道なのに。
 上を見上げると、80 フィートほど上にもう一本、橋がかかっています。その橋の付け根にあたる位置はすでに通過してきており、そこに戻って再捜索してみると壁に隠し扉がありました。
 上の橋にはとくに足止めモンスターもおらず渡りきることに成功しますが、渡って着いた場所は何もない部屋。捜索で隠し扉が二箇所みつかり、片方からは、ずっと昔に「いつかまた冥界の軍勢に脅かされたときのために残す」というような能書きと一緒に仕舞われている高品質装備をひと山入手、もう片方の部屋には下に続く縦穴があることが判明。
 この縦穴は念入りに磨き上げられており、周囲にロープを固定できそうな構造もなく、降下はフェザーフォールでなんとかするにせよ、戻ってこれなくなるのは困るということでここはとりあえず後回しに。
 上の橋から下の橋にロープで降りてみると、橋の対岸側に接地した瞬間にゴーレムが起動することが判明。ゴーレムは突撃やダブルムーブはせず、その階から離れると定位置に戻ってゆくので、移動速度差を利用して何度かピンポンダッシュ的に往復して捜索し、この階にも物資貯蔵部屋と縦穴があることを確認。高品質装備をひと山入手。さらに、縦穴のほうは、この階は床に「茸状の石の構造物」があり、そこにロープをくくれることが判明。
 縦穴は上の階とこの(中間階)階でつながっており、さらに下は 130 フィートの深さ。中間階の橋から空間の底までの深さは 130 フィートで同等。上の階の縦穴から中間階にロープを垂らして降りる分にはゴーレムは起動しないことも判明。
 ここからが今回の一番のヤマバでした。戦闘も交渉もワナもないヤマバ。つーかなんかこういうの多いな、わたしのシナリオ。
 上の階から中間階へロープで移動する場合、誰かが上の階で支えている必要がある。全員が中間階へ移動してしまうと、もう上へは戻れない。中間階の橋はゴーレムが守っているため、つまり、洞窟から出られなくなる。中間階から下の階へはロープを残して降下することが可能で、下の階から中間階へは移動できるが、中間階からは戻れない。
 外で徘徊してロフリン狩ればレヴィテートが使えるレベルになるよ! とかケイルが言い出したりもしますが、さすがにそれは実行されず。というか、実行を試みたら追跡してきているロフリンにはちあわせて面倒なことになる予定でした。
 何が目的だったかちょっと忘れましたが、結局ここ(上階の物資貯蔵部屋)でもう一晩を明かすことになり、その晩のうちに、洞窟を発見したロフリン隊が追いついてくるという展開に。
 入口の、「ずれた隠し扉」を隠蔽してきてあればロフリン隊は最初のフロアのゴーレムに玉砕を繰り返している予定でしたが、入口の隠し扉は地震でしっかり閉まらなくなっており、閉じた状態にするためにはピトンか何かを用いる必要があったため、成人式から直行の一行は道具がなく、隠蔽ができなかったのです。
 上階の隠し扉は閉じてあり、こちらは発見されませんでしたが、ロフリン隊が橋のゴーレムに玉砕を繰り返している音が、見張りのトントンの耳に届きます。
 とりあえず、もう数時間でウィザードが呪文を取り直せる、ということで一行は休息を強行することになりました。
Nivose 5th: フェザーフォールで全員落下。ゴーレム倒したとかいうアージェスってゲキツヨ!?
