深度 、急速潜行~
[Life as a Half Drow]シナリオリストのすすめ
▼キャンペーンを維持し、完結させることがどれほど過酷な仕事であるか。ことに、自分ですべてのシナリオを書くとしたら。それは、キャンペーンマスターを志した TRPG 者ならば誰しもが知るところであろう。
 いかにして、キャンペーンを続行する気力を維持するか。
 キャンペーンを維持し完結させた経験をお持ちのマスター諸氏は、この点についても、一家言をお持ちのことと思われる。

 わたしの場合は、以前、「現代日本の学園を舞台にした Call of Cthulhu(以下 CoC)のキャンペーン」においてある手法を導入し、それがまさに自分にとっての最適な手法であると確信し、今回の DnD v3.5 キャンペーン(これまでは 3E だった。以降、3 版キャンペーン)においても同じ手法を使用して現在のところうまいぐあいに気力の維持に成功しており、これをここに報告する。

 その手法とは、「各シナリオにタイトルをつける」というものである。
 かつて、件の CoC のキャンペーンをマスタリングする前にもわたしはいくつかのキャンペーンを維持し完結させた経験を持っていたし、もちろん、単発あるはマスター周り持ちなどの形でシナリオを書いた経験もある。(というか、ものすごい数を作っている。一度遊んだシナリオを再利用するということをまず決してしないという性格上の問題もあるのだろう) しかし、それまでは、それぞれのシナリオにあまりきちんとしたタイトルをつけるということはしていなかった。

 この手法には、ひとつの優れた特長がある。キャンペーンがある程度の長さになって、「くそう、次のシナリオ考えんの面倒くせぇなぁ」と思ったときに、過去に作ったシナリオをリストアップして並べると、なんだか自分がそれまでにものすごい偉業を成し遂げているかのような錯覚を得ることができ、気合を取り戻すことができるのだ。
 とくに、しばらくセッション間隔があいてしまった後でシナリオを書こうとする場合などは、この効果は絶大だ。過去の展開を思い出すたびに、恐ろしい分量になっているであろう過去分のシナリオを読み返さずとも、そのシナリオリストを見るだけで、過去のセッションの印象をまざまざと思い出すことができるからだ。その結果、続きを書く気力が蘇るのである。

 わたしの場合、DnD のシナリオは B 罫 B5 版 30 枚(60 ページ)の、「大学ノート」に書いているのだが、現在の 3 版キャンペーンではこれが現在 5 冊目である。けっこうハンパない数である。わたしの字がクソ汚いせいもあるが、見返そうと思うとかなりゲンナリする量であることは間違いない。
 過去に「これを我がクラシック DnD 最後のキャンペーンとする覚悟で挑む!」と開始してやたら長期間プレイし、現在中座して放置状態にあるキャンペーンの場合は、これが 11 冊目に至っていた。いかに 3 版に比べてルールブックが軽いクラシックといえども、これは持ち歩くだけでも発狂しそうな数であるし、読み返すとなると本当にこたえる。しかし、このキャンペーンも、もしシナリオタイトルをつけていたら、そのリストを眺めて己を鼓舞することができて、再開が容易だったかもしれない、と思わなくもないが……。
 3 版どっぷりになってしまった現在の精神状態も考えると、再開は困難そうだ。

 話をもとにもどそう。
 現在の 3 版キャンペーンのシナリオリストを以下に記す。

Canpaign Title: The End of The World
#01: Kobold Hunting
#02: Prince MOKEMOKE
#03: Flying Horror
#04: I am You
#05: Fort of Robbers
#06: The Ogre Butcher
#07: The Cursed Crypt of Jehr
#08: The Feast of Winter Solstice
#09: Water Labyrinth
#10: Library Dark
#11: The Black Wing of Death
#12: Petrified Memories
#13: The Lost Polis of Great Mebron
#14: The Apostles of Abyss
#15: The Heart of The Law of Evil

 なかなかの壮観だと思う。べつに自画自賛とかそういうのでなくとも、15 本のシナリオタイトルが並んでるというのは壮観だろう。各シナリオのタイトルについてはたぶんキャンペーン参加者の方以外には興味を持たれないだろうし。(シナリオノートを参照できない状態で書き出したので、一部間違いがあるかもしれないが、これもキャンペーン参加者の方以外にはべつに関係のないところだと思われる。キャンペーン参加者でないにもかかわらずリストを読んでくださった奇特な方のために解説を加えると、「Jehr」は過去の邪悪な魔術師の名前であり、「Mebron」は失われた古代都市の名前である)
 タイトルがウソ臭い英語になってるのは、そのほうが DnD っぽさが出るかナーと思ったからだが、今のところ自分的にはこれはうまくハマってくれている。

 このキャンペーンは最初から 2 部構成を考えていた。開始の段階では「10 Lv まで遊ぼう」というコンセプトだったのが、途中でプレイヤーの皆様の気合が乗ってきたおかげで「10 Lv 以降も続けようぜ!」ということになったため、当初考えていた構成の部分を前半、10 Lv 以降を後半として再構成したわけだ。シナリオ #15 までで前半分を終了したのが去年中であり、それから半年近く放置状態にあった(途中で 3.5 版の日本語版出版が布告され、後半のレギュレーションを考え直さなければならなくなったという事情もあった)このキャンペーンが首尾よく再開できたのは、むろんプレイヤー諸氏の熱意があったおかげだが、このシナリオリストという「マスターのヤル気に着火する」装置があったという効果も否めないところであろうと自負する。

 というわけで、今回、後半戦の第一回セッションが無事(PC 側死者 2 名という結果を無事といえるかどうかは微妙だが)完了し、シナリオリストに以下の一行が追記されることとなった。

#16: Silent Service
2005/04/11 (Mon)
■ Comment
・コメントを投稿する
URL
Comment
Pass
 
■ Trackback
この記事のトラックバックURL
・この記事へのトラックバック
* Top *