深度 、急速潜行~
[Life as a Half Drow]Scenario #16: Silent Service
 シナリオは、三隻の海賊船を相手に艦対艦の海上戦を行おうというもの。版の移行にともない、大幅なキャラの再構成を許可したため、セッション時間を大幅にこのキャラ再構成に取られることは予想できたため、実際のプレイは「三方向を海賊船に囲まれつつある状態」からのスタートという、若干変則的な形を取ることにしておいたのだが、それでもやっぱり時間はギリギリになった。というかオーバー気味だった。
 参加 PC はおおむね以下の通り。キャラシーを精査せずにプレイしているので「おおむね」である。長く一緒にプレイしているプレイグループならではの信頼関係ということにしておいてもらいたい。キャラクターレベルはだいたい 10~12、だったかな?

■サレヴォグ:シングルバーバリアン。キャラ再構成時に、経験値の 0.9 倍の GP を持ってるものとして装備も再構成せよ、というレギュレーションで後半キャンペーンを始動したのだが、このキャラクターのプレイヤーは、「それ全部ナシで、一般装備分の金額すら残さなくていい(仲間に借金する)から、CON が 2 上がるマニュアルをくれ」とマスターにかけあい、許可を得て CON をやたら伸ばしてバカげた HP を得るに至った。その結果、装備がやたら貧弱になっていたのだが……。キャンペーン前半では強力なフレイミングバースト・ビシャス・グレートアックスを振り回して削り合いの雄として大暴れしたのだが、不用意にウーズを殴って武器を失ってからはいまいち精彩を欠いていた。このため、後半に向けては HP 一点伸ばしという形で新たに個性を主張しようとしている模様。

■シール:Dervish。後半のレギュレーションでコンプリートシリーズの使用が許可されたことを最も有効活用したひとり。以前はモンク、ウィザード、クレリックを混ぜたローグだったのだが、今回はクラス構成を大幅に変更しつつも実際の戦闘スタイルは維持されているという、かなりアクロバティックなことをしてきた。キャラ構成はこちらに詳しく述べられている。スタンドアローンでも強力な万能型キャラクターである。

■スティーブン:スペシャリストエヴォーカー。かつては Conj. 切りエヴォーカーだったのだが、今回は Necro と Ench. を切って Evo スペシャリストを継続。素晴らしい割り切り方である。確かに低レベルでは重要な Ench. が高レベルになってくると比較的いらなくなるわけで、最初からレベルの高いキャラクターを作るというレギュレーションでは Ench. 切りは有り得る選択かもしれない。また、テレポートとディメンジョンドアが Conj. に移籍したため、Conj. 切りは有り得なくなったというのもあるだろう。というか、この変更(とヘーストの弱体化)のおかげで Trans がまるで使えないスクールになってしまったという話も……。

■モルダー:Luck、Travel ドメインを選択したファラングンに仕えるクレリック。というか、レルムならともかく、コアの神々でクレリック作るなら最安定の選択と思われる。キャラ構成に関して書くべきことはあまりないが、ワンドやスクロールの準備が堅実で、呪文の研究もマメにやっており、アイテム作成にも長けた安定型の優秀なクレリックである。正直、わたしは現時点でこれ以上に優秀な支援型クレリックを想像できない。

■ルーウィン:もとは HFO だったのだが、今回の再構成でファイター・クレリック・テンプラー(マイヤヒー)という実にわかりやすく強力なキャラクターに変身した。コンプリートシリーズが許可されたことにより大幅に強まったキャラクターのひとり。今後はプレイナーチャンピオンへ進む予定と思われる(すでにプレイナーチャンピオン 1 レベル取ってたかも)

 シナリオ書いた段階では、海上での風向きの運もからむ砲撃戦(海上での帆走ルールは「武器装備ガイド」に記載されている。3.5 版 DMG は屋外冒険のサポートが充実しているのはいいのだが、水上冒険のルールが見当たらないのが惜しい。水中戦闘についてはきちんと記されてるのに……)を楽しみつつ、接敵後はキャスターの支援を得たドレッドパイレーツで大暴れ、という計画だったのだが、「拿捕した敵船の一隻を報酬として与える」という導入にしてしまったために、また、時間もなかったために砲撃戦は行われず、ウォーターウォーキングのかかった PC が海上を突っ走って敵艦に乗り込んで暴れる的な展開になってしまった。