 ロフリン隊は結局中階のゴーレムに突撃しては玉砕を繰り返していましたが、上階の隠し扉まで様子見に戻ったトントンは、扉ごしに「アージェス将軍が到着した! アージェス将軍ならなんとかしてくれる!」などとロフリンが会話しているのを耳にします。
 ゴーレムを倒せるんじゃないかと期待されているアージェス将軍って何者だよ! と会場騒然。まぁ、ロフリンだって普通にクラスレベル取って育つわけだしねぇ。将軍ともなればそれなりなわけです。たぶん。
 このままではどうせ戻れそうもない。けど、戻る道は用意しておきたい。
 ……キャラクターはまぁ、そう考えるわけですが、そろそろプレイヤーは「ここは退路を確保できないままに突っ込む場面だよな」というあたり、わかってたんじゃないかなぁ。故郷に(少なくとも容易には)帰れない状態にするっつーのは、わたしが「放浪キャンペーン」をやるときは、けっこういつも使うテです。
 さらにちょっとばかしはモメましたが、覚悟を決めて縦穴ダイブをすることに決まり、一行は下の階の通路を進み、広間に出ます。
 広間は少し天井が高く、奥の扉の上に突き出したひさし状の場所には一体の悪魔のような石像が鎮座。
ケイル「これはあれだよねー」
DM「まぁあれなんですけど。視認成功しないと気づかないよってことで」
プレイヤー一同「誰も気づかねぇ」
DM「んじゃ入口から隊列のまま 20 フィートほど前進しといて。で、動き出すのでイニシアチブから」
 うちのプレイグループの DnD では、まぁだいたいどのキャンペーンでも通過儀式的に配置されてる感のある、おなじみの試練モンスター、ガーゴイル様登場。魔法の武器でないと大幅にダメージを軽減されてしまう、そのかわり攻撃力は控えめなモンスターです。
 最悪、両手持ち武器なりのダメージ量でダメージ減少を抜くか、タリスマン(今回のキャンペーンの特殊アイテムで、誰でも使えて、一日一定回数、攻撃呪文がほとばしったりします)駆使してくれれば一匹ならなんとかなるだろう……と思ってましたが、しっかりマジックウェポンが準備してあるジャスティはさすがというべきか。すでに今回シャドウが出てたので、そういう対策は必要だと思ってくれたのか? まぁ、ジャスティはそれ以前のロフリン戦でも自分にマジックウェポンしてた気もするので、単にマジックウェポン好きなのかもですが。
 攻撃力控えめとはいっても手数のあるガーゴイルは、ここで多少出目に助けられてジャスティを昏倒まで追い込みますが、結局マジックウェポンのかかったトントンの斧に屠られ、一行は、奇妙な「扉の形をした、垂直な水面のような質感のあるもの」すなわち「竜の門」の前に到達しました。
 その手前の床には消えかけた古文字の共通語で何か書かれており、判読可能な部分を読むと「母なる大地」「横切る」「呪い」の三語を含むことが判明。
 ここでいろいろ試すのかなぁと思っていると、セレンシアが「触ってみる」と宣言。素晴らしい。触ると発動する瞬間移動の魔力により、セレンシアの姿が消滅します。消滅する寸前に、引き戻そうとしたのか、それに抱きついたジャスティも一緒に消滅。
 仕方なく、他のメンバーも触ることに。
DM「では、誰が最後?」
アイホート「……俺かなぁ?」
DM「ではアイホートは、それに触れる寸前、「やったー! さすがアージェス将軍だ!」「アージェス将軍ばんざーい!」という歓声を遠くに聞く」
ヒース「倒したのかよ!?」
 まぁ、前回ちょっとガンダムネタを前面に出しすぎたせいで「シャア格」かと思われてたようなので、将軍クラスの実力については大げさめに表現しときたかったところでもあり、こんな按配で。
 そして、一行はアストラル経由の瞬間移動に突入したわけですが、ここにはとんでもない仕掛けが用意してあるのでした。
DM「では、自分の PC が想像する最悪の肉体的苦痛ってのを思い浮かべてみて」
プレイヤー一同「?」
DM「竜の門に飛び込んだ PC は、それを感じることになる。幻覚ではあるんだけど、初めてでもあることだし、現実のように感じます」
プレイヤー一同「ギャアス」
 これは、数値的には【判】への被害になります。意志セーブ二回、【知】ロール一回を、同じ難易度で行ってもらい、意志セーブに一度成功すれば被害は半減、二度成功すれば被害なし。【知】ロールに成功すると「より深く理解してしまって」被害が「吸収(自然回復しない能力値損傷)」になり、失敗すれば被害が「ダメージ(自然回復する能力値損傷)」になるという仕掛け。
 結果は全員が【知】ロールに失敗し、全員【判】ダメージを受ける結果となりました。
 そんな悪夢を見つつ、どこか別の場所に到着。
 一行の背後には、くぐってきたのと同様の扉状の構造が、しかし、枠を含めてひどい亀裂が入ってもはや機能していない状態になったものがありました。
 見覚えのない洞窟で、ガーティーが軽く状況説明。これはこの世界のアストラル経由移動に対して課せられた呪いで、門の機能停止が解除されたことによって解除されているかもしれないと思っていたが、呪いのほうは解除されてはいなかったようである、とのこと。これを聞いたケイル愕然。「ケイルに死ねってことですかー!」
 んまぁ、テレポとディメンジョンドアがかなりリスキーになるわけですから、気持ちはわからんでもないですなっ。2 度セーブに成功すれば問題ないんですけどねー(猛悪)
 ちょいとモチーフを明かすと、これはソノラマスペオペの古い名作「ソルジャークイーン」シリーズの超光速航行で発生する事態をイメージしたものです。シリーズ後半では超光速航行する宇宙船内の自分の居住空間を「ダブルリング(二重魔法円)」で囲むことで被害を軽減する手段が確立されたりしてけっこう克服されてきているもの。後の時代を舞台にした「暗黒(仮)」の世界ではこんな事態は発生しません。つまり、これはいつか解除されるものだということです。それを「暗黒・零」の PC が行うことになるのか、そうでないのかはまだ未定ですが。
 とりあえず当初の精神的打撃から立ち直った一行は、この洞窟の探索を開始するのでした。
Nivose 5th-2: ワープした! ダンジョンを抜けたら、そこは夜だった……あれ? 朝だったのに!
