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   深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]110622 ~日本史脇道再訪計画~
▼さて、実際にはこの日付のエントリを書いてるのは 7 月に入ってからだったりします。
 まぁ……プレイレポが難産で、難産であればあるほど、「あとで書こうと思って以降の日の分を書いてしまう」をやるとそのまま書かずじまいにしてしまいがちであり、自分が DM やった回ぐらいは、略式でもなんでもいいのでとにかく書いておこう、書くまでは他も書かないッ! と心に決めてみた結果……思った以上に難産した次第。うへへへ。
 んが、その難産の要因のひとつに、この時期、ある方面の本をガリガリ読み漁ってた、ってのもあるかなぁとも思うわけでございます。
 つーか明らかにあるとは思うんですが。
 ある方面――まぁ、強いて云えば、「日本の歴史」ってとこでしょうか。
 日本史、とは云えないっつーか、云えるのか云えないのかわからんくらいオレは日本史を知らず(高校で日本史を取らず、世界史でセンター受けた理系民なので、日本史は中学までさかのぼります。覚えてないかと問われればそれはまぁそれなりには覚えてるつもりではありますが……研究だって進んでるだろうしね?)オレ自身の指向としては、「日本史を」読もうという意図ではほぼまったくなく探したので、まぁ、「日本の歴史」ぐらいの云い方で。
 どう違うのかって?
 ――今回の「ちょっとまたいろいろ調べてみるかな」と思うに至った最初の動機は、今回のシナリオ作成でした。
 今回の舞台は、「かつては流刑地だった島」ということにしたんですが、当初は「現在も流刑地で、PC たちは流罪人を装って現地に入る」なんてなのも面白そうかなぁ? などと考えており、それじゃとりあえず「日本と海外の流刑(遠島系)の歴史」でも調べてみるかなぁ、と思ったんですが……まぁ、なんだ、本が見当たらないんだよ! いや、単にそれこそ歴史としてならありましょうが、それじゃ SLG の解像度になっちゃうんだよねー。TRPG の解像度のテクスチャの参考にするには厳しいなぁという予感がしまして。(でも日本の遠島刑に関する本とかって、文庫新書では結局どの解像度であれ見つけられてないんですが……小説で探せばあるとは思いますが……)
 で、この案は破棄したのですが、日本の遠島関連のいろいろをネット上で眺めているうちに、以前から興味はあったコトが、ふたたびモタモタと頭をモタげてきましてですな。
 何かと云いますと、「日本の非定住民」でして。
 最初に興味を持ったきっかけは、まぁずいぶんと前のことでして、山田正紀の「闇の太守」を読んだことでございました。とはいえ、当時はそれ以上手を広げるようなことはしなかったのですが、その後、「もののけ姫」でブースターがかかったかな? という感じの状態でおり、とはいってもどっから調べていいかわからんぐらい基礎知識がないものでやっぱり放置は放置だったところ。
 まぁ、せっかくだから周辺でもなんでもいいからとりあえず本探してみようじゃないか、と、動きはじめて、えーと、まぁ、それなりの冊数を立て続けに読んでしまった次第でございます。
 うん、TRPG のネタにするために無駄に過剰な資料を漁るのはオレのクセ、というか、趣味というか、意図してやってる部分もあることですが、今回はまぁ……ちょっと普段以上に耽溺してしまったな、という感じ。
 とりあえずは、「日本の、支配者と被支配者以外の歴史」あたりを目指して。
 ……「日本史」って云うと、まぁ、普通は「支配者視点/焦点の歴史」で、「被支配者視点/焦点の歴史」にそれに次ぐ重点が置かれている印象……だよね? オレの興味はそれら以外、ということでしてな。
 アウトサイダー、というか、アウトカースト、はアレかなぁ? まぁでも、そんな感じの視点。用語は適当なので見当違いだったらスマン。
 単に「闇の太守」が面白く、中学までで習った日本史の解像度ではまるで見えねぇような話だぜちゃんと勉強したはずの時代なのに、という興味の惹かれ方はもちろん、あったのですが、やっぱりこれも TRPG 脳が反応してる部分もありまして、冒険者の視点って、「支配者の視点」じゃ、ないよね? で、被支配者かというと、一般民衆的な立ち位置でも、やっぱり、ない気がするんですよ(むろん、いずれも可能ではありますし、実際にそれらに寄ったイイ感じの設定やプレイ(リプレイ)が多々あることも存じてはおりますが)。んが、武器だの鎧だの、あるいは「戦い」だのにフォーカスして歴史を見ようとすると、「支配者の視点」寄りになりがち、だと思いません? でも、オレとしては、われわれは、基本的には軍勢を率いる規模の「戦い」ではなく、より少人数の解像度の「戦い」の「旅」をしている、という意識なんですよ。で、そういう視点で歴史方面になにやらテクスチャのヒントを求めようとしても……難しいというか……。また、海外(中国周辺は除く、かな)の場合、実際の歴史はやっぱり非常にキリスト教の影響がヘヴィであり、多神教が主流の TRPG での冒険者の感触の参考にしようってのにそんな特殊な条件の歴史的アレコレを「実際の中世ヨーロッパはこうだった」ってお手本にしたってそりゃ違ぇだろ、と思うというか……。で、今回の視点ですと、あっちの「放浪民」ってーと……やっぱその、キリスト教圏に対するアウトカースト的なイメージがアリアリすぎまして……いや、これは単なる先入観なのかな? まぁ、和洋とも、そんなこんな、べつに実例を挙げて云々ってわけじゃないですが、感触的に、「それらではないもの」を探したくなった、ら、おお、日本の「支配者と被支配者以外」あたりって面白そうじゃね? となってきた次第。
 んでまぁ、いざ買って読んでみたら全然違ぇー、などというのも相当引いてるとは思うのですが、いずれもとても面白く、止まらない止まらない。
 で、これってどの程度新しい視点なんだろ? とか思ってちょっと確認してみると、90 年代とかに、まぁ新しめの話として出てきたっぽい話群でありまして。
 実際んところ、現在の日本史ってどういう視点になってるんだろう……などとも思うようになり、「もういちど読む 山川日本史」なんてのも買ってあったりするのですが、まぁそれは後でということで……。
 ……そんなようなことを考えつつ、それ以上はとくに予習もせず、とりあえず本屋に行って、デカい本はまぁ少なくとも最初は避けようと思って文庫と新書の棚をぐるぐる回り、講談社学術文庫とちくま学芸文庫のあたりに流れ着き、ひたすら行ったり来たりして、三冊ほどひっつかんでレジに行って……今回の渉猟の旅が始まった次第です。
 明日の日付からで続々「読了記」を上げてく予定ですので、いろいろご存知の方いらっしゃいましたら、気が向いたら何か云ってやってくれると嬉しいかもですのことよ。
 ……いやでもとりあえず最初のカルチャーショックはあれだよ。講談社学術文庫とちくま学芸文庫、文庫としてはほとんどありえん値段取りますな! 文庫だしー、と値段確認せずにレジ行って仰天したよ!
2011/06/22 (Wed)
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