FC2ブログ

   深度 、急速潜行~
[日々のいとまに]100528 ~ヒストリエ 6 巻~
▼岩明均「ヒストリエ」6 巻読了。
 つーかまぁ、実際に読んだのは先週の金曜あたりだったわけですが、土曜のセッション開始時のこと。いつもは椅子の会場なんですが、今回は和室でした。
BOSS「じゃ今日はギリシア式 TRPG にするか」
DRR「えー? あれは手が痺れるぜ?」
BOSS「……貴様、読んだな?」
DRR「お前モナー」
 などという会話が発生してみたりも。
 飲み会文化の違いとかもですが、他民族に生まれ、他民族社会で育ち、今また別の民族の社会で暮らしてる主役を軸にしてることによる文化の差異の描写は相変わらずイイ感じ。それぞれの社会ではそれぞれの常識があって、それらはその社会の中ではわざわざ説明されることがないようなことなわけですが、読者にとっては説明がないとなかなかわからんところを、ほぼどこにいてもアウトサイダー的な視点を持ってる主役に説明させることで読者にもわからせる……ってところまでは普通の手法ですが、この主役の視点や説明が冷静で穏やかなところが文系(体育会系に対する、のほうね)らしくて気持ちいい、といった感じかなぁ。テルマエ・ロマエなんかだと、異文化視点から見た説明をいちいちオーバーアクション気味にすることがこれもイイ味なんですが、感触としては好対照みたいな?
 異民族といえば、以前の「「就職したよ!」「仕事やめたよ!」ぐらいの気楽さで「奴隷なったよ!」「自由になったよ!」とか云ってるようなノリ」的な、身分差というか、差別あるいは区別的な背景は確固としてあるんだけど、それを強く描かない(強く描かれないということは視点となってる主役がたいして意識していない。奴隷のときもそうだけど)あたりがまた好感触。帰化はできないと思うけど、べつにどうでもいいし? 的な。
 個人としてはそんくらいのスタンスがいいと思うんだけどねー。ま、王直属の書記官見習いという、かなり中央にいる主役が、制度について「個人として」とか云ってられるのは、支配者たる支配者がごく少数に過ぎない時代の社会体制だからこそかなぁ……とかそんなことも考えたりしないではないですが。
 後半の王編については、素直に王の成長の重要な一段階、と思って読んでたらなんかラズロさん登場でびっくり。あーそういやそんな感じの伏線あったよなぁ……。
 こっちは素直に先を楽しみにしておきます。
 ……しっかし、アブミの語源が「「ア」フラマズダーを「フミ」つけ」だとは知らなかったよ!
2010/05/28 (Fri)
* Top *