 こちらが用意していた大仕掛けは、「ノームの潜水艦がこっそり接近し、インビジブルなファミリアからの情報で PC 側の船の情報を把握した敵アーケインキャスターがディメンジョンドアで不可視のドレッドパイレーツを船上に送り込み、DEX +7 の Combat Reflex 持ちドレッドパイレーツがスパイクドチェインでキャスター隊に AoO スニークで殴りまくって大暴れ」というものだったのだが、上述したとおり、PC がそれぞれ移動能力を得てバラバラに動き回ったために、この計画は未遂に終わった。ひとりフリーダム・オブ・ムーブメントで水中偵察に出ていた Dervish が事前に潜水艦を発見した点も見逃せない。

 Dervish は潜水艦を発見したことを仲間に知らせた後、水中で潜水艦に殴りかかるという面白行動に出た。ここで、この Dervish の後方 10' に、グレイターインヴィジビリティ状態のドレッドパイレーツ(Lv 14)とインヴィジビリティ状態のウィザード、クレリック(各 Lv 10)がディメンジョンドアで出現。不可視ながら盛大に泡立っただろうということで存在には気づかせる。
 クレリックはスレイリヴィングをキャストしてタッチアタックを敢行するが、Uncanny Dodge で Dex Bonus を維持した Devish に回避される。これは普通のインヴィジビリティであるためここで可視状態に。
 対抗して Dervish は潜水艦表面にダークエンスをキャスト。これに対して敵ウィザードは範囲型ディスペルマジックでダークネスを解除すると同時に Devish にかかっていたフリーダム・オブ・ムーヴメントを解除する。ドレッドパイレーツはスパイクドチェインで殴りかかる。この武器は +1 ヴィシャス・ヒューマンベインというシロモノなのだが、ルールを読むと、ハーフエルフにはどうもヒューマンベインは無効であるらしく、真価は発揮できず。なんか納得いかないが、ヒューマンベインとエルフベインと両方が効くんじゃちとハーフエルフは不遇すぎというのもわかるので、これはこういうことにしておこう。しかし、ハーエルフレンジャーはノンイーヴルでもヒューマンをフェイヴァードエネミーに指定できるのか? それはそれでどうかとも思うが。
 Dervish は水泳判定に失敗してかなり危険な状態に陥るも、ワンドからフライを使って行動の自由を確保し、同時にスウィフトアクションでインヴィジビリティを発動。狙えなくなったクレリックは水上に移動し、ウィザードはパイレーツを運んで水上にディメンジョンドアで移動。
 パーティーのクレリックは Dervish を救援に向かい、水上に出た敵クレリックは、ウォーターウォーキングで近くに来ていたバーバリアンに、チャージの残っていたスレイ・リヴィングをタッチアタック。正直、これはダメモトだった。バーバリアンの Fort Save はやたら高いので。しかし、これが 1 差(だよね?)で ST 失敗。バーバリアン死亡! これについては考察すべきことはたくさんある。他のメンバーが軒並み揃えてきていたクローク・オブ・レジスタンスを、上述のキャラ紹介で書いたように、装備していなかったことなど、バーバリアンの装備面での(レベルに似合わぬ)貧弱さも効いていたと思われるし、このバーバリアンがウォーターウォーキングで敵艦に肉薄して孤立気味になっていたことも関係しているだろう。いずれにせよ、ここでバーバリアン死亡、敵ウィザードとパイレーツは不可視のまま、PC 側の船に再度ディメンジョンドアで移動。PC 側の船には、この時点でファイターとウィザードが残っていたのだが、ウィザードはシーインヴィジビリティ、ミラーイメージ、フライなどがかかった状態で、上空 30' に浮かんでいた。敵はこのウィザードを狙って空中にディメンジョンドアから出現、パイレーツは10' の距離からスパイクドチェインでフルアタックを仕掛けるも、3 回攻撃のうち最初の 2 回でナチュラル 1 を出して外す。最後の一発は対ミラーイメージのランダムダイスで偶然にも本体をとらえ、大ダメージを与える。
 PC クレリックは大急ぎで船に戻り、かかっていたインヴィジビリティ・パージで敵パイレーツとウィザードを可視状態にする。わたしのシナリオは序盤からやたらインヴィジビリティを活用する敵が登場するため、このあたりのインヴィジビリティ対策はさすがに抜かりがない。(ファイターがプレイナーチャンピオンを目指す理由も 2 レベルで得られるシーインヴィジビリティが最大の目的だったりする) ファイターはフライポーションを使用してウィザードを救いにかかる。(インヴィジブルに並び、フライの活用もわたしのシナリオの特徴のひとつだと思う) ここで、敵パイレーツにストーンスキンがかかっていることが判明。PC ウィザードは、10' の距離で「ファイアーボールをキャスト」と宣言。仲間から「移動しなくていいの!?」の声がかかるも、そのまま実行を宣言。マスターは大喜びで AoO を放つ。移動してないためミラーイメージは見破られた状態なのである。しかし PC ウィザードは精神集中に成功して、ロッドでマキシマイズされたファイアーボールを放つ。これで敵ウィザードは 35 の HP を 5 まで減らされる。同時に、パイレーツにスペルレジスタンスがかかっていることも判明。PC ウィザードは 5' ステップでスパイクドチェインの間合いから一応離れる。
 PC クレリックは戦場に合流、ウィザードのプレイヤーに「キュア必要? それとも敵にディスペルかける?」と問い、ウィザードプレイヤーの「大丈夫! ディスペルいけ!」との返答を得てディスペルマジックをキャスト。スペルレジスタンス、グレイターインヴィジビリティ、ブルズストレングスあたりが解除される。しかしフライ、ストーンスキン、キャッツグレイスあたりは残る。敵ウィザードはグリッターダストでミラーイメージを無効化し、パイレーツは 5' ステップからフルアタックで PC ウィザードを一気に死亡まで追い込む。
 PC クレリックはパイレーツにホールドパーソンをキャストするも ST を通される。ファイターは敵ウィザードを沈め、パイレーツとの殴り合いに。スマイトなんかも活用してた。パイレーツのフルアタックはようやくヒューマンベインを有効に活用してファイターをネガティブに追い込むが、「自前で使ってたシールド・オブ・フェイスがなければもう一発喰らって即死だった」とは本人の弁。クレリックは防御発動に成功してファイターを起こし、戦場に戻った Dervish が持続延長ロッドを活用したハーテイクをパイレーツにキャストしてこれが通り、パイレーツはファイターの攻撃で撃沈された。
 その他の連中は時間切れのため逃亡。