 ダンジョン内はまぁ、こちらは、奥から順に探索していくという逆転は起こってますが、素直なダンジョンアタックにしておきました。あれ、なんか前回も奥から入口を目指すダンジョンだったような……?
 敵は人型スケルトン、大型ヴァイパー、ちょっとヤマバ的にはスケルトンウルフといったところで、まぁ無難なところを。消耗した状態で到着することは想定してましたし。
 厳しい戦闘ではなかったのですが、いくつか珍妙な場面も発生しました。
セレンシア「よし、スケルトンなら悪だよね? いくぜスマイトイービル!」
DM「よかったスマイトか。ハズレだな」
セレンシア「ダイス振る前に云うなよ! ……1!」
トントン「なんスかそれ!」
DM「うちのプレイグループではスマイトイーヴルはまだ命中したことがないのです」
ヒース「敵でパラディン出た(プレイヤーが悪側を担当したキャンペーン。一回やったきり続きをやってませんが)ときもはずれたしなぁ」
セレンシア「敵がパラディンってわかった時点で全然怖くなくなるんだよなー」
DM「ルーウィン(以前のキャンペーンでセレンシアのプレイヤーが使ってたキャラ)は当てたかもだけど、あれ「スマイトイーヴル」じゃなくて「スマイト」だったしね」
 その次、通常攻撃のほうは悠然と当ててたりするあたりがもうね。
 あとは、
アイホート「右手にキュアのワンド、左手にグレートソード(片手保持状態)で、5 フィートステップで殴れる位置か……。ワンド捨てなきゃいけないんだっけ?」
ヒース「いや、移動アクションで仕舞ってからでオッケーでしょ」
DM「じゃ仕舞って殴る?」
アイホート「いや、ワンドを胸の間にこう差して、それから 5 フィートステップ」
DM「ってアイホート巨乳キャラかよ!」
セレンシア「敵だわ!」
ヒース「イメージはアンジェリーナ・ジョリーだしな!」
 大笑い。
 つーか、そんなマネされたら許可しないわけにいかないじゃないですか! 巨乳とか貧乳とかいちいち設定するのもどうなのか、とか思ってたけど、なんと「装備(というか小物を収納できる部位)が一箇所増える」という恐ろしい実用性を提示されてしまい仰天ですよ!
 洞窟内には、海賊旗をかぶせられた扉や箱が多数あり、その中から戦利品を多数拾得。金貨も数多く入手してますが、それらはカーゲリン島(キャンペーンスタート地点)で使われているものともロフリンの下士官が持っていたものとも異なるデザインのものでした。まぁ、価値に差はないのですが、雰囲気出しということで。
 最後、といっても洞窟の構造からすれば入口にあたる部屋でスケルトンウルフの集団と対峙したときに、アイホートがターンアンデッドを成功させ、入口方面に逃げ出したスケルトンウルフが、ちょうど洞窟の近辺を探索していた地元冒険者の一行に発見されたことで、隠されていた洞窟の入口が見つかった、とし、かれらと出会ったところで時間切れ終了。次回は、地元冒険者の住む村に案内されるところからスタート、ということになりました。
 竜の門での移動は(幻覚に苦しめられた時間は体感的にはそれなりに長かったにもかかわらず)一瞬であり、にもかかわらず洞窟の外は真夜中。これはいったいどうしたことか? というあたりはきっとキャラクターには謎になっていることでしょう。プレイヤーにはとっくに云ってありますし読まれてもいたっぽい真相としては、これは「時差」です。到着地は「つのぶえ岬(Cape Horn)」
 未知なる(「暗黒(仮)」でも未上陸)南ソラナル大陸の南の果てに上陸した一行を待ち受けるのはどんな冒険なのか!?
 次回へ続く!
 ……そろそろヘックスマップ書かなきゃですかね……。
2008/10/05 (Sun)
■ Comment
・コメントを投稿する
URL
Comment
Pass
 
■ Trackback
この記事のトラックバックURL
・この記事へのトラックバック
* Top *