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   深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]150621 ~内田樹の呪い~
内田樹については、もともとはそれなりにファンで、当時ファンだった部分については今もファンである、と自認しています。ま、最近は見当違いの場所での発言が目につきすぎてアレに思うことも多いのですが。
 で、それなりに著作も拝読したと思うのですが、感銘を受けた事項のひとつに、以下のような呪いの話があります。目にしたのは氏のブログにおいてだったように思うんですが、今探してもみつからなかったので、著書から引用のような形で書かれていた、以下のふたつを挙げておきます。
 そのいち。介護本感想検索、なる感想サイトにありました。
 正論家の正しさは「世の中がより悪くなる」ことによってしか証明できない。したがって、正論家は必ずや「世の中がより悪くなる」ことを無意識に望むようになる
 そのに。こちらはこちらのブログから。
 「北朝鮮が攻めてきたらどうするんだ」というロジックで国防が喫緊の課題であることを訴える人がいますけれど、そういうことは言わない方がいい。「北朝鮮が攻めてくるかもしれないから国防体制を整備しよう」と主張する人の正しさは実際にそういう事態になることによってしか証明できないから。「ほら、だから言わんこっちゃない」と胸を張って言えるように、無意識的に「そういう事態」の到来を待ち望んでしまう。人間というのはそういうもの。(『現代霊性論』)
 今、安倍政権をその望む方向に進ませたらどんなに恐ろしいことになるか、と、訴える内田先生の言葉を見ていて覚えるのは、ご自身こそが、「「ほら、だから言わんこっちゃない」と胸を張って言えるように、無意識的に「そういう事態」の到来(安倍政権が日本をマズい方向に実際に持っていってしまうこと)を待ち望んでしま」ってらっしゃるのではないだろうか、という不安です。
 いや、内田先生ご自身におかれましては、ご自身の看破された「予言が呪いとなる」陥穽に自覚的でいらっしゃるとも思われるわけで、大丈夫との自負をお持ちかもしれませんが、先生と肩を並べて同じ側で政権を罵倒してる方々が果たしてその呪いから自由でいられるだろうか、というようなあたりを思うとなぁ……。
 なんて、云ってもしょうのないことなんだけどねー。
 なんとなく書いておく次第。
2015/06/21 (Sun)
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