 まぁ、主戦場だけを描写すると以上のような展開になったわけだが、いくつかの点でルール的にグレーゾーンだったという気がするので書き出しておく。

・ファイターがキーンバスタードソード+ブレスウェポンでパイレーツに強烈なダメージを与えていたが、キーン効果とブレスウェポンは重ならないという記述が発見された。まぁ、次の攻撃ロールも当たった確率のほうが高いのではあるが、キーン武器という選択は微妙になるかも?(これは「やっぱやめて他の効果」を許可したいと思う)
・グリッターダストでミラーイメージが潰せるかどうかは、これもグレーゾーンかもしれない。しかし、これでつぶせないとなるとミラーイメージは 2 レベルにしてあまりに無敵すぎるのではないかという気もするのだが……。

 以下、マスターからネタバレ込みで印象に残ったポイントを。
・ヴィシャスは敵に持たせるとなんだか凄いことになる。ストーンスキンがあったにもかかわらずパイレーツが(印象として)容易に沈んだ印象があるのは、ヴィシャスの反動ダメージ蓄積があったからでもある。また、シールドアザーがディスペルされたというのも効いていると思われる。
・AoO 範囲内でミラーイメージ状態のウィザードが呪文をキャストした場合、Dex +7 で Combat Reflex を持ってれば、6 体までのイメージと本体に同時に AoO を出せそうな気がするのだが、どうだろう。
・敵ウィザードが死を覚悟してグリッターダストをキャストするのも、考えてみればどうなのかという気はする。イーヴル軍団のクセに味方同士の連携はグッドパーティーの比じゃないなぁというか(笑)
・スペルレジスタンス(呪文)はスゲェというか必須という気がしてきた。同時に、ディスペルマジックはホントに(敵味方ともに)ないと終わる呪文になっている。
・シナリオ導入的には集団戦闘がイメージされたにもかかわらず、実際の処理ではクラスレベルのある敵パーティーとの戦いの形になってしまい、集団戦闘用呪文を完備していたウィザードにはちょっと申し訳ないことになってしまったのは事実。しかし、もし時間があったとしても、弓装備の雑魚隊はどうせクラウドキルで一掃されてしまっているので、結果的には同じことになっていたと思われる。まぁ、ザコ一掃の快感を実際に表現してさしあげられなかった点は申し訳なかった。
・PC に死者が出るのは、だいたい、「不注意と孤立」が原因であるように思われる。過去を振り返ると、シナリオ #3 でウィザードが死んだのは、「自分が先頭に立って扉を開ける」という、ふだんならまずやらないであろう行為をしたためであるし、シナリオ #5 でバーバリアンとローグ/モンク(現在は Dervish)が死んだのは、位置取りが甘くフルアタックの的になったためだという面がある。シナリオ #7 でのクレリックの死は、ガスが吹き出してくる部屋の扉を自分の手で閉ざしに行ったことが原因だった。シナリオ #11 でウィザードがドラゴンに殺されたのは、ひとりで空中に浮かんでいたせいでドラゴンの突撃を遮るものがなかったためである。そして今回のバーバリアンの死は孤立状態で起こったものであり、ウィザードはまたしても空中に孤立していたこと、そして、敵のファイアーボールで 11 点のダメージを負っており、それから次の接敵までに 10 ラウンド以上の時間的余裕があったにもかかわらず、このダメージを回復しておかなかったことで結果的に一気に -10 に至るダメージを受ける結果を生んだ。……まぁ、シナリオ #14 でのバーバリアンの死は、あれはこちらがチート気味に仕組んだ孤立だったので、本人にはどうしようもない部分もあったのだが。
