深度 、急速潜行~
▼「深海の Yrr」上巻読了。
 うむ。すげぇ。
 最初のうちは登場人物が多くて、かつ、場面がころころ変わるのについてくのに難儀しましたが。セリフはだいたいファーストネームで呼んでるのに地の分が苗字ばっかってのはなかなか疲れるぜ。多くの場合、登場直後(と巻頭の登場人物紹介)ぐらいにしかフルネームが載ってないわけでな……。こういうのは訳者がうまくなんとか工夫してくれるとずいぶん読みやすいだろうになぁ。
 で、とりあえず上巻読了ですが。
 なるほど、ダ・ヴィンチ・コードはメじゃないかも、とか、とりあえず思いました。あれ結局、「世界が覆る秘密が秘密が!」と大騒ぎしつつも、覆るのってせいぜい結局一神教程度なうえに、それすらも実のところ覆りもせずに終わるというしょんぼりさ加減だったわけですが、こいつは本気で世界を滅ぼそうとしてる感がじわじわと増水してきてシビレます。しかしこの積み重ねの丁寧さには恐れ入るぜ。こんだけの枚数重ねて、トータルで進んだのってこんだけか!
 個人的にはシグル側の話は実にいい感じだったのですが、レオン側はちょっと微妙という印象。まぁ、捕鯨議論あたりの気持ち悪さが効いてるのかな。
 捕鯨言及などはしかし、なかなかのバランス感覚というか、淡々と「ステーキを食いながら捕鯨を(調査捕鯨規模ですら)ボロクソにけなす」連中を描写する筆致はなんとも、なんというか、大したものだ、というか。
 ただ、「日本はクソ反捕鯨カルトどもに対して弱腰すぐる! もっと気合を入れてけ!」とかそういう方向性の印象を普段持ってる日本人という立場から見ると、「日本はいろいろと策を弄して捕鯨しやがってケシカラン」的な言及はちょっと驚きでした。おいおい、日本の捕鯨外交も実はそんなに捨てたモンでもねぇってことか? やるじゃん。ちょっと見直していい?
 いやまぁ、個人的には捕鯨そのものにはあんまり賛も否もない(お店の人にすすめられたら食うぐらい)んですが、反捕鯨カルトについては反対の立場だぜーということで。「反捕鯨反対」とかそんなところで。
 んまぁまだ上巻なので、深入りは避けとく方向性で、このあたりで。
2008/09/16 (Tue)
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