深度 、急速潜行~
▼「撃つぞ……撃つぞ……! 撃つぞー!!」「相手がザクなら人間じゃないんだ、僕だって」
 子供のころはわからなかった。いいじゃんさっさと撃てよ。あんたもうコクピットを狙って刺すっていう確信的な殺人をしてんじゃん。何をいまさらビビってんのさ。
 トシ食ってから観たら、しびれました。そりゃしょうがねぇ。びびるわな。
 そういうモンでしょ。
 08 小隊がどういう話だったかっつーと、「殺到する村人に恐怖した彼女は対人兵器を使用し、多数の村人を殺害した。それを見た連邦軍シロー・アマダ少尉は投降勧告を断念し、ザクのコクピットに向けてバズーカ砲を発射、直撃を受けたトップは死亡した」(こちら)、ってな話です。シローが甘ちゃんだってのは、それはそれでその通りですが、こういう場面もくぐりぬけて、その上で最後にはそれでもその甘さと恋を貫こうと腹くくる甘ちゃんなわけで、だからこそ熱いわけですよ。
 「バルカン砲で歩兵を何人か殺した後に「何してるんだろう、私」と我に返って戦意喪失、戦場から離脱してしまいました
 うん、そうだね。やめれるもんならやめてる。でもやめれないから戦う。戦争ってなそういうモンだし、そういうモンを疑似体験して「イヤな気分を楽しむ」のが戦争フィクションだろ。いい趣味とは云えんだろうけど、そういうモンだろ。
 戦争はゲームじゃない。その前提のうえで、戦争をゲームとして楽しんでいるキャラクターはフィクションの登場人物としてはカッコいい。ヤザンとか。その認識がないままゲームとして楽しもうとすれば死ぬ(死んでも復活するゲームではゲーム内での死は死ではない。戦場から取り除かれる(戦意を失って戦場から去る)ことが死である)しかないわな。
 凡百の FPS ならプチプチ殺しあえばよろしい。ガンダムであるからには、そのイヤさも味として味わえるものであるのは、むしろ是でありましょう。ガンダムというテクスチャーにはその「苦さ」も含まれてるわけですから。
 既存の FPS のノリでガンダムゲーに臨んだら、そりゃ合わんでしょうな。
 ……貴様だって、ガノダだろうに……!
 なんてなー、実際にゲームに触れてないのでテキトーこいてますけど! つーかまぁ、オレ自身、「GvG はそういう味わいがないからダメ!」といいつつ、「そういう味わいのないゲームは対戦になら向く! シャッフル面白ぇゲラゲラゲラ!」とか云ってるわけであり、対戦用については必要なものだと思ってないようなアレだったりもするあたりアレですが。
 連想。ガンダムに随伴歩兵ガンダムが地上攻撃機
 おまけ。うちで書いたガンダム随伴歩兵問題
 「戦争はゲームではない、という認識を意識しながら、その上でゲームとして戦争ゲームを遊ぶ」とかそういうのは、遊んでるときの自分のメンタルを鼓舞する(どっち方向にであれ)ための手段としてオレの場合は機能してます(ゲームそのものが与えてくれる以上に感情が動かされて、自分の感情を揺さぶるメディアとしてのコストパフォーマンスがよろしくなる)が、実際の戦争は本当は本当にゲームなのかもしれません。いずれにしても、戦場にいないオレらにはわからないし、かといって、戦場の中に立ってしまえば、それはそれで見えなくなる気がします。といって、戦争の最前線の最後方で指揮をしてればわかるのかというとそれも違う気がする。後日、さまざまな立場の人々が語った言葉を総合して、自分の中で組み立ててゆくしかないものなのかなぁ、というふうにも思う今日このごろです。いや、太平洋戦争とか大陸での日中戦争とかはそのメソッドで(ある程度のところまで)理解可能だと思うんですけどね。小学校時代の愛読書には、たぶん坂井三郎少尉のものと思われる著書(じつは作者は覚えてないのですが、被撃墜寸前で帰還して目の手術をするシーンとかが鮮明に印象に残ってまして、どうやらこれは坂井三郎少尉の著書にある場面らしいので)とか、中国大陸でえんえんと八路軍相手に苦労する話とかが含まれてたりしまして、先の大戦に関するオレの感情の軸にはそのあたりがあったりします。んが、先の大戦については、偏った視点からであれ上述のように何らかの理解に至れたものの、最近の実戦、一神教徒どうしの殺し合いは正直サッパリわからん。正直、ああいう現実に感情移入しないでおくというのが、我々多神教徒の、あるべきスタンスのひとつなんじゃないか、という気すらしてみたり。「本質的には宗教戦争じゃない」? ああ、戦場に立ってる本人たち以外にとっちゃあ、その通りなんだろうね。
 ファーストのセリフは例によってこちらを参照しました。
2008/07/01 (Tue)
080630 * Top * 080702
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