・今回は、キャラメイク時にルールを読み込んでマルチクラス構成をしてきたキャラクターが、そのメリットを見せつけた印象がある。不可視の敵 3 体を前に孤立しながら、ニンジャ能力のインヴィジビリティとキャスターマルチで得たダークネス、さらにフライまで活用して危地を脱した Dervish と、シールド・オブ・フェイスで被弾を回避するに至ったファイターがそれだ。ファイターのほうは、帰りの電車の中で「よく考えたらテンプラのダメージリダクションがあるから、最後のネガティブは -9 じゃなくて -8 だった」とか云ってるなど抜けてる部分もあったにもかかわらず、である。専業キャスターは、そうはいっても、キャスターレベル一本伸ばしで勝負するものだが、バーバリアンは……不利を承知でシングルに邁進していることは本人もいつも云っていることで、理解できるのではあるが、実際に不利は明白かつ大きい気がしないでもないのだった。

 なんにせよ、ついにキャンペーン後半戦が始動した。
 全 26 シナリオ、残り 10 シナリオ、気合入れて行こう!

 参考:うちのサークルの BBS。今回のシナリオの感想なんかも書かれると思われ。

 めも。今後のシナリオ方向性。タイトルは全て仮で。
#17: Over The Ocean
#18: Big City
#xx: Plane Shift
#xx: Return to Mebron
#xx: Into The Chaos
#xx: The End of The World
2005/04/11 (Mon)
■ Comment
 いえい、なんかしっかりと書かれていてグッドです。こういうのは時間が経った後に読み返すと楽しい物なのでねー。

 で、水中でのフライはワンドでした。確か『スクロールはだめ』と言う裁定は貰っていたので。あの時の選択肢は『フライのワンド』か『フリーダム・オブ・ムーブメントのスクロール』で、機動力的にフリーダムを使いたかったけど、水中だったのでワンド振る事にしたかと。

 それと、私が《一撃離脱》に拘っているのは正にその事からで、敵のフルアタック圏内に止まっていたくないからだったり。フルアタックでなければ1ラウンドで死ぬ事もそうそうないだろうからね。

 何はともあれ乙彼さまでしたー。
2005/04/11(Mon) 23:44 * URL * 司 #4yuftn/A[編集]
・あ、あと
前から思ってたけど、ミラー・イメージに対する攻撃は判定順番が違うんじゃないかなぁと。うちらは『攻撃してPCにあてる→虚像か本体か判定』という感じでやっているけれども、虚像自体にACが設定されているので『虚像か本体か判定→攻撃』の方が正確なんじゃないかなぁ、と思ったり。
2005/04/11(Mon) 23:48 * URL * 司 #4yuftn/A[編集]
 修正しといたー。
 ワンドだと AoO 喰らわないってのがキモだったような気もしますな。今になってみると。

 ミラーイメージの判定については、基本的にそんなに AC の高いキャラが使うことがなかったので今まであんま気にしてなかったですが、確かにそうですな。
2005/04/12(Tue) 18:42 * URL * DRR #/7QgdNBM[編集]
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